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命のお話。採卵用品種(白色レグホン)のオスひよこが辿る運命

公開日: : 最終更新日:2016/10/17 料理

卵

以前、猟場でカラスを狙っていたところをとおりがかったご婦人に目撃されてお叱りを受けたことがある。という話は「動物愛護な人の口撃!職務質問!猟場でそんな事態に出くわしたら?」という記事でちょっと書いたのですが、その際に件のご婦人が

「私はベジタリアンだ、タンパク質は卵しか食べない」

みたいなことを言っていたのを今さらながらに思い出しました。ベジタリアンにも牛乳まではOK、卵まではOK、などといった解釈の仕方があるようです。

タンパク質自体は大豆やなんかにも多いので、ご婦人の言うタンパク質ってのは動物性タンパク質のことでしょう。私は動物質のものは市販の無精卵しか食べない、だから動物に負担はかけていない。と言いたかったんだと思います。それが正しいかどうかは別ですけどね。

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鶏卵は良質な栄養素を多く含む上に「物価の優等生」なんて言われるほど値段が安くて安定的な食品。僕もよく食べています。

卵があれだけ安いのはコストカットの賜物。徹底的な合理主義にもとづいた経営方針が1個20円前後という安さを支えているのです。

どれぐらい合理主義を徹底してるのかと言えば、飼育にかかるコスト削減のために卵を産まないオスのひよこはシュレッダーにかけて殺すぐらい徹底しています。


※閲覧注意のため視聴年齢制限あり。youtubeへのログインが必要になる場合があります。

とまぁこの動画のような感じで、数万数億のオスひよこの犠牲の上に1パック200円の卵の流通が成り立っているようです。

このひよこシュレッダーの動画が世に出回ってからかなり時間も経つし、すでに知っている方も多いと思われるのでこのこと自体には特にコメントしませんが、

「狩猟は反対、動物殺すのよくない。私は肉も卵も食べるけどね☆」

って人には特に見てもらいたい動画です。

肉を「買う」以外の選択肢がなく、命を奪っている実感を持たない人のほうが、命を奪っている実感を持つ、僕のような猟師より簡単に食品を廃棄したり食べ残したりしているように思うことがしばしばあります、外食なんかの時には特に。なんであんな当たり前みたいに食べ残したりできるんだ??? (-_-)

まぁ、僕の場合は貧乏性がしみついているせいで残せないというのもありますが、なんにせよ、卵でも肉でも野菜でもなんでも、食品のほとんどは

「こいつらは生きてたけど、人間に食べられるために殺されたり刈り取られたりした」

ということを忘れず、心の中でぐらいは手を合わせてから食べるようにしたいものです。

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Comment

  1. トキハ より:

    仰ること、ごもっともですね。
    生産者がいるから消費ができるのが現実であり、その消費のシステムは長い時間かかって構築されてきています。
    自分でイチから育てて最終的に消費をするなんて、まず不可能でしょう。

    昔は縁日でよくヒヨコが売られていましたね…ある意味命を無駄にしないための方法であり、雄のヒヨコへの愛情だったのでしょう。

    日本の食文化は世界でも例を見ない程多種多様な内容であり、そしてそれがおいしくて見た目にも美しいと感じます。
    わたしは現在一人暮らしですが、スーパーなどでお惣菜を買うことは年に数回程度であり、外食もほとんどせず全て手作りで料理をしています。

    もちろん予算の関係で内容は限られてしまいますが、食べたいもので作れないものは調べて料理しますから、それこそ母親譲りのおはぎも豆から炊いて作りますし、がんもどきも手作りします。
    その苦労しながら作る過程の中で、完成品として売られている物、外食時に出てくる一品への感謝が生まれるのです。
    亡き母親も全て手作りの人でしたから、わたしには手作りのおかずが当たり前で、自分で料理することへのストレスもありませんでした。
    作る苦労がわかると残せませんよね。
    もちろんそれが家庭毎に違うのは当然のことで、生活環境・食育環境が物を粗末にするか否かを決める根本にあるのでしょう。

    卵しか食べないからって言われても、その雌鶏が生まれるには雄が必要であったわけで、用無しになったら処分される雄の悲劇はご存じないのでしょうね。
    ましてその御婦人が生まれてからずっと今までその食生活のスタイルを貫徹していたわけでもないでしょうし、ご家族が同じ意識にあるとも思えませんけどね。
     

    • spinicker より:

      ありがたいものですよね、親って。僕も母親を早くに亡くしました。おふくろの味っぽくないけど、おかんのタコスライス最高でした。(´;ω;`)

      そのご婦人のお話、確かにげんなりはしましたが、共感できるところもあるので困るのです。(´・_・`)

      今でこそ何の因果かハンターなんてやっているので、命のこと、食肉のことを身近に考える機会がありますが、ハンターになる以前の自分もやはり「野生動物=かわいい=神聖にして侵すべからず」という捉え方をしていた点は、そのご婦人とそう変わらないことに気づきまして(感情まかせにわめき散らしたりはしないですが)。

      今でも別に動物が憎くて撃ってるわけじゃないのでハンターでない人の言い分に理解も共感もできるところはありますが、こちらを批判するにしてももうちょっと感情論を抜きにしてもらいたいところです。

  2. ltchughes より:

     殺処分だろうなぁ程度に思っていましたが、まさかシュレッダーとは。。。怖くて見られません。。。

     そうやって現実から逃げている私のようなオスは、やはりシュレッダー逝きですね。

    • spinicker より:

      件の動画には粉砕されるシーンは映ってないのでいちおう安心です。粉砕された後のミンチは登場しますが。(-_-)

      必ず見なければならないようなものでもないですよ。知らずに過ごす人が大半です。反面、ハンターなら似たようなことを自分の手でやってますけどね。^^;

  3. 藤屋 より:

    ハンター1年生の時、括り罠の見回りが遅く成って4時頃に成りました。居なけりゃ良いのに30kg位のオス小シシが睨んでます。恐らく前夜に掛かって20時間位は山を崩してます。銃を自宅に取りに帰ってく来る余裕は日暮れまでに有りません。「槍」でいく事にして、3突き、前足は落ちましたが、まだ倒れません。4突きで目線が合いました。「もう、やめて」と言ってる様な、いない様な。後ろ足も落ちたので腿を踏み押さえて、5突き、目は開いてますが動かなくなりました。血抜きの包丁で心臓まで入れます。一般人がもし見てたら私は「鬼」に見えたでしょう。それ以後、杖替わりの槍の柄は車に入れてますが「槍」は自宅に有りますし、昼過ぎての見廻りは辞めました。でも、罪悪感と同じ位の達成感も有ったのです。

    • spinicker より:

      銃以外の罠の止めはなかなか壮絶そうですね。目が合ってしまうと精神的にきつい、というのはわかる気がします。もし僕が罠をやるにしても、銃以外での止め刺しはできそうにないです。orz

      むごいのはまちがいないですが、肉を食べるというのはそういうことですよね。ある意味これが普通なだけで。「牛」という生物と、パックに入った「牛肉」の間の工程に考えが至らない人のなんと多いことか。(´・ω・`)

  4. 槍のナガサKI より:

    ドーモハジメマシテspinicker=サン。
    槍のナガサKIと申します。

    以前より貴殿のブログを読ませて頂いており、常々一度お話ししたいと思っておりましたがガラケーの為コメント出来ず読み逃げばかりしておりました。( ̄▽ ̄;)
    この度スマホに(渋々)換えましたので初めてお邪魔する事ができました。
    善意、ユーモア、探求心、に優れたブロガーである貴殿にお声をかけて頂き光栄です。(^_^)

    獲物への「命の尊厳」について。

    コメントされている「藤屋」さんのおっしゃった通りどちらにせよ命を奪わなけばいけない獲物に対してもやはり可能な限り苦痛を与えず、速やかに止めるべきであり死した後もその身を敬意を持って「頂く」のが狩猟者というよりも肉食を行う者としての最低限のモラルであると当方は常より心がけております。狩猟法でもそのように推奨され、また誰に教えられたワケでなく自然の獣達も当然のように行っている「摂理」であると当方は考えています。

    ミドリガメの事もヒヨコの事も現代の社会形態で人間が生きていく上で行われている「必要の事」なのかも知れませんがやはり通常生活を営む人々にはショックな事であり、現代では「暗部」とされています。
    spinickerさんに声をかけられたご婦人はその事をご存知でなく、我々は知っている。
    それは自分の食べる物を自らの手で命を頂く、狩猟をする者の「特権」でありとても幸せな事だと当方は感じています。(^_^)
    これからも頂く命に感謝を忘れずに生きて行きたいと思います。

    長文、失礼しました。これからも貴殿のブログ、楽しみにしております。
    お互い無事故安全に、狩猟趣味を続けていきましょう!(^o^)

    • spinicker より:

      はじめまして! (・∀・)

      ぴよさんのブログでコメントは拝読していましたが、こちらでもコメントいただきありがとうございます。m(_ _)m

      世の人から見ればやはり我々のやっていることは残酷に映るんでしょうね。それを否定はしませんが、肉食をする人は基本同じ業を背負っている、という点は知っておいてもらいたいところです。
      獲物を倒したら笑顔にはなりますがそれは作戦と射撃が成功した達成感からくるものであって、「へっへっへっぶっ殺してやったぜ」なんて風に笑ってるわけじゃないんですが、そんな風に見られてるんでしょうね、たぶん。(´・_・`)

      スマホはいろいろできて便利ですよ! といっても、僕もぜんぜん使いこなせてはいませんが。(^∇^;)ゞ

  5. ほいぽい より:

    「理不尽な事など、有り触れているんです
     誰にでもいつかは訪れるんですよ
     けれど、誰もがいつかは立ち上がっているんです
     それは誰かに頼る事でも、何かに縋る事でもないんです
     現実と貴方自身がどこかで折り合いをつける事なんです」

    どっかの2500年くらい前の哲学者が言ってた
    ベジタリアンじゃなくても、そういう変な人を見るたびに思う
    彼らは何に頼り、縋っているのだろうと思う

    彼らは本当の意味で、遥か未来の世界の自然と人と性との共存、
    狩りを行う人の性の永劫に絶えない事と折り合いを付けられる様に向き合った・・
    そんな大昔の人物のことなど理解する事もないだろう
    その人物がもし、独逸人で魔王の忠臣ならなおさらに
    ・・・そして何も考えてなかった国は・・・

    • spinicker より:

      おっしゃること、わかるようなわからないような? 当方シンプルイズベストで生きているので、あまりにも高レベルな表現の文章を見ると脳の処理が追いつかず知恵熱が出ます。_:(´ཀ`」 ∠):_ …

      折り合いをつけること、どこか適当なところでうまく線引きすることが大事だ、というのは共感できます。ベジタリアンにしても、厳格なフルータリアンの人から見れば植物を殺す残酷な存在だそうですし。

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もうかりまっかPC01

  • ハンターたる者、常により良い狩猟車を追求するべし! (`・ω・´)

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