狩りバカ日誌 2015年1月3日(五目猟)
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最終更新日:2015/01/22
狩りバカ日誌2014
晴れのち曇り 8.2℃/-0.8℃ 日出 07:04 日没 16:58
元旦にアオクビを回収する際、足をくじいてしまった。が、大物猟なんかは無理としても、カモの流し猟ぐらいならできる!
気合いを入れて運転席に乗りこむ。ううむ、ちょっと痛い。あまり派手な動きはできないな。ていうか、痛い。脂汗がにじむ。テーピングで足首を固めるかなんとかするかな。
いったん戻って足首をテーピングでガチガチに固める。おし、かなりましになった。これでなんとかなりそうだ。
しかし、いつものルートで女寄峠にさしかかると、今度は別の意味で汗がにじんできた。踏み固められた雪が凍ってアイスバーンになっているのだ。スタッドレスをはいてはいるが、発進停止時にときおりスリップする。くっそ、四駆でさえあれば・・・!
さいわい女寄峠をこえてしばらくするとアイスバーンはなくなり、ただの積雪路になった。これならスタッドレスは十分に効く。ふぅ。
ハンターになる前は奈良に雪が積もるとは思ってもなかった。しかし実際のところ、大和高原にはよく雪が降り、積もる。洞川にはスキー場もあるぐらいだ。奈良県のハンターでも雪道運転は経験しておいた方がいいだろう。
だが、ピンチはチャンス。曇り空からは断続的に雪が舞い散り、日の出の時刻は過ぎているもののあたりはまだ薄暗い。カモもキジも油断しているようなシチュエーションだ! いいことありそう!
などと考えつつ見回りを開始した最初の池。この池は大きい割にはあまりカモいないよなぁ。
とか考えながら土手をのぼって池をのぞき込む。と、水から上がって休んでいたカルのペアとバッチリ目が合った! 次の瞬間、急いでしゃがむ。心臓バクバク、足首ズキズキ!
うっは、20mもなかったぞ。まさかこの池におるとは。飛びよるかな、飛ばれても仕方ないな・・・。
エアライフルハンターであれば、無念さをかみ殺しながら「フィフィフィフィフィフィ・・・」というカモの羽音を聞いたことは何度もあるだろう。散弾銃ハンターにとってはこれからが勝負なのだろうが、空気銃は飛ばれたら終わりだ。
しかし、いつまでたっても羽音は聞こえてこない。泳いで逃げたか。ならチャンスはある!
もときた道を戻って土手を降りる。カルは自分と反対側へ泳ぐはず、ならそこの森へ入って撃つか。もともと近かったし、多少泳がれても距離はなんとかなるだろう。
森に入って状況を確認する。よし、予想どおり! というか予想以上だ! 60mぐらいは覚悟してたけど、レンジファインダーによると44m。こちらに気づいてもいない。高い土手が雪を踏む音もさえぎってくれたようだ、これならいける!
伏射するには勾配がありすぎる、杉の木立から左手レストで臨む。今ではもう普通の前レストよりこっちの方が安定するようになった。よし、もらった! (`・ω・´)
パコーン!
去年のキジ猟の時もそうだったが、年に何度かは引き金を引いた次の瞬間に、スコープの映像を見なくても「よっしゃ、もらった!」と確信することがある。これがたぶん、マンガとかでいう”手応えあった!”ってやつじゃないかと思っている。
今回も確信したとおり、弾は首のいいところに当たっていた。その日最初の池で最初に見たカモを最初の一発でクリーンキルできると最高に気分がいい。しかもよく肥えている。言うことなし! カルの雌雄判別はちょっと難しいが、全体的に黒っぽいしオスかな。
難を逃れた相方、おそらくメスは池の反対側まで逃げ、こちらを見ている。あれは無理だな、100m以上ある。撃つだけ無駄だ。また新しい相方を捜して子育てしてくれ。( ´・ω・)
他の池をまわってもよかったのだが、少し足首が悪化したようだ。大物はもう確保したし、残りの時間はヒヨの待ち撃ちにしよう。あれならそう歩かなくてすむ。
師匠に教わった待ち場へ移動し、いつものように頭まで藪に埋もれてヒヨの飛来を待つ。もう柿の実は半分ぐらい落ちてしまっている。今年は早いなぁ。おっ、早速一羽きた。
パコーン!
きれいに落ちた。幸先よく一羽ゲット。ヒヨも小柄といえど鳥類、体温が高いのは他の鳥と同じだ。ほっておくと血が悪くなって味が落ちる。2~3羽落とすごとに処理しに行くかな。
パコーン! コーン! パコーン! ぱしーん! パーン!
調子よく30分ほどで6羽落とす。今日はよく飛んでくるなぁ。ちょっと休憩してる間に10羽ほどが柿をつついている。よし、そろそろ再開するかな。
魔法瓶のふたを閉じ、木の方を見る。と。蜘蛛の子を散らすように、木に止まっていたすべての鳥が同時に飛び去った! ヒヨもシロハラもツグミも一斉に! な、なんで? 俺何かした???
答えは上空にあった。
小鳥の天敵、猛禽類。ハイタカが獲物を探して巡回しているのだった。猛禽のフォルムはかっこいいなぁ。迷惑だけど。おっ、カラスに追っかけられてる。カラスはいろんな鳥にちょっかい出してるな。
予想してなかったところで鳥の世界の弱肉強食を垣間見れた。この後もハイタカはひんぱんに巡回におとずれ、この後は2時間ほどねばって4羽だけの収穫にとどまった。ヒヨドリ10羽。
半矢で落ちたのはすぐに拾いに行ったのですべて回収できたが、きれいに落としたはずの1羽がどうしても見つけられなかった。回収したかったなぁ・・・。食べるために命を奪うのはこの世のシステムのひとつとして割り切っているが、殺すだけに終わってしまうと申し訳なくて仕方がない。orz
残りの9羽を持ち帰って精肉する。うん、素晴らしい!
最高の脂乗りだ! 寒の時期に果物を食って脂をつけたヒヨドリ、これはうまいぞ! (*゚∀゚)=3
【本日の猟果】
発砲 14
失中 3(ヒヨドリ)
命中 11(カルガモ×1、ヒヨドリ×10)
捕獲 カルガモ×1(44m左手レスト・首貫通)、ヒヨドリ×9(約30m)
回収不能 1(ヒヨドリ)
【本日の経費】
ガソリン代 約1000円
弾代 約84円(5.5ミリペレット×14発)
合計 1084円
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