【昆虫食】南米産ゴキブリを食してみた結果。【画像注意】

公開日: : ジビエ・ワイルド料理

デュビア試食

※昆虫食の画像が出てきます、閲覧注意

最近、「ヒョウモントカゲモドキ」、またの名を「レオパードゲッコー(レオパ)」という、ペットとしてメジャーなヤモリを飼い始めました。(^∇^ )

レオパは昆虫が主食なので、コオロギやら何やらをエサとして与えることになります。ペットショップからエサ用として買ってくるのですが、毎度毎度買ってくるのは面倒な上に高くつく。

そういったことから、自前で繁殖させる人が多く、僕もそうしようとたくらんでいたのですが、コオロギはにおいが強いようで、しかもオスは鳴くので夜うるさいとのこと。それは困る。(´・ω・`)

というわけで、もう一つのメジャーなエサ用昆虫、デュビアという虫を飼育、繁殖させる決意を固めました。

デュビアというのは、通称で、和名は

デュビア(借り物画像)

http://blog.livedoor.jp/higemushi/archives/cat_50061283.htmlより

アルゼンチンモリゴキブリといいます。

でも見た目をのぞけば、動きはのろくつるつるした壁は登れない、栄養価にすぐれていてにおいもしないということで、なかなか使いやすいのだとか。

エサは植物質のものが好きなようで、ニンジンやリンゴ、キャベツなどの切れっ端を与えています。暗くなると、ケースの中から「シャリシャリシャリシャリ」と、野菜を咀嚼する音が夜な夜な聞こえてくるのです。

人間の食べ物を食べて、専用のケースで飼育して・・・。わりと清潔な環境で暮らしているデュビア。レオパの食いつきも良好、うまそうに食ってるなぁ。

などと考えていると、ある思いに捕らわれたのでした。

これ、人間でも食えるんじゃね? ちょっと揚げてみようかな。

アルゼンチンモリゴキブリ

ここで飼っています。この紙製卵ケースの下で集団を形成しています。

デュビア飼育

もっと大量に、密集させた方がデュビア達にとっては快適で繁殖するペースも早まるらしいのですが、飼い始めなのでまだこの程度の数。

ここから3匹ほど見つくろってカラッと揚げてみます。

レオパ

自分のエサをとられたレオパたんはお怒りのようです。(^q^)

デュビア試食

成虫は繁殖をがんばってもらいたいので、試食するのは幼虫。日本のGより見た目的にはちょっとマシな感じですが、裏返してみるとそこはやはりG。

ぐうっ! 見るんじゃなかった、食う気うせてきた。orz

ただ、表から見ると足の少ないフナムシのような感じなので、昔チヌ釣りに使うフナムシを触れるようになる特訓をした経験から、なんとかさわれます。あんまりいい心持ちではないですけどね。。。(x_x)

アルゼンチンモリゴキブリ試食

テナガエビを釣って食べた時と同じ要領で、まずデュビアを調理酒に漬けて溺死させます。よっぱらいエビならぬよっぱらいゴキブリです。末期の酒は俺のおごりだ。

アルゼンチンモリゴキブリ試食

ちーん。お亡くなりになりました。

しかし・・・見れば見るほどやはりゴキブリだなぁ。いよいよ食う気なくなってきた、けどもう命を奪った以上後戻りはできん。食べないと。orz

デュビア試食

しぶしぶサラダ油を熱し、素揚げの準備をします。

キッチンペーパーか何かで調理酒をふき取ります。水分を含んでいると油に入れた瞬間にプチ水蒸気爆発を起こしてしまいます!

デュビア試食

頃合いを見計らってデュビア投下!

ううっ! なんか腹の節が広がって、ものっそいムシ感をアピールしてくれています!

デュビア試食

ああああああああ!!! グロい! キモい!! ふざけんな!!! ヽ(`Д´)ノ

デュビア試食

お待たせいたしました。アルゼンチンモリゴキブリの姿揚げでございます。

・・・そうだ思い出した、今日は塾があるんだった。そういうわけで、残念だけどまた今度。(・∀・)

などというわけにもいかず、自己暗示をかけてみることにします。

大丈夫、大丈夫だ。Gだけど人間用の野菜を食ってきれいなケージで飼ってきたやつだ、汚くない。問題は見た目だけだ、虫なんかだいたい似たようなモンだろ。所詮はアミノ酸の固まりだ! いけっ!

意を決し、一匹口に放り込みます。サクサクサクサク・・・。

うっ? ぐっ! ううううぅぅううぅぅぅううう!

・・・うん、食える。えび満月にめり込んでるエビ(正確にはオキアミか)の味。

見た目の印象でマイナスのプラシーボがかかってるだろうから、それをのぞけばどちらかというとうまい部類に入ると思う。でももうよほどのことがない限りトライはしないかな!

デュビア試食

完食。

ただ、一匹目と二匹目は同じエビ味だったんだけど、最後の一匹はなんか化学薬品というか、化粧品みたいなケミカル臭っぽい後味が残りました。

正体はわからないけど、ひょっとしてこれがゴキブリのフェロモン? と考えてやや気分が悪くなったり。orz

ラストのケミカル臭がなければエビ味と断言できたんだけど、うーむ。見た目も勘案して総合すると「食えないことはないけど進んで食いたいと思うようなものでもない」ってとこかなぁ。(´・ω・`)

しかしまぁ、ゴキブリを食したという事実を消化して、なんというか越えられない壁を越えたような気がするかも。

というわけで、デュビアの試食は実害なしに度胸をやしなうにはいいかもしれない。という結論に達しました。今後はレオパの食料専門にします。( ̄∇ ̄;)

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Comment

  1. 滋賀のくまさん より:

    貴方の勇気に( ̄∇ ̄*)ゞ

    虫は、好きな方ですが… 食べる勇気は在りません。
    ハンター故の、命を頂いたら食べる。の気持ちはよく解ります、よって獲る獲らないの判断は、食うか食えないかで決まります。
    たまに、新規開拓を求めて冒険もしますが。

    • spinicker より:

      僕も基本は「殺したら食べる、食べないなら殺さない」です。カワウカラスは別として・・・。
      未知の物にトライしてみて我慢できないほどまずかった場合はそのかぎりではありませんが、それを極力さけるために「まずくてどうしようもない」という評判の多いものは基本手を出しません。(´・ω・`)

  2. monndou_n より:

    すごい勇気ですね。私は無理です。
    でも、エビも水中の虫ですよね。でも、陸の虫は無理です。
    蜂の子でも、イナゴでも無理ですね。

    トカゲも、愛着がわきそうですね。最近、会社の後輩が、うちの田舎に爬虫類の採取に来ました。カエルや、アカハライモリを持って帰りました。家で大事に飼っている様です。都会に住んでると、生き物との出会いがあまりない様ですね。
    後輩から聞いたのですが、最近は、トノサマガエルでも、アオダイショウでも、コウロギでも何でも売れるらしいですね。その虫も量産して、販売すればちょっとした小遣い稼ぎとか思ったりします。

    • spinicker より:

      >>でも、エビも水中の虫ですよね。

      僕も同じように考えてGに手を出したのですが、Gもエビもそう変わらないはずなのに「食べ物と認識しているかどうか」で印象が天と地ほどちがう。習慣とはおそろしい。orz

      デュビアも買うとけっこういい値段だったりするので、大規模に繁殖できれば小遣い稼ぎになるかもしれません。設備投資にそこそこかかりそうですが。(´・ω・`)

  3. 北摂の猟師壱号 より:

    私も長野や台湾で虫はある程度食いましたがこのビジュアルはwwww

    • spinicker より:

      ねー。僕も生きている形のままカラッと揚がってくれるかと思ってたら、あんな禍々しい第二形態があるとは思ってませんでした。orz

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