シカ、イノシシ等の忍び猟に最適!狩猟用滑車&ハンガーの使い方
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最終更新日:2016/10/17
猟具・猟装
射撃・狩猟用品のNatchez shooters suppliesから個人輸入した狩猟用の滑車&ハンガーセット「Allen Gambrel and Hoist Kit」。シカ猟に実戦投入してみましたが、ものっそい使えますこれ。予想以上に便利!
しかし、確かに便利は便利なのですが、この商品はロープの通し方にひとくせあって、取説どおりにやってしまうとせっかくの機能が無駄になってしまうという、メーカーが掘った超特大の落とし穴が存在します。なんでやねん。orz
そこで、今日は少し使い方がややこしいこの滑車ハンガーの使い方・ロープの通し方をご紹介します。
Allen Gambrel and Hoist Kitのロープ通し方
狩猟用具を簡単・格安で個人輸入!「Natchez Shooters Supplies」の利用法で紹介したとおり、これは海外から個人輸入で購入したもの。
最初の段階では黄色のナイロンロープが付属されていたのですが、つるつる滑って引っぱりにくく、一度ついたヨレもなかなか直らなかったのでポリエステルの6mmロープに替えました。金剛打ちより3ツ打ちの方が丈夫です。
パッケージの裏側に印刷された、これが問題の取説。
この商品の売りのひとつは「ストッパー金具にロープをかませば、手を放しても獲物がずり落ちない」という点なのですが、この図の通りにやってしまうとストッパーが機能しなくなってしまうのです。これではいけません。(x_x)
ストッパー金具のついた滑車、これが上側の滑車です。
まず、こちらの滑車に開いた穴に下からロープを通し、結び目を作ってロープがすっぽ抜けないようにします。
下側の滑車、向かって左の方に奥側からロープを通します。
そして上へ折り返して今度は上側の滑車、向かって左の手前から奥へロープを通します。
で、奥へ通したロープを次は下側の滑車、向かって右の奥から手前に通して・・・
上側の滑車、向かって右の手前から奥へとくぐらせます。もう少しで完成!
最後にストッパー金具の輪の中にロープを通して完成! (・∀・)
こんな形になります。で、ストッパー金具の輪の細くなった方にぐぐっとロープをかみ込ませれば、手を放してもロープがここで止まって獲物もずり落ちることなくそのまま解体にかかれます。
実用ではたいていの場合、こんなふうに杉の立ち木にロープ(滑車の物とは別途)をゆわえ、上側の滑車のS字フックをここへ掛けています。ロープを二重三重に巻けば獲物の重量もしっかり支えてくれるうえに金具で傷をつけることもありません。
動画のキャプチャなのでちょっと画像粗いですが、実用シーンはこんな感じ。シカの後ろ脚の腱と骨の間に切れ込みを入れてハンガーの両端を通し、滑車にかけて使います。
滑車の性能は必要十分で、成人男性であれば大型のシカでも楽々吊せます。成人女性でも大丈夫でしょう。ちょっと本気出さないといけないかもしれませんが。
あとは木の幹のシカの体が当たるところらへんをシート状に切り開いたビニール袋で覆っておけばOK。そうしておけば露出したシカ肉が木の幹に触れて汚れることがなくなります。
こういったなかなか結構な道具ですが、僕は一度、せっかく買ったこの滑車キットを車に置き忘れたまま出猟して、シカをしとめた後でそのことに気づいてひざから崩れ落ちそうになった経験があります(その時車ははるか崖の上でした)。
持ち物をきっちりチェックしてから猟に臨むようにしましょう。orz
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Comment
なかなか便利そうですね。私が初めて解体した時は、師匠と二人がかりで建物の梁にロープをかけ、表現は悪いですが、
まるで首吊り自殺した鹿のようでした。大物でしたので、なかなか重かったです。私の場合、解体はその場所でやる予定なので、チェーンブロックでも設置しようと思っていたのですが、ロープホイストで十分そうですね。
話は変わりますが、猟友会より、OHAの案内が来ました。罠と銃猟の両方を申し込みしたかったのですが、どちらか一方との事です。
先日、私の田舎の人と2時間ぐらい話をしてきたのですが、最近、イノシシが出現し荒らし回って、また、別の場所で、キジとヤマドリが増えすぎて田んぼがわやくちゃになっているらしいです。来期こそは、銃を使って地元の人のためにも頑張りたいと思います。
僕の猟隊でも獲ったその場では大バラシまでです。パーツごとに切り分けて持って帰って、精肉は師匠の山荘か各自持ち帰って家でやるかのどちらかです。
大阪ハンティングアカデミー、僕の所には通知来ないですねー。1種取ったのは2年半前だけどその前に取った2種はもう5年近く経つからなぁ。候補には入ってないのかも。受講料4万円だとは聞いていますが、なかなかいい値段ですね。( ̄∇ ̄;)
キジもヤマドリも増えている地域が多いみたいですね。シカ撃ちへ行く際にもヤマドリを何度か見たことがあります。ヤマドリってうまいのかなぁ。(´・ω・`)
当方はようやく今年初めての獲物を頂く事が出来ました!三段角の雄鹿60kg。
今回も山の中での解体でしたが、いつも通り剥いだ毛皮を下敷きにしつつ地べたで解体しました。
スカル用頭部と毛皮、肉合わせて20kg程を担いで山の中の段々畑を遡ったのですが…四日経った今でも筋肉痛で身体中ガコガコです。(笑)
おめでとうございます! 三段角ですか、ヤフオクでは三段角のスカルが4k円前後で売られているとのことで、落札もあるそうです。獲れたら出品しようっと。弾代ぐらいにはなるだろう! (・∀・)
僕も以前、日曜にシカ骨+肉を20キロ強担いで帰って、水曜日まで日常生活に支障を来すレベルの筋肉痛で悶絶しました。orz
滑車付きで総重量はどれくらいでしょうか。山に入る際は最小限の荷物が基本、少しでも軽いものがベストですので。
ヤマドリは、キジよりも美味しいですよ。ガラも煮込むと良いスープがとれます。心臓はタカに褒美として与えてやりますが、肝臓は人間が頂きます。
総重量はわかりませんが、この商品は師匠の持ってるハンガーよりはコンパクトで、類似品の中では軽い部類であるようです。重量もあまり気にならないレベルです。あまり軽くても造りが華奢だとちょっと不安なので、まぁこんなものかなと思います。
シカ撃ちする人でも1発2発は5号を持って来ている、って人は案外いて、僕も来期はマネしてみようかなと考えています。一度は獲ってみたいなぁ。(・∀・)