狩りバカ日誌　2016年12月4日（空気銃・流し猟）

晴れのち雨　15℃／1℃

先週の猟ではしとめたアオクビを回収するさなかに肋骨を骨折してしまった。絶賛療養中である。(´・ω・`)

しかし、だ。

このところ空模様にめぐまれない週末が続いたのに、今日は夕方までいい天気だという。

1週間たってあばらはやや回復した。病院でもらってきたあばらサポーターのおかげもあって、くしゃみや咳などではもうビクともしない。

この状況なら、大物猟や回収の大変な水鳥は見送るとしても、陸の鳥の流し猟ぐらいならなんとかなるのではないか。

そもそもこのコーナーは「狩りバカ日誌」であって「狩りお利口さん日誌」ではない。この状態で出猟すればどうなるものか。迷わず逝けよ、逝けばわかるさ。

気がつけば今週もまた、レインストームをひっつかんで家を飛び出していた。

今日出猟したかったのは他にも理由がある。

以前からゴアテックスの防水が甘くなってきていた狩猟用のトレッキングシューズだが、先週の猟でひざまで川に入って内部から浸水したことによって雑菌が繁殖、非常にJACKPOTな臭気を放ち始め、ついに廃棄せざるをえなくなったので、やむをえず二代目狩猟靴を導入してある。

今日は猟場を歩くことで、こいつの慣らしもしておきたい。そのへんのことも兼ねての出猟である。

今回もゴアテックスのトレッキングシューズをチョイスした。登山用品には詳しくないので知らなかったが、メレルというメーカーはそれなりに名前が通っているようだ。

5年目の今日まで、出猟の際には毎回足を守ってくれたadidasのトレッキングシューズは星になった。特にこれといった特長はなかったが、長い間活躍してくれた。今頃は靴の天国で一息ついている頃だろう。(´；ω；｀)

気を取り直して猟場の巡回にかかる。このように、僕の回っている水場はカルガモが圧倒的に多い。

フッ。50mあるかないかの距離で、そんな小さい池のどまんなかにいたら、しとめるのも回収するのも簡単だぞ？

今日はキジの日だから見逃すけど、骨折がなければまちがいなく引いているところだ。命拾いしたな！

特にこいつ。その位置だとカモキャッチャーでもロングタモ網でも、どっちを使っても2分で回収可能だ。あばらが治ったらまた来るからな、首を洗って待ってろ！（ ･`ω･´)

ひと通りカル相手に啖呵を切って気が済んだので、キジを探すことに専念する。近くに姿の隠せる藪がある田んぼや畑、原っぱがやつらの住みかだ。

ここには…いない、と。

…ここも留守か。

ここもおらん！ 実績ある場所なのに！ ヽ(`Д´)ﾉ

合間合間で池をのぞく。カモの姿は多い。こいつらはスズガモか、今年は初見かな。奈良は内陸部だけあって海ガモはあまり見ない。

気を取り直してキジ探しを再開するも、やっぱりいない。今日はキジの休日のようだ。(´・ω・`)

巡回を続け、合間にのぞくいくつめかの池。マガモが2ペア浮かんでいる。こちらにはまだ気づいていない。射程距離内ではあるが距離はやや遠い、60～70mはあるか。

よくよく見てみると、奴らがいるのは足場のいい岸からほんの数メートルという絶好のロケーションだ。

…これなら回収の手間は陸の鳥と変わらんのじゃね？ 撃ってもよくね？

考えるのとほぼ同時に体が動く。

横には森がある。万全ならここへ入って撃つのだが、足場の悪いところは今の状態ではやめておいた方がいいだろう。堤の前端までずりずりと匍匐前進で進んで、そのままプローンで撃つことにしよう。ずりずり、ずりずり。

…ちっ、気づかれたか。まだ飛ぶ気配はないけど、4羽ともこっちを見て動かない。緊張している気配が伝わってくる。早く矢をかけないと…！

絶好のポジションを求めて体をやや持ち上げた、その時。

激痛「ﾁｰｰｰｰｰｯｽwwww」

ぼく「やっぱりかwww」

その場でしばらく悶絶。頭を上げた時、水面に浮かんでいるのは波紋だけだった。orz

家に帰って患部の状態を確認する。ちょうど1週間前の骨折した直後と同じぐらいの痛みに戻ってしまっていた。激痛の走る咳やくしゃみの恐怖がよみがえる。

迷わず逝った結果、1週間の加療をリセットしてしまった…。

「馬鹿は死ななきゃ治らない」という言葉があるが、なら「狩りバカ」はどうすれば治るのだろうか。orz

まあ、これはこれで楽しいんですけどね。でももっと大きなケガになる前に学習しないと。来週はもうさすがに無理かな。(´・ω・`)

【本日の猟果】
発砲　0
捕獲　0