バイポッドいらず!たいていの猟場でレスト射撃が可能になる方法

公開日: : 最終更新日:2016/10/17 射撃

http://www.harrisbipods.com/より

画像はhttp://www.harrisbipods.com/より

僕は形から入る人間なので、実際にハンターになる前、なろうと思っていろいろ調べていた頃は、たとえ狩猟用空気銃であっても、精密射撃をする銃である以上はバイポッドをつけるのが普通だと思ってました。

(バイポッドとは、上の画像のような、銃の先台の下につけて射撃姿勢を安定させるための二脚です)

で、実際にハンターになって一年目、射撃会なんかでまわりの先輩方の空気銃を見て「・・・バイポッドつけてる人があんまりいないなぁ」と思ってました。

まぁ、僕の銃にもついてなかったわけですが、これは貧乏が主な原因。^ ^; お金を貯めていずれはつけるつもりでいたのですが、ほとんどの人は僕ほど貧乏じゃないはずなのに、なぜ?

・・・という疑問を誰にも聞けず今日まできましたが、実際に空気銃で狩猟をするようになって、なんかわかったような気がします。

空気銃での鳥猟がメインなら、バイポッドってあんまり役に立たないのです。

もっと正しく言うなら「役に立つシチュエーションがとても限定的」ってとこですかね。

スポンサーリンク

要するに、バイポッドをしっかり運用するには、その下にしっかりした台なり地面なり、バイポッドを支えるための何かが必要なわけで。

猟場にそんなものがあるとは限らないし、もしあるならそいつに直にレストしてしまった方が早いんですよね。

それでも、毎度毎度じっくりゆっくり時間をかけて狙いをつけられるんならバイポッドでキッチリやってもいいんですが、獲物は動くし、なんかあったらすぐ飛んで逃げるし。

実猟では、狙いをつけてから引き金を引くまでの時間をいかに短くするか。というのも、猟果を上げるうえでは大切なこと。

となると、そのへんのものにぱっとレストするか、腕に自信があるとか距離が近いとかなら、膝撃ちやあるいは立射で素早く撃つ。ってのがメインになってきます。が、そう都合よくレストできるものがそのへんにあるとは限りません。

今日はそういった場合でも、目の前に立木のようなものがあればレスト射撃できるようになる方法をば。

僕の場合、池の近くにある森の中から撃つ機会が多いので、目の前の木にちょうどいい高さから枝が出ていれば、それにレストするのですが、その枝にしても常に都合のいい場所にあるわけでもなく。

そんな時はこうしてます。

02

まず、木の幹に左手をついて、親指を出します。そして・・・

03

そこに先台を載せたら親指を曲げ、銃身を親指と木の幹で保持します。これでOK!

なんか冗談みたいですが、これが意外にも安定します。親指と木の幹で銃身をはさむようにして保持するのがコツ。もちろん腕と状況によりけりですが、60mぐらいの鴨ならこれでネックショットが十分に狙えます、僕の場合。

あと、プローン(伏せ撃ち)の場合はこんな感じで。

04

グーにした左手を縦にして地面に設置、その上に先台を置いて・・・

05

人差し指と親指で保持。これができるシチュエーションはそれほど多くはないですが、できればものすごく安定します。ぶれがほとんど気にならないレベルです。^ ^

射撃メインでやってる人のバイポッド装着率は高いですが、狩猟メインな僕はこれから先も、おそらくバイポッドを装着することはないでしょう。

この方法、案外知り合いハンターさんにも知らない人がいたので、載せてみました。ご参考までに!

(ちなみに、この方法はレインストームやサイクロンなど、空気銃での狩猟を想定した方法です。装薬銃でも同じようにできるかどうかはわかりません!)
( ゚∀゚)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

超格安スコープ。visionkingのVS1.25-5x26Lのスラッグ射撃レビュー

超格安スコープ。visionking VS1.25-5x26Lのスラッグ射撃レビュー

格安スコープお遍路の旅、第二弾。今回はちうごくのVisionkingというメーカーの「VS1

記事を読む

鉛弾頭規制に備えてレミントンの銅弾プレミアエキスパンダーを試してみた。

最近内地の銃猟師の間でまことしやかにささやかれている、鉛弾頭規制。環境対策として北海道では一

記事を読む

計算

【物理ヤバイ】撃ち上げ、撃ち下ろし時の着弾点の変化【理解不能】

人間を強引に「理論派」と「感覚派」に分けるとすれば、僕は後者、感覚派の方に入るのはまずまちが

記事を読む

より実践的。「4秒以内射撃」に挑戦してみた。

ふう。ブログ書くの久々のような気がしますね。GWを思いっきり満喫していました。まぁほぼken

記事を読む

皿割り練習中

大阪総合射撃場のクレー射撃料金。

よそさまではどうかわかりませんが、大阪では鉄砲関連の情報ってなかなか拾いにくいのです。所持に

記事を読む

皿割り練習中

射撃雑学。クレー射撃のクレーは「クレー○○○○」の略称だった!

リオデジャネイロオリンピックが閉幕して2週間あまりになります。 正直なところ、関心を持

記事を読む

初心者射撃研修会2015

日本猟用資材工業会の初心者射撃研修会(京北)に参加してきた!

以前に参加申請を出していた、日本猟用資材工業会主催の初心者射撃研修会に参加してきましたのでレポートし

記事を読む

何入れる?安物ライフルレストに詰めるブツ

何入れる?安物ガンレストに詰めるブツ

いくら僕がびんぼーであっても、猟銃を扱う以上は最低限の射撃練習はしなければなりません。けど銃の維持っ

記事を読む

モスバーグ製M870サボット銃身でサボット弾を撃ち比べしてきた。

モスバーグ製M870ハーフライフル銃身でサボット弾をテストしてきた

猟期までひと月あまり。11月頭から解禁のところではもうひと月切ってますね。射撃場も猟期を楽し

記事を読む

アポロ廃盤のお知らせ

【悲報】アポロ装弾の旭エスケービー社、装弾事業から撤退・・・

年末あたりにちらっと小耳にはさんだ程度で信憑性がいまいちつかめなかった話があったのですが、こちらのブ

記事を読む

Comment

  1. WK より:

    こんにちは。
    バイポッドを付けてないのは値段の他、築地さんの文中に在る理由のような気がします。(レミントン700?だかの記事中)

    • spinicker より:

      最近ちらほらと狩猟用空気銃にバイポッドをつけてる人を見かけるようになってきた気がします。僕はたぶんこの先もつけないと思います。あまり遠距離射撃することがなく、今のところ必要を感じていないもので。(・ω・ )

      築地コラムはすごく勉強になりますよね! また見返しとこう。

spinicker へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

もうかりまっかPC01

PAGE TOP ↑