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サル・シカ・イノシシなど。効果的な獣害対策を伊賀の里から学ぶ。

公開日: : 暮らしよもやま話

伊賀市の効果的な獣害対策

狩猟三昧の生活にあこがれるspinickerが、この盆休みにクロスカブで移住候補地の三重県伊賀市を視察してきた。というのは数日前に記事にしたとおり。住みよさそうなところでした、伊賀市。(・∀・)

盆休みクロスカブの旅後編

しかし、一市民として住みやすくても、ハンターとして趣味の充実を第一にもってこれなければわざわざ移住する意味はないので、山際の田畑の様子なんかの様子を確認したところ…当地とは様子がちがってそれほど柵がない。
ということは、あまり獣害は発生していない≒獲物は少ない? という印象を受けた、というのも数日前に記したとおり。

地元の人に話を聞いてみても、アライグマやキツネはたまに見るけど大きいの(シカ、イノシシ)はあまり見ない、ということでした。ふむ。

伊賀市の効果的な獣害対策

一方で、伊賀市のとある道路をGooglemapのストリートビューで見てみると、真っ昼間に集落内、どころか車道にまでニホンザルが出てきている様子がバッチリ撮影されていて、実態がいまいちつかめないなぁ。と思っていた次第。

そんなことをtwitter(@Boy_Meets_Meats)の方でつぶやいていると、フォロワーさんから興味深い情報が寄せられました。伊賀市の獣害対策の取り組みについてです。

これによると、どうやら伊賀市の獣害対策は非常に先進的で高い効果が出ている様子。
よくできた資料ですがなかなか重いので、ここで内容をざっくりと紹介してみます。

地域主体の獣害対策と成功事例 〜GISやICTを用いた支援の実例~ (三重県農業研究所 山端 直人)
(pdf注意 15.4MB)

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地域主体の獣害対策と成功事例:伊賀市の場合

伊賀市の効果的な獣害対策

まず結論から。新聞にも取り上げられたとおり、これだけの成果が上がっています。ほほう?

伊賀市の効果的な獣害対策

頭ではわかっているということでも、目に見える形で把握できるように問題点を活字に起こしていきます。

伊賀市の効果的な獣害対策

冬場、猟期に入っても放置されている柿の実。

サルのいない僕の猟場ではおなじみの光景で、こういうのがあるから脂の乗ったヒヨが獲れるのですが…ニホンザルのいる地域だとおびきよせる餌になってしまいます。

伊賀市の効果的な獣害対策

単純に数を獲ればいいというわけでもないようです。悪さをする個体はだいたい決まってる、ということのようです。

これは当地でもたぶんそうだな。だいたい集落近くの同じような場所、同じような時間に同じような数のシカを見かけることが多いってことは、たぶん同じ群れが居着いてるんだろうな。山奥のじゃなくてそういうのを獲らないといけない、と。

伊賀市の効果的な獣害対策

集落のみんなで何が問題なのか、どうすべきなのかをディスカッションします。

伊賀市の効果的な獣害対策

それらを頭に入れて、では自分たちの現状はどうなのかということを実地検分で把握していきます。

伊賀市の効果的な獣害対策
伊賀市の効果的な獣害対策

目に見える形で問題を整理することが大事。ここでも検分の結果を各人の頭に入れておくだけでなく、グラフや図表にして視覚化、取り組んでいる全員が共通の認識をもとに行動できるような形で管理します。

伊賀市の効果的な獣害対策
伊賀市の効果的な獣害対策

シカやシシだけでなく、サルにも効果的であるという柵も図解されています。当地でよく見る、田畑を個別に囲う電柵とは異なった形状。

…そういやこの形の柵は伊賀市散策で何度か見た気がする。田畑じゃなくてねぐらである山を囲う、ってことか。だから田畑そのものは柵が目立たなかったのかも。

伊賀市の効果的な獣害対策

そういった対策のおかげで、手ごわいサルの群れを山で見かける時間=集落からの追い出しに成功している時間が増えたとのこと。

伊賀市の効果的な獣害対策

結果、集落の農業被害が激減! 金額にして20分の1以下になり、冒頭の新聞での紹介につながったわけです。

伊賀市の効果的な獣害対策

印象的だったのが上の台詞。被害が減れば感情も改善する。野生動物を敵視しなくていいようになったのです。

駆け足での説明になりましたが、これが伊賀市で効果を上げている獣害対策。同様の被害に悩んでいる市町村にも参考になるのではないでしょうか。

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伊賀市の効果的な獣害対策

しかし、里山に農業被害が出ないのはいいことだとしても、上記の対策は対症療法でしかありません。柵の外ではシシやシカが増えているのは事実。

特にシカは山の植生、生態系を変えてしまうほど増えまくっている現状、農地への出没を減らすだけではなく、頭数そのものも減らさないことには何度となくこの目で見てきた山の惨状を食い止めることはかなわい以上、移住したとしてもハンターとしてできることが少ないというわけではないでしょう。

里山へ狩猟移住できる日が来るのか、できるとしてどこになるのか。まだはっきりしませんが、候補地としての伊賀市が印象に残ったのは確かです。

よーし、じゃ次はどこ視察に行こうかな!(・∀・)

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Comment

  1. U4 より:

    こんにちは、初めて投稿させていただきます。

    本記事に紹介いただいている伊賀市阿波地域在住の見習い猟師です。
    前々からブログを拝見していて、まさか地域事例を紹介していただけるとは思っておらず些か驚くとともにこの機会にとコメントさせていただきます。
    私自身本年度狩猟免許を取得しただけで、これから地域に交じっていく見習いの身にすぎませんが、記事のPDFの通り、サル被害の減少とともに今後は山中の鹿の減少・利活用にも力を入れられればと考えています。(個人の見解ですが)

    こちらの地域のことで、御用の際にはまた交流できればと思います。長文失礼しました。

    • spinicker より:

      はじめまして!(・∀・)

      まさかまさか、そのものズバリのところにお住まいの方からコンタクトいただけるとは。驚きました。(゚o゚;)

      一度だけ、それもちょっと回っただけですが、伊賀市いいところでした。
      獣害対策のモデル地区のようなところにお住まいということで、ハンターは重宝されるんじゃないかと。がんばってください!

      今度は秋に名張市~伊賀市南部(近鉄沿線のあたり)をまたバイクで回る予定なので、もしかしたらお話うかがうことがあるかもしれません。
      その際にはよろしくお願いします。(・∀・)

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