日本に来ませんように…。鹿がゾンビになる奇病「狂鹿病(CWD)」米で蔓延

公開日: : 暮らしよもやま話

狂鹿病

先ほどひりぴん旅から帰国したspinickerです。真冬の日本から常夏の国への旅は余計な荷物を持っていったり体温の管理が難しかったりでなかなか大変でしたが、元バックパッカーな僕はやはりたまにはこういう旅がないとダメだなと実感したような次第です。

東南アジアで未踏破は島国ぐらいだったので、残りの有名どころはインドネシアぐらいになりました。そのうち行ってやる…!

スポンサーリンク

海外といえば、僕が向こうへ行っている間、海の向こうの米国から我々ハンターにとって気になる話題が入ってきていたようですね。

【警告】ゾンビになる奇病「狂鹿病(CWD)」米で蔓延、人間にも感染か!? よだれ、激ヤセ、異常行動、壮絶死へ!(TOCANA)

アメリカで“ゾンビ鹿”が大問題となりつつある。病気を発症したシカは運動が困難となって次第にやせ細り、多量のよだれを垂れ流しながら異常行動を繰り返し、やがて死にいたるという。一体アメリカのシカに何が起きているというのか?

(中略)

シカのゾンビ化の原因は慢性消耗病(Chronic wasting disease; CWD)という致死性の感染症だ。CWDはシカやエルク、ムース、そしてトナカイなどシカ科の動物にみられる病気で、病原体はプリオンである。

http://tocana.jp/2018/01/post_15781_entry.htmlより

ざっくり言うと狂牛病の鹿バージョンのようなものでしょうか。狂牛病の場合も病原体はプリオンでしたね。

シカというと日本の装薬銃猟をするハンターにとってなじみ深い生物なので、もちろんその点からも気になっているのですが、さらに気にかかる記述がまだあるのです。

プリオンというと狂牛病の原因として知られるが、CWDも狂牛病と同じく脳の病気だ。CWDに感染すると数年の潜伏期間の後、徐々に体が衰弱して痩せこけていく。同じところをぐるぐる歩くなどの異常行動に加え、他の動物に無関心となり、頭や耳を下げてうなだれたような姿勢をとり、よだれをだらだらと垂れ流すという。末期には多量に水を飲むようになり、異常なほどの排尿や排便をし、最後には誤嚥や嚥下困難で肺炎を起こして死に至るという。

http://tocana.jp/2018/01/post_15781_entry_2.htmlより

ちょっと先走ってみましょう。

何らかの理由で日本のシカがCWDに感染してしまったと仮定して、猟場でその個体を50mほど先で見かけたと想像してみます。

他の動物、人間であっても無関心な獲物。僕ならまず間違いなく撃ってしまいますね。無関心というか、こちらに気づいていないと判断するでしょう。よだれを垂らしているかどうかなんか50m先の森ではわかるはずありません。

けどまぁ、仮にここまではいいとしましょう。僕が一番恐ろしいと思ったのはその先です!

原因となるCWDプリオンは、狂牛病の場合と同じく、脳や脊髄、眼球などに多く蓄積する。しかし、心筋や骨格筋にも蓄積するという報告もある。また、狂牛病と大きく違う点として、血液や唾液、尿や糞便中からも感染性のプリオンが見つかっていることが挙げられる。

http://tocana.jp/2018/01/post_15781_entry_2.htmlより

(((( ;゚Д゚)))

今のところ人への感染は確認されていないものの、実験ではサルへの感染は確認されているという狂鹿病(CWD)。狂牛病は感染部位を食べなければOKということでしたが、狂鹿病(CWD)に感染したシカは解体の段階で危ないということになるんじゃないっすかこれ!

まぁ、ここに書いてみたストーリーは僕が頭の中で勝手に組み立ててみただけの妄想。笑い話ですめばこれほどうれしいことはないんですけどね。

でも今後、この病が日本に入ってきたとなれば、これはハンターとしてはめっちゃくちゃ気になるトピックになりえます。

日本のシカが無事であることを祈りましょう。(-人-;)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

川

海の幸山の幸川の幸

「海の幸」とか「山の幸」、「山海の珍味」なんて言葉があります。でも「川の幸」「池の幸」なんて

記事を読む

お疲れな現代人に!無料のヒーリングBGMサイト「Noisli」

猟期も終わり、最近の休日は家にこもりがちです。外へ出ると金かかりますからね! 次の猟期に向け

記事を読む

youは何しにそんな所へ?野生動物の意外性と頑丈さを再確認してみる

youは何しにそんな所へ?野生動物の意外性と頑丈さを再確認してみる

野生動物の意外性というものは、どちらかというと彼らとの接触の多い我々のようなハンターをも仰天

記事を読む

ビール

鹿ジャーキーも!ドライフードを自作できる家電、ジャーキーメーカー

ジビエの楽しみ方はいろいろ。当地の大物猟ではシカが多いので、僕の場合は竜田揚げとか低温調理で

記事を読む

火縄銃

意外な歴史の事実。江戸時代の農民は武士より多く鉄砲を持っていた!?

自分自身が銃猟をするようになり、また狩猟に関するブログなど開設していると、銃の所持にまつわる

記事を読む

コブラ

それはまぎれもなくヤツさ。あのアニメの実写映画化、潰れてなかった!

世代世代で心のなかのヒーロー像ってちょっとずつ違うんだろうと思います。古くは月光仮面とか鞍馬

記事を読む

sausageparty

絶望的な運命を悟った食料たちの大冒険!R17指定のCGアニメ映画「Sausage Party」

画像はgigazine.netより[/caption] 前回のブログで 言ってしま

記事を読む

3年保存が頼もしい。車に積んでおける「ガソリンの缶詰」で災害対策

10月末あたりから当地では和歌山県北部を震源とした地震が続き、不安がつのる今日この頃。もうじ

記事を読む

トレッキングシューズ

便利な機能が充実。狩猟にも役立つ靴乾燥機(シューズドライヤー)!

以前にもこちらの記事で取り上げましたが、当地では猟師に人気の靴は大きく分けると「スパイク長靴

記事を読む

空き巣

自衛官の空き巣事件から考える、猟銃所持者の防犯・セキュリティ

本日付の時事通信でこういった記事がありました。 「自衛官を空き巣容疑再逮捕=被害50件

記事を読む

Comment

  1. 月光 より:

    アメリカの病気ですか、気が気じゃないですね。
    最近は変異も早いですし、何よりも世界への拡大が止められない現代では恐ろしいですね。

    • spinicker より:

      まあ大丈夫だろうけど、ゾンビ鹿とかネーミングからしてセンセーショナルだし、なんかこう、不安が煽られますよね。しとめたシカに明らかな異常があればしかるべき機関に報告しようかと思っています。多分ないでしょうけど!(・∀・)

  2. ltchughes より:

     航空機や船舶が発達した現代、どんな病気も外国から入ってくる可能性がありますね。鹿の病気が猿を介して人間に感染し、それが旅客機で日本に。。。十分あり得ます。

     でもまぁ今は、目の前にあるマダニからの感染症の方が怖いですね。。。

    • spinicker より:

      「ゾンビ鹿」ってのがインパクト強いので気になってしまいますけど、普通に考えれば感染ルートはほぼなさそうなので、大丈夫でしょうけれど。牛の時みたいに肉骨粉経由で、なんてのもないだろうし…。確かにマダニの方が現状ではおそろしい存在です。(´・ω・`)

ltchughes へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

もうかりまっかPC01

PAGE TOP ↑