僕がレインストームの(1個目の)マガジンに4発しか弾を詰めない理由
狩猟用空気銃は装薬銃ほどのパワーはないといっても、それでもやはり「狩猟用」。至近距離で首から上に命中すれば人間の命も危ういです。てか、首に直撃すれば頸動脈ぐらいまでは届きそう。非常に危険です!
現状では狩猟用空気銃での事故は報告されていないと記憶してますが、いずれは起こってしまうことでしょう。
空気銃事故の当事者にならないために僕がやっていることのひとつが「1個目のマガジンに詰める弾を4発だけにする(※流し猟時)」ことです。
なぜそんなことをするのかというと、
マガジンをセットする前の状態。コッキングハンドルを開放してあるので正味あとはもうマガジンをセットするだけです。では普通に5発詰めたマガジンをセットしてみましょう。
セットしました。コッキングハンドルはまだ開放したままです。この状態なら弾はまだマガジン(弾倉)にあって装填状態ではないので法的に問題はないでしょうが、このまま猟場を歩くのはおすすめできません。(´・ω・`)
コッキングハンドルがでっぱってるのでこの状態で銃を背負うと、向きによっては背中や脇腹に刺さって痛いし、木の枝やなんかがマガジンに当たるとそのままポロッと落ちて紛失、なんてこともあるからです。デメリットたっぷり。
それでは、ということでコッキングハンドルを閉鎖すると、
1発目の弾が問答無用で装填されてしまいます。弾が装填された状態であちこち歩き回るのもまたよろしくありません。場合によっては違法だし、何より危ない。(´・ω・`)
ということで、マガジンの1発目のところを空にしておくわけです。弾が入ってなければコッキングハンドルを閉鎖しても装填されないので問題なし。暴発も起こりようがありません!
レインストームはコッキングハンドルを開放したまま引き金を引くことでデコッキング(コッキングする前の状態に戻すこと)できるので、薬室に弾はあっても発砲できない状態にすることはできます。
が、それでも薬室に弾があることに変わりはないので、その状態でうろつくとやはり違法となりかねません。4発詰めならマガジンをセット&コッキングハンドルを閉鎖しつつ薬室を空にしておけるので問題ないわけです。(・∀・)
デメリットとして1マガジンで撃てる弾が1発少ないことになりますが、空気銃猟は基本的に一撃必殺。僕の場合はスコープがただのクロスヘアで補正しにくいうえにそもそも射撃がヘタクソなために、ほとんどの場合60m以内まで接近してから撃っているのでなおさら。それほどハンデは感じません。
・・・とは言いつつ、いつもかつも1発2発で仕留められるわけではなく・・・。一羽のカモを仕留めるまでに9発撃ち込んだこともあります。そんな場合を想定して予備のマガジンを持ち歩いていますが、それには5発詰めてます。すぐに撃つので。
他の誰でもない僕自身にそういうフシがあるのですが、どうも空気銃の威力を甘く見てしまうことがあります。装薬銃ほどの威力はなくても当たれば「痛っ!」じゃ済まんというのに。。。orz
ただ、それも所持してから年を追うごとにちょっとずつマシにはなってきたかな。これからは今以上にふんどしを締めてかかりたいと思います。いや、かかります。(`・ω・´)
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Comment
なるほど、これについては理解できました。
ほかのも銃全てがこのような機構なのでしょうか?
カートリッジを装填しない状態ではコッキングレバーは開放されているのか、カートリッジを入れた時にコッキングさえしなければいいのではないのか?
まあ、実際に自分の銃を所持しないとわかりませんね。
脱砲が簡単に出来る機構が採用されたら一番なのでしょうが、海外と国内では法律の扱いも違ってくれば、なかなか日本仕様とはならないのかもしれません。
マガジンをセットした状態でコッキングしなかったら画像2枚目の状態です。マガジンが木の枝にでも当たったりしたらすぐ外れて落ちたりするかと。
他の銃のことはなんとも言えません・・・。でもたいていデコッキングはできるんじゃないかと思いますが、販売店に確認するのが一番いいかも。(´・ω・`)
エアライフルによる事故は「死亡事故」がまだ報告されていないだけと思います。自分の足の指を飛ばしたとか、猟友の腕を貫通したとかの「噂」は聞きます。あくまでウワサですが。ちなみに私の持ってるエアライフルの一丁は「王将の社長事件」の凶器よりマズルエネルギーは大きいです。
僕は今のところケガの噂も聞いたことないのですが・・・やはりそういう話もあるんですね、僕が聞いたことないだけで。(´・ω・`)
たしかに足の指ぐらい飛ぶだろうし骨にさえ当たらなければ腕だって貫通するだろうなぁ。
5.5ミリ30ft/lbのレインストームでさえ、40m先のカルの首元に撃ち込んだペレットが皮脂腺のところまで到達するぐらいですし。もうちょっとで鴨の体を縦に貫通するところでしたよ。
ウルヴァリンはデコッキング出来ませんし、マガジンを入れるためにはコッキングしなくてはいけません。ので、マガジンを使用する場合は発砲直前にセットするか、記載されているような方法を取り、一度空撃ちをしなくてはなりません。
ボルトレバーを上げると、セフティー機構により引き金が引けなくなります。
その点、クリケットはデコッキングが出来ます。そのため、セフティーはありません。
エアーの無駄遣いなので、ウルヴァリンはマガジンを使用せずにシングルショットトレーでの使用がメインになるかと考えています。
やはりデコッキングできない機種もあるんですね。狩猟用空気銃のデコッキングもできるようになってほしいですけど、脱砲が簡単になってくれれば一番いいんですけどね。
僕もセーフティーはあまり使いません。小心者なのでセーフティーを頼りにして薬室に入れっぱなしにしてるのもなんか恐いのです。(´・ω・`)
セーフティーを使うよりそもそも薬室に入れっぱなしにしないようにしています。
AR6の発射音が大きすぎて嫌ったことを読んで,同感しました。私もあれには閉口しました。射撃場ではスモールボアよりも大きく,イヤプロテクターが必要でした。但しかなりよく当たる銃で,50メートルではシャープより僅かに劣る程度でした。ペレットの選択が重要でユンジンの28グレインを使い始めてから当たるようになりましたが,34グレインのペレットならばもっと集弾率が良くなると思いました。病気で手放しましたが,私にとっては懐かしい銃でした。今後のご活躍を。
はじめまして!(・∀・)
貴重な情報、ありがとうございます。
過去の経験からAR-6はこれから狩猟用空気銃を買おうとしている人にすすめにくいところですが、現状すでにAR-6を手にしていて命中精度に悩んでいる人には耳よりなお話ですね。たしかにあの出力だと16や18グレインだと合わないんでしょうね。僕は重いペレットを試す前に廃銃にしたので、試していたらまた違った結果になっていたのかも。
もしAR-6を入手済みで精度に悩んでいる人がいたら今回のお話を紹介してみようかと思います、ありがとうございました!