狩りバカ日誌 2017年12月2日(空気銃・流し猟)

公開日: : 最終更新日:2017/12/05 狩りバカ日誌2017

晴れ 8℃-2℃

狩りバカ日誌2017年12月2日

12月に入り、当地の猟場では氷点下の日も珍しくなくなってきた。今日も路傍の雑草には霜が降り、いよいよ猟期も本番であることを教えてくれる。

昨年の今ごろは狩猟中の骨折のため猟は不調だったが、今期の不調の原因は、だいぶ減ったとはいえまだ消費しきるにはいたっておらず、獲物の肉が豊富に残っている冷凍庫のせいかもしれない。在庫がいっぱいあるとイマイチ猟欲が上がらんのよなぁ。

狩りバカ日誌2017年12月2日

あるようなないようなやる気をもてあましながらサンバーを走らせていると、冬田のなかほどに動く影。キジバトの群れだ。この時期の落ち穂はいろんな動物のエサになっている。

とりあえずやり過ごし、しばらく走ってから車を止めて考える。探すとなかなか会えないけど、特に探していない時にめぐり会えるのがキジバトという鳥。今日は撃とうか撃とうまいか。

…ひさびさにキジバトのネギ油揚げが食べたくなってきた。キジバトの在庫はない。このへんは人目も少ない。よし撃つか。

決断してからの動きは我ながら早かった。車から降りて農具小屋の死角へ入って銃を構える。距離は僕にしては遠射だけど、ここ以上にいい狙撃ポイントもなさそうだし、キジバトは矢に強くない。当たれば決まりだ。大丈夫だろう。

当地のキジバトは総じて警戒心が強いが、今は落ち穂をついばむのに夢中でこちらにまったく気づいていない。しっかり狙って…!

パコーン!

狩りバカ日誌2017年12月2日

車を降りてから回収まで2分かかっていないだろう。里山でトラブルなく空気銃猟を行うには、高速hit&awayが肝心である。

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これで猟欲に火がついた。気合いを入れて水場を回るが、なんというかこう、このあたりは人が増えているのか?

チャンスがあっても同時に人目もあり、横目で通り過ぎるだけのことが何度か続く。散歩の人が以前より増えているような気がする。この市の人口は減っているはずだが…orz

3年目ぐらいまでの僕なら「法的には問題ない!」と強行していたようなシチュエーションでも、幾度かの通行人とのトラブルを経て慎重になった今ではそういう気にならない。ハンターなど肩身の狭いものである。

他猟場へ向かう途中、銃禁エリアにある池のそばを通ってみると…

狩りバカ日誌2017年12月2日

カルガモ天国である。

誰だカモ版ハンターマップを発行してるのは。早急に発禁にしてもらいたい。(´・ω・`)

狩りバカ日誌2017年12月2日

同じようなことが何度か続き、人目を気にせずカモが撃てる場所が欲しくなったので、ヘビロテになってる池に即席の鳥屋(赤●)を作ることにした。

鳥屋というほどいいものでもないが、藪を切り開いて人一人隠れられるぐらいの空間を作ったもので、上からも池からも生い茂る藪がいいブラインドになってうまく忍んでいられる。今までの射撃位置(黄色●)とは角度も微妙に違うので、撃てる範囲も広がるだろう。

鳥猟時に携帯している剪定ばさみはこういう時のためのものだが…。なんせ庭木用のヤワな物なので、数十本の笹を切ったあたりで斬れ味が落ちてきた。多少値が張っても鉄ごしらえの丈夫なやつの方がいいな。(´・ω・`)

苦労してなんとか隠れられる場所を作ってひと休みしていると、カルガモの群れが50mほどの場所に降りてきた! さっそく成果あり! もらった!(・∀・)

パコーン!

派手な水しぶきが上がる。3羽が飛び立ち、1羽がその場に取り残された。くちばしを開き、天を仰いでボーッとしている。

この時点で追い矢をかけておくべきだった。

過去にも一度あったが、これはおそらく頭をペレットがかすめて一時的に脳震盪のような症状を呈している状況。ストⅡでいうと「ピヨってる」状態だ。しばらくすると回復してしまう。それを思い出したのは、飛び立った後のことだった。orz

ガックリしながらも簡易鳥屋の整備を続ける。なんせ狭いのであちこちをぶつけたりひっかけたり。お世辞にも居心地がいいとは言えない。

何者かの気配を感じて池に視線をやると、気づかないうちに降りてきたのか、それとも元々植え込みのどこかで休んでいたのか、いつの間にやらアオクビ3メス1の群れが30mほど先を不用心にも横切っていくではないか! ハンターチャンス!

この距離で座射なら外しようがない。すぐさまスコープに捕捉、30mなら着弾点は2㎝ほど上になる。脳内で補正をかけて引き金を引く!

パコーン!

ペレットは先頭を行くアオクビの喉元に着弾! …するはずが、カモ一羽分ぐらい、30㎝ほど大きくそれ、右の水面で派手な水柱を上げた! なんでじゃあああああ!!!! ヽ(`Д´)ノ

波紋だけが残る池を未練がましく見つめる。30m膝射で30㎝のズレは腕とか以前の問題だ。手応えも悪くなかった。

思い当たるフシが一つある。藪こぎでスコープを引っかけたのだろう。

鳥屋の設置などは本来なら猟期前に終わらせておくべき作業だが、今朝から幾度もチャンスをスルーするしかなかったがために猟欲が昂ぶり、この状況につながってしまった。

スコープの狂った銃を持っていても仕方がない。おとなしく引き上げることにした。逃したカモは大きい。

近々、また笠取へ行ってサイト合わせしてこないと。交通費を入れたら1万円近い出費だ、痛いなぁ。orz


【本日の猟果】
発砲 3
失中 2
捕獲 キジバト1(69m左手レスト・手羽破壊→止め)

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Comment

  1. 天之 より:

    鳥屋を作っているうちに降りてきてくれるとはラッキーでしたね
    私は半日待っても徒労でした
    なので幾つかの池の良い狙撃位置に木の枝やら草やら積んで、簡単なバリケードを設置してみました
    これは効果アリで、いつもなら警戒される距離でも全く気付かれません、それどころか初撃を外しても人に撃たれたと判らないのかあまり逃げないので二の矢三の矢と撃てます
    準備に時間を掛けるのもいいかもと思った今期でした

    • spinicker より:

      本格的に鳥屋で待つなら、デコイが欲しいところですね。来期は導入しようかな。
      空気銃は静かなので、初矢外しても飛ばないことも少なくないですよね。こればっかりは散弾銃では無理だろうな。( ゚∀゚)

  2. りゅーじ より:

    僕もこの間、好きに遊んでいいよと言われている山間の休耕田に行ってきました(^^)v

    なんか、台風で崩れてるとか復旧車両がおるかもと聞いていたので、銃なしでハトデコイもって偵察ですが。
    結構崩れてて目的の柿の木には近づけませんでしたので、そばの手ごろな木に取り付けてみました。小学生以来の木登り…(笑

    その後射座の位置でしばし待ってみましたが、気配なかった休耕田にヒヨの声とハトの飛来があったので効果は少しはあるのかなと。

    野鳥の会仕様のブラインドテントを導入したので、次回は腰据えて一日待ってみようかな~
    ちなみにコンドルでは二の矢の可能性はほぼゼロです(^∀^;)

    そしてこの猟場、夜はかなりの鹿天国です。罠掛けたら一発です。
    休耕田の持ち主さんも猟銃許可待ちなので、来期は一緒に鹿パーティーな予定です(゜∀゜)

    • spinicker より:

      ハトのデコイもあるんですね。木登りですか。僕も長い間したことないですね…。(^∇^;)ゞ

      地主さんと懇意にできるといろいろと有利になるので、うらやましいかぎりです。僕ももっと新規開拓に出かけないとなぁ。(´・ω・`)

    • りゅーじ より:

      さっぶい中そんなに大きくない木に一人でよじ登ってる大人…
      変人ですね(^_^;)

      地主さんとは結構奇跡の出会いだったんですよ。
      なんともともと知り合いだったというw

      農家さんでも結構「殺生嫌い」な人や「猟師は特殊な人がやる事、関わりたくない」みたいなの多いですしね…
      銃なしでも「なにこの余所者」的にめっちゃ睨まれまくったこともありますし…

    • spinicker より:

      ビニールハウス農家さんは獣害あまり関係ないので、ハンター嫌いの割合が多いように思います。お互い気をつけましょう。

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