運び屋ダメ。ゼッタイ。海外での悲惨な実話「史上最悪の地球の歩き方」

公開日: : ナショナルジオグラフィック

空港

20代の頃はなんちゃってバックパッカーとして東南アジアらへんをうろうろしていた僕。金がないのは今も昔も同じで、近い安いうまいの三拍子揃った東南アジアは最高の遊び場でした。

が、金ないとは言っても、そこはいちおう、有数の経済大国から来た旅人。詐欺師まがいの人間が寄ってくることはよくありました。

なぜ詐欺師と判断できたかというと、一世を風靡して僕も持っていた「地球の歩き方」というガイドブックに紹介されている典型的な詐欺の手口とアプローチがまったく同じだったからです。それはもう見事なぐらい。

僕は地球の歩き方のおかげで大きなトラブルを避けて旅してこれましたが、世界中を見てみると、海外旅行中にとんでもない目に遭ってしまった人は少なからずいるようです。

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史上最悪の地球の歩き方

そういった人たちの実例をまとめたのが、ナショナルジオグラフィックの「史上最悪の地球の歩き方」という番組。僕は幸いにして回避できたトラブル、巻き込まれてしまったらどうなっていたか。というのがありありとわかる良コンテンツです。

ある者は刺激を求め、またある者は新しい生活や人生の休息を求めて外国へと旅立つ。しかし、彼らを待ち受けていたのは、悪夢以上に恐ろしいものだった。大学の学費を稼ぐためにヘロインを密輸しようとし、バングラデシュで逮捕された18歳の少女。児童センター設立のためチェチェンを訪れ、無情にも拉致の標的となった若い男女。スクープを求めアフガニスタンに潜入し、アルカイダのメンバーとともに投獄されたジャーナリストなど、番組では、異国で恐ろしい体験をした人々を紹介していく。

http://natgeotv.jp/tv/lineup/prgmtop/index/prgm_cd/157より

…とは言っても、実のところ、エピソードの半分くらいは麻薬がらみの自業自得なパターンなんですけどね。

でも、いくら自業自得ではあっても、

#4 「 魅惑のサンパウロ (Sao Paolo Death Trap) 」

1993年、ブレンダンはハリウッドでセレブとのパーティーを楽しんでいた。金には不自由していなかった。それにもかかわらず、コカインを密輸すれば5万ドル儲かるとの話にのってしまった。そしてサンパウロの空港で3人の仲間ともども逮捕されてしまう。(中略)彼が送られたのは、前年に受刑囚111人が射殺された南米で最も悪名高いカランジル刑務所だった。

なんてのはちょっと同情。ブラジルの刑務所って…。生きて帰ってこれる気がしねぇ。orz

僕は小心者であまり悪いことができないタチなのでそんなものにも縁遠いのですが、麻薬といえば17年ぐらい前に東南アジアの某国で参加したトレッキングツアーで、現地のガイドが

「ガンジャ(=大麻)いる人~?(・∀・)」

なんて、参加者に聞いて回ったりしてたっけなぁ。( ̄∇ ̄;)

他にも、プノンペンからモクバイ経由でサイゴン(現地の人はホーチミンとは言ってなかった記憶が)へ向かった時、どのへんかは忘れたけど、道路脇で普通に栽培されてたり。

今はさすがにそんなことはないだろうけど、接触しようと思えばいくらでもできる時代でした。

麻薬がらみでも

#5 「 バリ島10年の刑 (Busted In Bali) 」

1985年、オーストラリア人のクリスは、妻と娘とともにバリへと向かった。楽しい休暇になるはずだった。しかし彼は、麻薬を持ち込んだという疑いをかけられ、終身刑を言い渡されてしまったのだ。番組は、11年近くを刑務所で過すことになったクリスの体験を、ドラマチックに再現した。

のように、冤罪で10年以上刑務所で暮らし、しかも所内のリンチで失明するわ内臓破裂するわ死んだと間違われてモルグへ放り込まれるわの悲惨な目に遭った人の話も。こんなもん、もう何と言えばいいやら…。よく耐えなさった。orz

最後に、僕の体験談をばひとつ。

スワンナプーム国際空港でチェックインに並んでいたところ、どこからともなく現れた50~60ぐらいの(おそらく)タイ人女性に「日本人か」と問われたので「そうだ」と答えたところ、こんなことをのたまうではありませんか。

「日本にいる孫にお土産を持っていきたいけど、重量制限で持ち込めない。このカバンを私の代わりに機内に持ち込」

全部言い終わる前に「NO」を叩きつけました。無論。

こういうのは典型的な運び屋、というか運ばせ屋の手口です。この申し出を受けていたら、高い確率でこの番組で何度も取り上げられているような状況に陥っていたことでしょう。

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空港

人の業たっぷりの番組を紹介しましたが、実際のところ、何度となく渡航した東南アジアで人間にひどい目に遭わされたことはほとんどありません。助けてもらったことの方が圧倒的に多いです。人間より動物、野犬と毒虫の方が要注意ってぐらい。

外務省の海外安全ホームページをチェックして、基本的なことに気をつけて、必要ならガイドブックにも目を通して、旅行保険にも加入して。しっかり準備すればリスクは格段に減らせます。
(最新のものでなくていいなら、ガイド本は図書館にもあるかもしれません)

海外に行ったことないけど行ってみたいという人はそのあたりに留意して、機会があれば一度日本を出てみるのも面白いですよ。日本を見る目がちょっと変わるかも。

…海外で羽目を外してみたくなったら? その時は「史上最悪の地球の歩き方」の内容を思い出しましょう!(・∀・)

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