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狩りバカ日誌鹿猟見学編 2014年3月9日

公開日: : 最終更新日:2016/07/27 狩りバカ日誌2013

晴れのち曇り 11℃0℃ 日出 06:16 日没 17:59

この山の中に鹿がいる

猟期が終了し、約3週間が過ぎた2014年の3月9日、日曜日。
朝6時に起床し、猟装を身にまとう。銃は持っていけないので、いちおう念のために9寸剣鉈を腰に帯びてぼろアパートのドアを閉めた。目指すは、奈良県M村!

集合場所に到着する。僕が一番乗りだ。それも当然、装薬銃をもたない僕は見学&労働力だ。遅刻などするわけにいかない。3月の声を聞いたといえども、時間は早朝。山中の空気は冷たい。熱いコーヒーをすすりながらメンバーを待つ。

約15分後、僕を含め7人の鹿猟隊員、全員が集結した。奈良県では猪、鹿猟にかぎって3月15日まで狩猟OKなのだ。それでは鹿猟隊、行動開始!

メンバーの待ち場が決まり、各員がその場所へ向かう。僕は師匠について見学することになった。

全員が持ち場についたのを無線で確認した隊長が猟犬を放した。鹿の匂いを取った犬はその跡を追い始める。

師匠によると、もし想定どおりのところに鹿がいれば、この待ち場かもしくは尾根ひとつ越えたところを通るんじゃないかという予想だ。むろんそこにも一人、さらにその先にも一人が待ち構えている。

しばらくはときおり無線での状況報告が入るのみで、平和な時間が続く。世間話をしながらも、体のどこかは緊張していた。もう鹿が現れるんじゃないか、今現れるんじゃないか。

・・・が、緊張というものはそうずっとし続けていられるものでもない。なかなか姿を見せず、気が緩みかけてきたその時!

視界のすみに動く物が目に入った!

・・・来たっ! メス鹿が2頭!

距離は100m弱か。死角で気づいていない師匠にあわてて知らせる。ライフルをひっつかむと、師匠は即座にポジションを取った。

鹿はこちらに気づいていないようで、どんどん近づいてくる。80m、70m、60m・・・。師匠は慎重に狙いをつけている。が、鹿に気づかれた! 慌てて進路を変え、遠ざかっていく。距離が開く。60m、70m・・・。師匠のライフルはまだ火を噴かない。ああ、逃げられる!

バコォーン!

イヤーマフをしていない僕の耳に、至近距離からの銃声が突き刺さった。あわててふさいだがもう遅い。耳がキーンってなった! ま、間近で聞く装薬銃の銃声はえげつないな!

肝心の鹿はバランスを崩し、スピードを落としたもののそのまま走り去ってしまった。あの尾根の先には誰もいない。師匠によると腰のあたりに当たったらしい。

無線で報告を終えると、師匠はたばこに火をつけた。お、追わなくていいんでやすかい?

「今すぐ追ったらアドレナリン出てる状態やから、どこまででも逃げよる。腸引きずってでも走りよる。火事場のクソ力やな。やけど、ちょっと間おいて興奮がさめたらもう動けんようになっとるから、そっから追うんよ」

なるほど。たばこをたっぷり二服吸い付けると、やっと師匠は腰を上げた。地面に残った血痕をたよりにトラッキング(追跡すること)の開始だ。

鹿の血痕を追う

尾根をすいすい上っていく師匠。・・・なんだこの人は。なんでこんなに足が速いんだ? こっちは手ぶら、なのにライフルかついだ父親ほどの年の人についていくのがやっとだ! ちくしょう、痩せてやる! ぜぇ、はぁ。

なんとかかんとか上りきった尾根の、約150mほど先。はたして、鹿はそこで座り込んでいた。こちらを見てはいるが、逃げる気配はない。立てないのだろう。

とどめを刺すべく、師匠がライフルに30-06弾を装填する。今度は耳をふさぎ、銃声が杉林を走り抜けた。

鹿と師匠

無線で仕留めたことを報告し、放血する。50~60kgの雌。このあたりでは大きい方の部類に入るらしい。

皆が集合するまで1時間近くかかるかもしれない。鹿一頭をこの谷底から上げるのはまず不可能なので、近くにあった倒木の下へと引きずっていく。ここでロープをかけて鹿を吊して解体し、小分けにしてから運ぶのだ。

本職(外科医)の解体風景

ようやく隊員が到着。協力して鹿を吊し、解体上手な外科医先生の指示を受けて解体を進める。30分するかしないかで終わってしまった。はええ、さすが本職! ・・・っていうか、ここの鹿猟隊はお医者の先生とか、自家用セスナを持ってる大地主さんとか、お金持ちだらけだ。なんでこんなセレブリティのなかに僕がまぎれこんでいるのかよくわからない。@@;

鹿背ロースのたたき

僕も分け前をもらい、機嫌よく帰ってきた。新鮮な肉なので、その日のうちにたたきに。ありがとう、ごちそうさま。

鹿を仕留めるシーンを目の前で見ることができて、有意義な鹿猟見学になった。装薬銃がほしくなった!

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もうかりまっかPC01

  • ハンターたる者、常により良い狩猟車を追求するべし! (`・ω・´)

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