狩りバカ日誌 2017年1月21日(空気銃・五目猟)
公開日:
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最終更新日:2017/01/23
狩りバカ日誌2016
晴れ時々曇り 6℃/-2℃
骨折して以来、久々の鳥猟。ここのところ大物猟ばっかりだったが、空気銃の狙撃感にも捨てがたい魅力があるものだ。
いつものように夜明けとほぼ同時に見回り開始。一つめの池は空振り、しかし二つめの池で早速カル4羽の群れに遭遇。
…チッチッチッ。前回の空気銃猟では見逃したけど、今回はそうはいかん。spinickerの仏の顔は一度までだ。
この池は空気銃猟を始めた頃はそれほどつかなかったところだが、去年あたりからなぜかよくつくようになった池。理由はよくわからないがありがたい。ここは撃ちやすく回収もしやすい。
堤の下に車を止め、頭だけ出して様子をうかがう。カルたちはいつもの場所、堤から見て対岸らへんに固まっている。
右からぐるっと回って林に入ればもっと近づけるだろう。しかしこの林は落葉樹が多いようで、葉が落ちて見通しがよくなっている。見つかる可能性が低くない。そうなった場合、近すぎるのが災いしてそのまま飛ばれてしまうおそれがある。
このままここから撃つのがいいだろう。プローンの体勢を取れるし、距離は50mあるかないか。40~50mが一番自信のある距離だ。よし。
…どうやら一番手前の一羽がこちらに気づいたようだ。鳥にしては珍しく正面からこっちを見据えている。気づいたというより不審がっているという雰囲気。しかし、正面をこちらにさらすその姿勢が一番しとめやすい姿勢だ!
パコーン!
首元に当たっているはずだが、ターゲットはわずかに身じろぎしただけで大きな動きはない。こういう場合は動こうとしても動けない、クリティカルヒットであるケースが少なくないが、どうだ?
すぐに二の矢をかけれるようスコープ越しに観察を続けると、10秒ほどの後。首だけで天を仰ぐと、そのまま水面に突っ伏して動かなくなった。これ以上ないほどのクリーンキルである!
回収して持ち上げた時にもある程度わかるけど、内臓出しで総排泄口まわりの羽をむしった時に確実にわかるのが脂の乗り具合。
特にカルの場合、羽根をむしった下の皮膚の黄色みが強いと肥えている個体、ということになる。オレンジ色の脂が肌から透けて見えるのだ(脂の白い個体は肌も白っぽく見える)。
反面、痩せた個体は肌の色が赤っぽいものが多い。脂が少ないので筋肉の色が透けるとそういう色になる。
脂のよく乗った個体なら一羽、脂の乗り具合に不満であればもう一羽まで獲ってOK。というのが、カモの在庫がたくさんある時の個人的定数。なので今日のカモ猟はこれで切り上げ。
道糸がからまった状態で焦って巻いてしまったので、カモキャッチャーのロッドが折れてしまった。(´・ω・`)
ちょうどいい機会なのでもうちょっと腰の強いロッドにしよう。道糸も同じのをずっと使っていてへたり気味なので、太いめのに巻き替えてバージョンアップさせようかな。
このまま帰ると9時過ぎに家に着いてしまう。それではさすがに味気ない。そのままヒヨドリ撃ちへ回ることにした。
鳥師匠に教えてもらったヒヨ撃ち場に到着。柿の木を監視しつつ、熱いソルティライチをすすりながら飛んで火に入る冬のヒヨを待つ。
逆光で見えにくいが、小さくしぼんだ、しかし最高に熟れている柿の実がたくさんついている。
ヒヨ撃ちは距離は近いことが多いけれど、画像のとおり、毛細血管のように張り出した枝の間を通す必要があるので、これはこれで難しい。
5.5㎜口径はオールマイティとは言われていてヒヨ撃ちにも使えるものの、弾はちょっと大きすぎて体のどまんなかに当たると可食部がかなり減ってしまう。4.5mmの空気銃が欲しいなぁ。(´・ω・`)
2時間半ほど粘ったところで農家の方が近くで作業を始めたのでヒヨドリ撃ち終了。7羽ほど落とすことができた。回収不能なし。鳥師匠の猟場はしとめた後のことまで考えられていて、非常に回収もしやすくなっている。
カルもそうだが、この時期のヒヨドリも脂が乗っていてとてもうまそう!(・∀・)
個人的にヒヨは狩猟鳥でもトップクラスの味だと思っている。だだ甘い白砂糖ではなく、甘みは若干薄いけどいい意味での雑味があるきび砂糖やてんさい糖なんかで照り焼きにしたりすると最高。食べるのが今から楽しみだ。
【本日の猟果】
発砲 19
捕獲 カルガモ1(50m弱伏射・首元),ヒヨドリ7
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Comment
画像を見るとカルガモは結構大きく毛をむしって腹を開いているのですねふむふむ
家で処理する時は体がキレイな方がいいけど現場での内蔵摘出も素早くキチンとやりたいですし、これくらい大胆に開けたほうがいいのでしょうね
これが正しいやり方かどうかはなんとも言えませんけどね。でも腸だけじゃなく内臓全部出そうとしたら、手突っ込むためにこれぐらいにはなるのです。
他の鳥猟ハンターがどうやってるかというのも知りたいところです。みんなどう処理してんのかな。( ・ω・)
自分も内臓全部だすのにお腹を大きく開けて取り出してます。
その後、手のひらサイズの保冷剤を中に突っ込んでお持ち帰りしてます。
こちらでは先輩猟師から、時間があれば首の頸動脈を切って血抜きまでするのを勧められましたが、みなさん血抜きはやってるのですかね?
だいたいいっしょですね。僕は
回収→逆さ吊り→首切って放血→腹部を総排泄口近辺から胸骨のところまで切開→内容物が漏れないように総排泄口直前の腸管をつまんでちぎった後内臓を出す→ぎっちり氷を詰める
てな感じです。放血と冷却は大事ですね!