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山菜採り・山歩き用の服装にこだわらない人へ、猟師からのお願い

公開日: : 最終更新日:2016/09/21 登山よもやま話

ハンターオレンジ

体力維持・向上の手段として、猟期外には月に1~2度、山登りに出かけることを目標としています。

僕の場合は我らが南河内にほど近い金剛山へよく出かけますが、天気のいい日曜日の千早本道や念仏坂ルートなどはひっきりなしに登山客の往来があります。

登山は手軽に始められる健康的なアクティビティとして人気があるようで、ウェアなども様々で色とりどり。

そのあたりにも凝る人は選ぶのも楽しいんでしょうね。僕などはあまり気にしないのでありあわせでなんとかしてますが。野球用のアンダーシャツとかね。(^∇^;)ゞ

実は今回、同じように山登りとか山菜採りなどで銃猟が行われている可能性のある場所に足を運ぶことになるかもしれない方へ、ハンターからお願いしたいことがあります。

特に服装にこだわりがないなら、できれば、明るいオレンジ色のものを、これまた可能であれば上半身のどこかに身につけておいていただきたいのです。m(_ _)m

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銃猟中に地質調査員に遭遇したお話

山歩き

実際に銃を手にして猟場を歩きながら、鹿師匠に忍び猟のレクチャーを受けていた時のこと。

山側斜面の上の方から鈴の音が。

犬なんか放してないし、どっか他のグループが犬入れてるのかな?

と、音の方を注視していると、青年が姿を現しました。紺のジャンパーに茶色いズボン。某大学で地質調査を学んでいる大学生とのこと。フィールドワークの最中だったようです。鈴は熊よけか。

ハンターが歩いてくるのが見えたので人間の存在を知らせに来たという彼としばらく立ち話をして、その後お互いの目的のためにまたそれぞれの方向へ歩き始めたのですが、ちょっとしてからふと思い立ち、振り返ってみると・・・

薄暗い森の中、数十メートル先を見え隠れしながら藪の中へ消えていく茶色い影が見えました。

オレンジ色 ≒ 人がいる!

もちろん、この茶色い影はさっきの青年。

けどこれ、もし彼がこちらに気づいてなかったり、鈴をつけてなかったり、と、さっきとちがう形でエンカウントした場合のことを想像すると、これはかなり気をつけねばならない状況になりえます。

どんな形であっても、誤射があればハンターの責任。

それは当たり前のことではあるのですが、たとえばさっき言ったような状況であったとしても、明るいオレンジ色が目に入った場合、ハンターはそこで我に返って銃を下ろす可能性が高いのです。ハッとなります。

山を歩く人がどんな色の服を着ていてももちろんその人の自由で目立つ色の服を着る義務なんかどこにもありませんが、もし

「色とか特にこだわりないよ?」

というのであれば、明るいオレンジ色を始めとした森の中でよく目立つ色を身につけていてもらえれば、ハンターはものすごく助かります。あがめます。ありがてぇ、ありがてぇ! m(_ _)m

猟期前に日猟会報をもらうと必ず狩猟事故のところに目を通すのですが、人間を獲物と間違えた誤射事故が毎年のようにのってます。そのたびに思います。被害者の方の服の色は何色だったのかな、と。(´・ω・`)

オレンジザック

僕のザック。色はなんでもよかったのでオレンジにしてあります。遠くからでもよく目立ちます。森の中は暗いことが多いのでもうちょっと明るいと完璧かな。

あ、あと鈴とか音の出るものでもいいかも。でも犬の鈴とまちがえ・・・たりしないとは思うけどなぁ。人と犬とでは鳴るリズムがぜんぜんちがうし。でも最終的には目だからやっぱ色かな。

人様にお願いするからには、それ以上に我々ハンター側も注意しなければなりません。農林業の方が作業している場所ならなおさら。

しかし人間の脳ってのはなんでこうアンバランスなんでしょうかね。現在のどんな高性能スパコンでも再現できないクオリアなんてものが備わっているかと思えば、かたく信じてた記憶が案外よくまちがってたりするし、ちょっとの思い込みで枯れ尾花が幽霊に見えてしまったりもするし。

月並みですが、やはりよく言われているように「獲物じゃないかもしれない、人かもしれない」というかもしれない意識を身につけたり、

「今日は獲れなくても、次来た時に獲れりゃそのぶん育ってるから得だ ( ᐛ ) 」

ぐらいの気持ちでデンと構えているのがいいんでしょうね。

そこに明るい色のウェアが加われば鬼に金棒。山へ入る方、よろしければご協力おねがいします。(´・ω・`)

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Comment

  1. 滋賀のくまさん より:

    目立色、大事ですよね。山だけでなく道路上でも。
    地元が田舎なんで、お年寄りの服の色が地味なんです(´・ω・`)
    夕暮れ時の運転なんか見えづらい見えづらい。
    山なんかで会ったら背景に溶け込んで??? 迷彩効果バツグンです。里山付近で猟してるとドキドキもんですわΣ(゜Д゜)
    撃たなかったからと言って困る訳じゃ無し(獣害は困るけど)気になった時は、撃たない用にしてます。
    まだまだ人生、長いはずなんで(笑)

    • spinicker より:

      僕の方もシシ撃ちの猟場は山菜採りのご老人をたまにみかけるので恐怖心はあります。
      派手な色の服を着てもらえるとありがたいけど・・・あくまでお願い以上のことはできませんしねぇ。やはりこちらが気をつけないといけません。( ̄∇ ̄;)

  2. monndou_n より:

    「山に入る用の服は、目立つ服装にしましょう」とかのキャンペーンを登山用品のメーカーがやってくれると助かるのですけど。
    だいぶ前になりますが、スキー場に白色迷彩で来ている人がいました。他の人も見にくいし、遭難したらどうするのかと思いましたが。
    山の災害も増えてるので、ハイカーが自主的に目立つ服装にしてくれればいいのですが。
    昨日のOHAの講義でもその様な話がありました。吉野の方は、観光バスでハイカーが沢山来るみたいですね。講師の先生(皆さんがよく知っている人ですが)は、一般人を見かけたら、立ち去るまで猟自体を中止にするらしいです。
    私も、この秋までに、目立つ色の服を購入しようと思っています。

    • spinicker より:

      ファッションに凝る人は色もこだわりがあるだろうし、難しいところですね。
      迷彩といえばハンターも迷彩好き。僕もズボンは迷彩柄だなぁ。だからこそ事故が増えてオレンジ着用、という流れになったわけですが。

      吉野といってもいろいろありますが、吉野山らへんは世界遺産なんで保護区ってとこが多いですね。けど奈良には伊那佐山という古事記や日本書紀にも出てくるハイカーに人気の山があるのですが、ここは銃禁にもなってなくて、一度下見に行って「こんなとこでは間違っても撃てんな」と思った記憶があります。

  3. 不真面目なM より:

    はじめまして、不真面目なMといいます。私も狩猟に興味があり、いつも興味深く読ませていただいております。特に所持許可の話などはとても参考にさせていただいています。

    街中でも夜の車から見たら、闇に紛れすぎて危うく引きそうになる自転車とか結構多いし。
    服装のセンスは難しいですが山に入るには派手なオレンジやピンクの、一時期はやった山ガール?みたいな服装が一番良さそうですね。

    ただ、目立つ色が大事なのはわかるのですが、大学生なんかでフィールドワーク系のうち生物調査(特に鳥や虫)をする人だと逆に目立たない服を着る人が多いんですよね(私は、過度なおしゃれしないようにと、動き易くて丈夫な長袖長ズボンくらいしか指導された記憶はないです、色自体はあまり言われたことないかも)。
    生物系フィールドワーカーは一番ハンターと行動範囲被りそうなのに、狩猟がマイナーな故かも・・・・・・そういえばある生物研究者が、白いタオルを身に着けていて鹿の尻と間違えて誤射されかけたはなしもあったような。
    関係ない分野では学会からフィールドワークについての服装の通達とかあってもいいとは思いますけどね、遭難防止にもなりますし。

    何も考えていないことも多いですが、目立たない色にこだわる人の理由は生き物を驚かせちゃうと、データが取れないというものだとおもいます。
    他にも、カメムシが寄ってくるのを防ぐためにあえて暗い色をきる人もいたりしますね(どうも蛍光がすきみたい)。

    • spinicker より:

      はじめまして!(・∀・)

      蛍光のピンクも悪くないですね。とにかく山の中になさそうな目立つ色であればこちらとしては超助かります。でもお願いすることしかできないのが残念です。

      そういや白も目立ちますね。鹿の尻。忍び猟であれが見える時は、こちらに気づいて逃げていってる時なので基本ハンターの負け。あまり見たくない色ではあります。( ̄∇ ̄;)

      • 不真面目なM より:

        自分自身もフィールドワーカーだったし、狩猟も今勉強中ですがどっちの立場の話もよく聞きますのでわかります…
        かくいう私も冬の山用に目立ちそうなのを買いました。冬なら、山行きにスノボー用のウェアなんかは目立つデザイン多いしいいかもしれませんね!
        対象が逃げない、植物や地学やるような人には気が付いたら、遭難対策にも目立つ服装するよう言っておきます(._.)

        なにせ、皆がみんなじゃないですが、世間一般のイメージよろしくいわゆる理系って、服装に無頓着になっていく人が多いんで
        「どうせ誰も気にしてへんし、動き易くて普通な奴にしよ」→「でも合わせにくいの嫌やし、浮くのもなんか…無難な色にしよ。」
        =秋~冬場に多い、山で目立ちにくい黒や紺・暗めの色のチェック柄などを選んでしまう っていうのが多い気がします、自分の周りの場合は。
        イノシシやシカは青・黄色がみえて赤系見えないんでしたっけ…薄青系も山の中には少ないけど、そう思うとやっぱりオレンジ最強かなあ。

        鳥や獣から見えにくくて、人には見えやすい、なおかつ着やすい色…があればいいんですけどね(-_-;) 

        • spinicker より:

          >>対象が逃げない、植物や地学やるような人には気が付いたら、遭難対策にも目立つ服装するよう言っておきます(._.)

          よろしくお願いします。地味色→オレンジにチェンジして誤射が増えることは考えられないので、こだわりさえなければwin-winであるとお伝えください! m(_ _)m

  4. ltchughes より:

     その方の話、ハンターの服装の大切さも、物語っていますね。「ハンターが見えたから、人がいると知らせようと。。。」
     お互いの気持ちが、安全を確立するのですね。

     そういう私は、普通の服装ですが。。。
     orz

    • spinicker より:

      あの人は服の色をのぞけば危機管理のできている人でした。鈴もつけてたし。なぜ奈良県の山に調査に来たのかわからないくらい遠いところの大学の人でした。(・ω・ )

      目立つ服でも普通の服でも、なんなら鹿のかぶり物で歩いていても、誤射があればもちろんハンターが悪いわけでボロカスに言われて当然なのですが、ハンターにボロカスに言ったからといって死人が生き返るわけではないので、こだわりがないのならやっぱり目立つ服を着ていてもらえるとwin-winだと思います。(´・ω・`)

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もうかりまっかPC01

  • ハンターたる者、常により良い狩猟車を追求するべし! (`・ω・´)

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