狩りバカ日誌 2018年11月25日(散弾銃・忍び猟)

公開日: : 狩りバカ日誌2018

晴れ 15℃5℃

狩りバカ日誌 2018年11月25日(散弾銃・忍び猟)

今期から単独猟時にはシシと会える可能性の高そうな場所を選択している。これまではシカのついでに獲れればいいか、ぐらいに思っていた。

大人の事情で詳しくは書けないが、過去に二つのシシ猟隊に参加し、一度だけドンコと呼ばれる小さいのを撃ったことはある。が、単独でとなると、姿を見かけたこと自体が片手で足りるか足りないかといった程度。

今期はなんとか一頭でもいいからシシを射止めたいものだ。

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狩りバカ日誌 2018年11月25日(散弾銃・忍び猟)

入山するのは南向きの広葉樹林帯。

シカ猟では針葉樹林がメインだった。歩き慣れていない広葉樹林は落ち葉を踏むカサカサ音が非常に気になる。どうあがいても針葉樹林帯では出なかった音が出てしまう。こんなのでこっちが先にシシを捕捉できるのだろうか。(´・ω・`)

地図上では広葉樹林であるものの、現地を訪れてみると針葉樹林であった。ということも、またその逆もいくらでもある。

基本的に国土地理院地図は詳精ではあるが、あれだけの規模のものをそうそうアップデートできるものでもないようで、情報が古い場合がよくある。地図上では田んぼになっているところがどう見ても植林されてから15年は過ぎた杉林になっていたり。

こればっかりは仕方ない。やはり地図だけで何もかもわかるわけではない。

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このあたりも地図を信じるなら広葉樹林であるはずの針葉樹林。それでもシシの食み跡はところどころに残っている。わりと新しそうだ。

しばらく歩き、違和感を感じて見上げた尾根のてっぺん、より少し下。何もなかった日なたの地面を、不意に黒い影が染めた。そのまま3秒、4秒、5秒。
影は10秒ほど地面にとどまった後、現れた時と同じようにすっと消えた。

…あそこに何かでかいものがいる!

藪の後ろにいて姿は見えなかったが、陽光を遮って影だけが地面に落ちたのだ。
距離は50m強。そのうち藪から出てくるかと待ち構えたが、数分しても姿は見えない。尾根を越えて向こうへ行ったか。

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急いで尾根まで上がって先を見通すと、立派というにはあと二歩ぐらいの角をいただいたオス鹿が谷を越えた先の斜面でこちらを見ていた。
(※画像でいうとどまんなかあたりの暗がりにいるが、露出が明るいところに合ってしまって写っていない…)

距離は…先週メスをしとめた時と同じぐらい、80~90ぐらいか。ハーフライフルなら勝負になる距離ではある。

…けどなぁ。先週もしとめてシカ肉は冷凍庫にいっぱい入ってるしなぁ。獲ったら獲ったで事後処理に時間取られるし。しばらくはシシとシシの痕跡メインでいくことにしよう。今回はスルーだ。

繁殖期の興奮がまだ残っているのだろうか。こっちを見たままなかなか逃げようとしない若武者をスマホのフレームに収めて(結局写っていなかったが)立ち去った。

急いで尾根を上って疲れた。喉も渇いたし一旦休憩を入れよう。

背中のザックから飲み物を出すために胸のハーネスにとめた双眼鏡を外し、地面に置く。

狩りバカ日誌 2018年11月25日(散弾銃・忍び猟)

さて出発するか、と双眼鏡を取り上げると、何やら砂粒のようなものがついている。

払おうと手を伸ばしたところで砂粒が蠢いているのに気がつき、よく見ると双眼鏡は数十のマダニに集合されていた。(((( ;゚Д゚))))

胸元にぶら下げていたものなので、体温や呼気を受けてほんのり温かくなっていたのだろう。呼気や汗の成分に反応して寄ってくるとも聞く。

できるだけ取り除いたが、手の入らない隙間などにはまだ何匹かがもぐり込んでいるのが見える。胸元に再装着する気にはなれず、手に持って歩くことにした。(´・ω・`)

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本格的にシシ目当てで単独猟をする気にならなかった理由のひとつとして、当地の広葉樹林の植生がある。画像のように、何かはわからないが細い木が縦横無尽に伸びていて、あちこちにひっかかってとてもまともには歩けないことが多いのだ。犬が活躍しそうな地勢。

理想でいえばどんぐりのなる大木と竹藪が入り交じった林床の空間が広い雑木林があれば単独猟には最高なのだが…。たまにTwitterなどでそれに近い森の画像なんかが挙がると非常にうらやましくなる。ロケハンにもっと身を入れなければ。

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シシの痕跡を狙って追い始めたのが最近なので、この寝屋っぽいものがシカかシシか断定できないが…シシのような気がする。

シカの寝屋はだいたい円形に近くて地面の露出しているところは平らになっている。こういった感じで地面を均した跡に段差がついているのはシシだと聞いた。シシは姿を隠せる藪だったり、体のどこかを壁や段差にあずけた状態で寝るのが好きだと。

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古いけど糞などもそこそこ落ちていて生息しているのはまちがいなさそうだが、やたらめったら発砲するハンターがすぐ近くに入っているのが明らかになったので、このあたりは候補地から外すことにした。ちょっとアレは…危ない。

ロケハンでわかることもあるが、実際に猟期に入って歩いてみないとわからない山もある。今後もしばらくはこういった感じで探索メインの単独猟になるだろう。

といって、獲れないからと出猟自体をあきらめてしまうと、経験値が増えず余計に獲れないことになる。

獲れない時ほど猟場に出る。ということを肝に銘じてこれからもハンターとして活動していこう。

【本日の猟果(忍び猟)】

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