山歩きに大事な猟師の靴、おもに3パターン。あなたはどれ?
公開日:
:
最終更新日:2019/03/01
猟具・猟装
猟師を始める前は「靴はどういったものがいいんだろうか」と悩んだものです。そして今でも悩んでいます。 (´・ω・`)
今まで見てきたハンターの間でも、はいている靴は大きく分けると3つのグループに分類できるような具合。本人が悩んでいるかどうかは別として、やはりどれもこれも一長一短があるようです。
そのグループとは「スパイク長靴派」「スパイク地下足袋派」「トレッキングシューズ(登山靴)派」の3つ。この3グループが日々仁義なき抗争を繰り広げている・・・わけではなく仲良くやっています。
僕の所属しているシシ猟隊では「スパイク長靴派」「スパイク地下足袋派」「トレッキングシューズ派」がおよそ2:4:4ほどの割合でした。
僕は「トレッキングシューズ派」なので、別の派閥?の人に「なんでそれなんですか?」と聞いてみたところ、ほとんどが「なんとなく」「昔からこれだから」といった感じ。orz
今日は自分の考えを整理する意味で、それぞれの特徴を聞いた範囲でまとめていこうと思います!
スパイク長靴派
長所
- 防水完璧!
- 防寒も完璧!
- グリップ良好
短所
- 蒸れる
- 靴の中で足首がぐらぐらする(固定が甘い)
- 重い
これはどうやら基本的に磯釣り用品であるようです。他の二つに比べるとあまり歩き回ることを想定していない感じ。2000円前後~3万円ぐらいまでのものがあるようで、3つの中で廉価品と高級品の差がもっとも大きいと言えそう。
シシ猟隊では最も少数派ですが、聞いた話ではどこかの猟友会の支部でこの「岩礁」というスパイク長靴を一括で注文するところもあるようで、根強い人気を持つ猟師靴でもあるようです。
スパイク地下足袋派
長所
- 地面の様子がわかりやすい
- 軽い
- 3つのなかで最も安い
- グリップ良好
短所
- 寒いらしい
- 防水が甘い
林業用品だそうで、なんとなく硬派な印象。これをはいているといかにも昔ながらの職人猟師、みたいな感じ。(; ・`д・´)
実際、地下足袋ということで薄く軽くできているので、足の裏で地面からの情報を数多く把握できるそうです。反面、防寒や防水を不得手としているようで、やはり硬派な猟師靴であるようです。
トレッキングシューズ派
長所
- ファッション性が一番まし
- ゴアテックス製品は防水良好
- 防寒まずまず
短所
- グリップいまいち
- スパッツまで含めると割高か
僕がこれを使っているわけですが、正直なところ消去法でこれになったようなものですね。
地下足袋は寒いとか水が染みこみやすい、などと聞いたのでまっ先に外れました。冬の山で靴の中がぐずぐずで寒い、とか勘弁。。。orz
長靴は防寒がしっかりしてるぶん夏場の登山なんかでは使ってられなさそうだし、重さもなかなかだということで、潰しが利かないかなぁ、と。で、最後に残ったのが登山靴。
これ系をはいている人は、僕もですがスパッツ(ゲイター)があった方が断然いいですね。ズボンの裾の汚れや痛みを大幅に低減できます。1000円ぐらいからありますが、あまり安いものは中に汗や水がたまって不快になります。。。orz
僕が以前買ったのはこれですが、たかっ! 今こんなするのか、僕が買った時は3258円だったけどなぁ。(´・ω・`)
でもこれは替えゴムも手軽に買えたのが決め手になった記憶があります。そのへんも含めて、ですかね。
何を隠そう、今使っているトレッキングシューズが劣化してじわじわと水が染みこんでくるようになったので、僕も次はどうしようか考え中です。下がぬかるんでないような時用にちょっと地下足袋を試してみようかな・・・
関連記事
-
ハンターのナイフたち。いろいろ買い足した狩猟用ナイフを紹介します。
僕の狩猟用ナイフ。同じような内容の記事は以前にも掲載したんですけど、 関連記事:狩
-
空気銃猟時の猟装はこれ?「里山迷彩」という考え方。
当地の空気銃流し猟の環境はおもに里山。車でため池7割、河川3割ぐらいの水場を回ってカモを探し
-
狩猟動画にも?4980円で防水ケースまで付属のアクションカム発売!
狩猟の魅力や実情を伝えるには、こういったブログの文章もそのひとつですが、なんといっても一番は
-
鳥猟ハンター(空気銃)のザックには何が入ってるのか紹介してみます。
僕は散弾銃で大物猟もやれば、空気銃で小物猟(鳥猟)もやっています。最初は空気銃からこの世界に
-
猟装をワッペン屋どんぐりのワッペンでデコレーションしてみる。
僕は昔からジョークグッズみたいなものが大好きでして。父親もそうなので、なんか遺伝的なものがあ
-
綺麗な映像だろ?夜なんだぜこれ。夜を昼のように撮るカメラ、X27!
大物猟のターゲットであるシシやシカは夜行性。もとは昼行性であったものが人間と活動時間が重なら
-
カモ猟の猟場開拓に!Googlemapより一歩先行く国土地理院地図
ハンターにとって地図は大切なもの。ハンターマップを筆頭に、いろんな地図のお世話になりながら、
-
使い勝手よし。Duty Apparelの狩猟用ベストがやってきた。
最近になった新しく入ってきた人はそうでもないことが多いようですが、昔から射撃や狩猟をやっているベテラ
-
夜の山中で不足を感じたのでヘッドライトを新調したら助かった話。
昨年12月23日のグループ猟。午後の部での射獲が遅くなり、解体を終えて下山する時には日没を過
-
【PR】ハンターフリマ!現在狩猟用空気銃レインストームを展示中です【PR】
売れました、落札御礼!(・∀・) 前回の記事で空気銃猟からいったん離れると記しましたが
Comment
私は山歩きでは無いので、「普通の長靴」です。行動範囲が田園地帯と川辺といった、平地ばかりでして。
当初、ジャングルブーツ(サイドジッパー)を履いていました。登山靴よりも足首のホールドがしっかりしていて歩きやすくて。
でもサイドジッパーであるが故に防水性が無く、水たまりや川辺での行動に無理があり、やめました。
スパイク長靴では無く普通の長靴なのは、、、普通のしか持っていなかったから。買い換えるような経済的余裕が無いからです。
でも岩場を歩く訳では無く、川辺もザブザブと入っていく訳では無く、今のところの行動範囲にはスパイクは必要無いので、普通のままです。
山に行くようになったら、スパイク長靴を検討します!!
猟期も半分過ぎましたが、猟果はどうですか? (・∀・)
どういったものが必要になってくるかは、ターゲットや気候、地形なんかで変わってきますよね。スパイク長靴もまともなやつはなかなかいいお値段みたいですし、きちんと吟味したいところです。
田舎では、安全長靴を使用しています。傾斜のある所の草刈りや、山に入る時は、アイゼン着用です。以前は、地下足袋みたいな長靴と使い分けていましたが、杭打ちをしていた時に、杭が割れ、ハンマーが足の甲に当たってからは、安全長靴着用にしています。その後、自分の運転する運搬車に足を引かれましたが、平気でした。
確かに長靴は蒸れて、ホールドが悪いので、疲れやすくなりますが、沢や、夜露も平気ですし、蛇に噛まれた時に、若干の防御も出来るので、私は安全長靴派です。
安全靴はガソリンスタンドのバイトで使ったことがありますが、安全長靴という物もあるんですね。防御力高そうな名前。
山歩き時はアイゼンを使う。という人も多いようだし、毒蛇対策の長靴ってのもアリな気がするし、ますます悩みが深くなってきました。どうしようかなぁ。( ̄∇ ̄;)
やはり都会はセンスが違うな~。こっちで登山靴なんて履いてる猟師は見たことないです。スパイク地下足袋は多少居ますが、磯長靴もですが落ち葉拾いに成るので、ごく普通のゴム長靴が一番多いですね。私はグリップが少し強いハイパーVソールですが、朝一の斜面は杖が必要です。安いカッパのズボンを裾を入れずに履くと沢の歩きから解体までやれてます。足元は一番ですから、もっと良い物が無いか毎年思案してます。
ふつうの長靴っすか。そ、それは周りにいないなぁ。やはり歩く場所とか地域柄とかでちがうんでしょうかね。こちらも別に都会ってわけじゃないですけど。( ̄∇ ̄;)
やっぱり靴はいいのが欲しいところですね。たとえば銃に関してはそれほど注文はないんですけど、靴はもうちょっとどうにかならんかな、と常に思っています。
私も狩猟用の靴はかなり悩みましたが勢子をする事が多いのでスパイク地下足袋を履いてました。
しかし私の狩場は竹林が多くて一度斜めに切られた竹を踏み抜いてからは
http://www.amazon.co.jp/gp/product/B00ABBWCRW/ref=oh_aui_detailpage_o02_s00?ie=UTF8&psc=1
を履いています。
これの欠点はつま先の安全カップが指に当たって痛いので靴下を二枚履きにしないといけないのと
靴紐が弱すぎるので交換しないといけないっていう点と
防水はいまいちっていう点がありますが
トレッキングシューズとスパイク地下足袋の良いとこ取りって感じです
>>竹を踏み抜いた
ぎゃああああ! 山の中でその大ケガは大変でしたね。単独猟だと命取りだ・・・ (((( ;゚Д゚)))
リンク先の製品良さそうですね。トレッキングシューズとスパイク地下足袋の良いとこ取り、というのは僕が常々「こういうのがあったらいいなぁ」と思っていたところ。これでゴアテックス製か、あるいはもうちょっと安かったら絶対試してみてただろうなぁ。(´・ω・`)
防水透湿ソックスって売ってるのはご存知ですか?
最終的な防水はソックスに任せるという前提にしてしまえば、靴本体は何か適当なものを流用するにもやりやすいし、防水性は確保した上で出掛けるフィールドにより靴を選ぶということも可能になり、よいと思います。
また、防水仕様のトレッキングシューズなどは要するに防水ソックスを靴の中にあらかじめ縫い付けてあるのと同じことだから、
そこは脱着式であれば、靴本体と防水膜がそれぞれダメになる限界まで心措きなく履き潰せるので経済的ではないか?というわけです。
加えて、靴自体には撥水剤を施せばなおよろしいでしょう。最近は撥水スプレーも一昔前とは段違いに強力なものが出ているそうですし。
まあ、まずソックス単体がなかなかいい値段で、ゴアテックスなら六千円くらい、ポリウレタン系メンブレンを仕込んでいるらしきものならその半額というところですが、現有の靴が三千円でワンシーズンかそれ以上延命できると考えればそれだけでもモトはとれるような?
ちょっと訂正;いまの登山靴も防水仕様であるからには、そこに防水ソックスを履くと防水膜がダブルになり、さすがに蒸れがきついか。「延命に」というよりはやはり林業用の地下足袋など、非防水の靴と組み合わせてこそですね。
あと防水ソックスのいいところは、ぬれる心配のない時、ハードに歩くには普通の靴下に履き替えるのも可という点ですね。
靴の替えはまず持ち歩けないが、靴下の替えなら荷物にはならないので。積雪がなければ普通の靴下と地下足袋で出猟し、状況により濡れ・冷えが不快になってきだしたら防水ソックスにチェンジ、なんていうのもありでしょう。
あと、全然別の製品で、ご存知かどうか「スキンメッシュソックス」などというのもありますね。
吸水性のあるソックスの下に疎水性の極薄メッシュソックスをはいておくことで、肌表面から水分を積極的に引き離し、冷えを防ぐという。
まあ、金が余ってる人ならいくらでもイイものはある今日この頃、というところですか。
でもアンダーウェアの類は少々高くても最新ハイテクで、靴とか服とかはホムセンやワークマンの安物で、というのは合理的だしある意味イキだと思います。
防水靴下なんてものがあるとは知りませんでした。目から鱗! (;゚Д゚) ううむ、そんなものがあるとは。スパイク地下足袋系が一気に候補に入ってくるなぁ。貴重な情報ありがとうございます、選択肢が増えました!
近いうちにNBさんからの情報と明記のうえで、防水靴下もブログで取り上げさせていただきたいと思います。m(_ _)m
[…] 参考:山歩きに大事な猟師の靴、おもに3パターン。あなたはどれ? […]
防水スパイク地下足袋 てのもありますよ(使った事は無いのですが)。。
岩礁は商品写真にあるヒモみたいな付属品(足首と甲を巻いてるような)を装着すると
ぐらつかず泥濘に踏み込んでもすっぽ抜けないです(・`ω´・)
スパイク地下足袋は気になってたのですが、防水がなくて二の足を踏んでました。防水アリだとがぜんターゲットに入ってきます!(・∀・)
ひんぱんに車に乗り降りする空気銃の流し猟はゴアテックスの登山靴、山での巻き狩りは防水スパイク地下足袋とか、使い分けてもよさそうですね!
防水スパイク地下足袋に防水靴下セット、
でデメリットを克服出来るのかもしれません。
が、
もう一つのスパイク地下足袋のデメリットに挙げられてました、
「防寒性」は克服する術はお持ちでしょうか。
後輩が差し出がましい事を申しますが、もし術をお持ちでなければ、
まだターゲットに入れられない方がよろしいかと。
私、木こりをかじってる事からそのままスパイク地下足袋派となりまして、
防水靴下と厚生地靴下と靴底カイロの三点セットで猟場に挑んできました。
が、
あまりの指先の寒痛さに12月に入って二回連続早期撤収してしまいました。
直近の記事(12/3)でのspinickerさんのような、
猟場の情報収集も断念したりで、スキルが一向に上がる気配無し。(×_×)
こりゃイカン、
と防寒性ある猟靴探しの過程で再訪問させて頂いた次第です。
なるほど。ずっと登山靴使っていて足が寒いと思ったことはないので、スパイク地下足袋もなんとかなるだろうと思ってました。
同じ猟隊にスパイク地下足袋に宗旨替えした者がいるので、いろいろ聞いてみることにします。ありがとうございました。m(_ _)m