狩りバカ日誌 2017年12月17日(散弾銃・忍び猟)

公開日: : 最終更新日:2017/12/23 狩りバカ日誌2017

曇り 4℃-3℃

狩りバカ日誌2017年12月17日

猟期前のロケハン不足がたたり、今期の大物忍び猟は、猟期に入ってもなおあちらこちら初見の山に入ってばかりいる。そして、ここぞという山がまだ見つけられていない。

奈良県は全般的にシカの多い土地のようだ。生駒~金剛山地はシカのいない場所ではあるが保護区でどうしようもない。

シカは何度か獲っているので、未だしとめたことのない…どころか、姿を見たことさえ両手で足りるほどしかないシシを獲りたい。

…という思いで山を渡り歩いているのだけど、シシの痕跡が濃い山というのはなかなかない。まったくないわけでなくとも、はるかに数の多いシカの痕跡に上書きされているような印象だ。

ぱっと目につくのは田んぼや林道脇の掘り返し痕ぐらい。もっと経験を積めばフィールドサイン発見の精度も上がるのだろうが…。

狩りバカ日誌2017年12月17日

針葉樹の植林地帯ではシシはあまり見ないというのは実感としても聞いた話としても頭にあるので、針葉樹林と広葉樹林の入り交じるエリアに当たりをつけて山へ入る。このあたりなら居るだろう。てか居てくれ。(´・ω・`)

日中は陽光にあっためられた空気が上昇気流となって下から上、谷側から山側へのぼる「谷風」が発生するせいで、高い位置にいると低い位置からの音やにおいが届きやすい。ということは、自分より高い位置にいる獲物をこちらから先に発見するのはなかなか難しい。

といった考えで、僕は山に入るとたいていはまず尾根を目指す。尾根から下の様子をうかがいながら歩くのだ。

狩りバカ日誌2017年12月17日

この日も地域の大尾根まであがり、さて行くか…と歩き出したところで、30mほど先でシカが叫んだ! 普段の「ピイッ!」という澄んだ声の警戒鳴きとは違い、脅威の姿を直に視認したり、気配が近いところから伝わってきた時の「ピギャッ!」という鳴き方、僕が勝手に「緊急鳴き」と名付けている鳴き方だ!

頭を上げると、複数の足音とともに、最後尾のシカが白い花を咲かせながら尾根沿いを下っていくのが見えた。ぐうっ! くそ! orz

いやまぁ、尾根筋はシカとの出会いが多いのは確かだが、バックストップがないことも多い。今回も撃つわけにはいかない角度ではあった。でも、もうちょっと気をつけてたら、棒立ちのシカの姿ぐらい見つけられていただろうに。叫ぶ数秒前にシカたちはまずまちがいなくこっちを凝視していたはずだから。

狩りバカ日誌2017年12月17日

とりあえずシカのいたところをチェックしてみる。大尾根を下に向かう足跡が残っている。

しばらく後をつけてみたものの、すぐに灌木の濃いブッシュに行く手を阻まれた。南向きの陽当たりのいい斜面は植物が生い茂っていて非常に歩きにくい。車からまったく離れてしまうこともあってこれを追うことはあきらめ、歩きやすい小尾根のひとつへ方向転換することに決めた。

狩りバカ日誌2017年12月17日

…ん? こっちにも走って下ってる足跡があるぞ? ってことは、二手かそれ以上に分かれて逃げたのか。

追いつくのは難しいだろうけど、とりあえずこれをフォローしてみよう。

が、これといって獲物の姿を発見できず、小尾根を下りきることになった。

時間は10時過ぎ。朝早く出てるので腹が減ってきた。車のすぐそばには川があったな、戻ってラーメンタイムにしよう。

ふと気配を感じて視線を上へやってみると、自分が居る小尾根の一つ先の斜面に動く影。…メスジカ!

狩りバカ日誌2017年12月17日

メスジカはこちらに気づいていない。リラックスした様子で斜面を上っていく。空気は上へ移動するとはいっても、さすがに隣の尾根までは伝わりにくいということか!

ゆっくりと慎重にサボットスラッグ弾を装填する。まだ気づいていない。距離は…山中で判断が難しいが、50mないぐらいか。依託するものもない、立射で勝負だ!

薄い灌木のブッシュから見え隠れする前足のつけ根、バイタルのあたりを狙って引き金を引く!

バーン!

ジャキン! という頼もしい作動音とともに排莢、次弾を装填しながら様子をうかがう。当たった、とは思う。引いた瞬間はずれを確信するうわちゃーという感じではない。どうなった!?

しばしの静寂。その数秒後…!

バキバキ…ザザアーーーッ!

シカの体が斜面を滑り落ちてきた。ブッシュにひっかかっていたようだ。っしゃあー!

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狩りバカ日誌2017年12月17日

遠目ではメスのように見えたが、実際は一本角の若いオスだった。

後を追っていた個体かどうかわからないが、とりあえず一頭捕獲できた。シシではないけどやはりうれしいものだ。

弾は首のつけ根あたりに当たっている。狙いより少し前だが、結果オーライ。心臓でも肺でも10秒や20秒は走られてしまう。そうなると回収できていたかわからない。首や頭ならトンコロだ。よかったよかった。(・∀・)

今回、はじめて忍び猟で自分より上にいる獲物をしとめることができた。小尾根の入り組んだ地形だとこういうことが起こりやすそうだ。小尾根の陰から隣の尾根の斜面をのぞけば発見されにくいだろう。

狩りバカ日誌2017年12月17日

解体を終え、車に戻る。

疲れたので家へ戻る前にちょっとひと休みだ。こういう時に軽バンは助かる。寝袋も積んであるのでゆっくり足を伸ばして眠ることができる。

でも…シカもいいけど、ぼちぼちシシを忍びで獲りたいなぁ。(´・ω・`)


【本日の猟果(忍び猟)】
発砲 1
捕獲 1(オスジカ1・1本角 50mあるなし立射)

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