栄養豊富!でもそれだけじゃない、味もいいぜ!現代人に玄米のすすめ
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料理
情報としての「玄米の健康への有用性」を耳にしたことがない、という人は、今の日本ではほとんどいないんじゃないかと思われます。
しかし、日の出前に車を走らせれば、猟場に到着するまでに軽く数十人は早朝ウォーカーを見かけるほど健康ブームがすっかり定着した現在でさえ、スーパーのお米コーナーに積まれているのはほとんどが精白米。
玄米が持つイメージといえば「健康にいいかもしれないけど、ぬか臭いんじゃ?」といったところなんでしょうね。だから売れない。お米コーナーの主役になれない。
まぁ、そんなもんです人間なんて。「健康が嫌い」なんて人はほとんどいないでしょうが、「おいしいものが嫌い」な人はそれ以上にいないのが実情です。
でも、五穀米とかはまた別として、実際に茶碗1杯の玄米を食べたことがある人ってどれぐらいいるんでしょうか? そう多くはないんじゃないかと僕は推測しています。
今日のブログ、ここから先は、常日頃から玄米を主食としているゲンマーの僕が、玄米食の素晴らしさを懇切丁寧に、これでもかと力説するコーナーとなります。( ̄∇ ̄ )
玄米の栄養
玄米に含まれる栄養ですが、無視します。
どこが懇切丁寧なんだと言われそうですが、だって、ねぇ。
栄養豊富だってことを知らない人は今さらもういないだろうし、それでも玄米食がはやらないのは味を不安視してのことだろうし。あとは流通が少ないからというのもありそうだけど。でも流通が少ないのはなんでかってーと売れないからだろうし、なんで売れないかというと味を不安視して(ry
というわけで玄米の流通量を増やすには味の良さを前面に出した方がいい、というのが結論です。でも栄養面にまったく触れないのもアレなので、軽く取り上げておきましょうかね。
栄養素 | 白米100g | 玄米100g |
---|---|---|
エネルギー | 356kca | 350kcal |
たんぱく質 | 6.1g | 6.8g |
脂質 | 0.9g | 2.7g |
炭水化物 | 77.1g | 73.8g |
ナトリウム | 1mg | 1mg |
カリウム | 88mg | 230mg |
カルシウム | 5mg | 9mg |
マグネシウム | 23mg | 110mg |
リン | 94mg | 290mg |
鉄 | 0.8mg | 2.1mg |
亜鉛 | 1.4mg | 1.8mg |
銅 | 0.22mg | 0.27mg |
マンガン | 0.80mg | 2.05mg |
ビタミンE | 0.1mg | 1.4mg |
ビタミンB1 | 0.08mg | 0.41mg |
ビタミンB2 | 0.02mg | 0.04mg |
ナイアシン | 1.2mg | 6.3mg |
葉酸 | 12mcg | 27mcg |
パントテン酸 | 0.66mg | 1.36mg |
食物繊維 | 0.5g | 3.0g |
と、こんな具合。玄米ボロ勝ち。他には
玄米は、白米よりも、ビタミン・ミネラル・食物繊維を豊富に含んでおり、人間が健康を保つために必要とされる栄養素をほとんど摂取できるため、完全栄養食と言われています。栄養バランスのとれた食事の例として、「1日30品目以上」と言われることがありますが、これはあくまでも白米を主食にした場合のことです。逆に言えば、白米を主食にした場合には、1日30品目以上の食品を摂取しなければ、健康を維持するための栄養素が不足する、ということです。
玄米を主食にした場合にはその必要はありません。昔の人が、「一汁一菜」でも健康でいることができたのは、玄米を主食にしていたからなのです。
なんてのもよく言われてます。これは納得できるところ。
もともと僕は健康優良なので玄米にして体調がよくなったなどの実感はありませんが、持久力は向上したように思います。
165㎝72㎏ぐらいのヘビーなガタイにも関わらず、鉄砲一式背負って半日山へ分け入ってもまずまず歩けるのは玄米パワーの寄与するところも少なくはないんじゃないかと考えています。
玄米の味
僕が力説したいのは特にこの点。玄米うめぇ! (゚Д゚ ) もう白米には戻れない!
なんというか、白米に比べるとマイルドな甘みと深みがある。深みがあるのは当然っちゃ当然ですね、白米がそぎ落としてしまったいろんな栄養素をそのまま保持してるわけですから。
wikiの玄米のページには、白米との味のちがいを実にうまく表現した記載があって感心しました。
普通の炊飯器で炊いた場合にはぼそぼそとした硬い食感になりやすい。圧力釜で炊けば栄養成分も味の成分も多く味わいが豊かで、食感も糠層がプチプチとした歯ざわりを持ち、白米の飯には無いおいしさがある。砂糖における黒砂糖と上白糖の違いと同様である。
Exactly(そのとおりでございます)!
僕は砂糖も上白糖ではなくきび砂糖を使っています。上白糖は甘いことは甘いけど、それ以外の風味が存在しない不毛な甘さが苦手で、きび砂糖はマイルドで深みのある甘さが特徴。玄米とどこか似ています!
あとは、ぷちぷちの食感! wikiには糠(ぬか)層の食感と書いてますね。胚芽の食感かと思ってたけど、まぁいいや。とにかくぷっちぷちです。メリハリがあって実に楽しい。(・∀・)
玄米食のデメリット
これは人によるとは思いますが、やはり白米とくらべると若干の雑味というかぬか由来の風味があって、苦手な人もいるかもしれません。僕はそれほど気にならないのですが。
次に、食物繊維の含有量からくる消化の悪さ。胃腸の弱い人だと消化不良を起こしてしまうかもしれません。ここは自身の体質・体調次第ですね。
最後は、白米に比較すると調理に手間がかかる点。吸水に白米より長時間が必要だったり、玄米モードがある炊飯器、もしくは圧力鍋の使用が望ましかったり。僕は圧力鍋を使ってますが、おかげでうまく炊けています。
以上のことから、機会があれば一度玄米食にトライされることをおすすめします! もっとゲンマーの輪が広がって、玄米でもいろんな銘柄が楽しめるようになったらいいなぁ! (・∀・)
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Comment
残念ながら圧力鍋も炊飯器も所持しておりません。。。
母は、煮物が短時間で出来るからと圧力鍋を愛用していますが、私はもっぱらシャトルシェフを使って煮物をしています。米は近所の精米器のお世話になって、炊飯土鍋とガスコンロで。
なんと、わざわざ精米器にお金を入れて、米を不味くしていたのか!!
まだ精米していない米が手元に1俵ありますので、玄米で炊いてみます!
いろんなサイトを見ても、玄米の炊飯は圧力鍋かそれ用の炊飯器なんかが推奨であるようです。orz
普通の鍋とか炊飯器で炊く場合は、冬場は特に吸水をしっかりと、半日ほど浸けておくといいそうです。
好みは分かれるかもしれませんが、うまく炊けた玄米は良くも悪くも白米とはまた別物なので、あれこれ調べておいしく炊けるようにがんばってみてください! (・∀・)
玄米美味しいですよね~
私は食べたいのですが、家族がダメです
1食分人だけ炊くのは経済的ではありませんので、なかなか食べることができません
たくさん炊いて保存するにはどうされてますか?
玄米最高っすね! もう白米には戻れません! (゚∀゚)
保存方法はスタンダードに「炊きたてをラップでくるんで冷凍」です。ハンターなので獲物専用冷凍庫を保有していますが、その一角で玄米も保存しています。
カモやシシの隣で玄米が凍ってる画はハンターならでは! ( ̄∇ ̄;)
おぉ同士よ、ってほどでもないですが私も玄米派です。
家族がダメな方は、まず5合炊く場合は1合を玄米にしてみるとかして徐々に洗脳していくという手もあり。
我が家は業務用冷凍庫2台に、猪肉、鹿肉に加えて、鷹狩りをしていますから、餌の廃鳥ウズラ、カモ、そして死んでしまったオオタカ2羽、フクロウなどが、冷凍野菜、食肉、ギョウザなどと一緒に入っています。訓練用のハトの、ハブシと呼ぶハトの胸肉付き手羽もどっさりです。まぁ異様なことこの上なしです。
はじめまして! (・∀・)
玄米うまいっすよねー、と思ったら注目すべきはそこじゃなかった! まさか鷹匠さんからコメントをいただけるとは! (゚o゚)
なかなかワイルドな冷凍庫になっていますね。一般食材に猪肉鹿肉鴨肉あたりまでは銃猟ハンターの僕も同じく凍ってますが、ウズラとかオオタカとかフクロウはさすがにありません。( ̄∇ ̄;)
鷹狩りもかっこいいのでぜひブログとか開設してください! (・∀・)
鷹狩りは(個人的にですが)他人様に見せびらかす類のものでは無く、ひたすら鷹との(出来ない)コミュニケーションを測りながら(文字通り推測です)、自然と一体化し獲物の気配をタカが察してエガケの上に乗る脚に一瞬入る力を敏感に察し、自分もその獲物の気配を察すると同時に、タカが羽根を割る瞬間に獲物に向かって投げてやるという、いわば人とタカが一体となった瞬間を至上の喜びと感じる行為でもあります。
従いまして訓練するにもなるべく人気のない環境で黙々と野山を一緒に歩き回ることが重要で、最低でも3ヶ月ほどは要します。犬猫のようには懐きませんので相互の信頼関係を結ぶのにかなりの時間が必要になります。
賢いタカは、獲物の逃げる方向を予測して先回りして回り込んだりしますが、これは訓練では教えられません。タカ本来の能力に依存します。
まぁ大変ですが、可愛いものですよ。
銃猟でも犬を出してる勢子の人なんかは、自分は射獲できなくても犬がいい猟芸を見せてチームの捕獲に貢献していればとてもうれしそうなので、それとどこか似てるんでしょうね。なかなか手間ひまもお金もかかるかと思いますが、がんばってください! (・∀・)
玄米は話に聞くだけでいただいたことはないと思います。自分でも炊いたことはありません。
わたしの場合は、玄米と白米との違いを別な食物で摂る方を選んでしまいます。うちは鍋を使ってガスで炊いていますが、玄米を炊くのにそこまで苦労していては、他の料理にさらに時間がかかってしまいますから。
>昔の人が、「一汁一菜」でも健康でいることができたのは、玄米を主食にしていたからなのです。
昔の人が圧力釜を使っていたわけはないので、これは羽釜利用でということなのでしょうか?炊飯器でも羽釜でも圧力的には左程変わらないと思うので、昔の人はおいしくない玄米を食べていたのかな。
玄米食べているから健康的だと信じていても、スーパーやコンビニのお惣菜、ファスト・フードにポテトチップ…そんなのを食べていては意味が無いでしょうけどね。
玄米を常食していた頃の人は、かまどで炊いた玄米の栄養をしっかりと吸収できていたのでしょうね。というか、吸収できていた人だけが長く生きて子孫を残せたというか。今だからこそ玄米はおいしくない、ということになってますが、玄米しかなかった時代はそれが普通だったんでしょう。(´・ω・`)