狩りバカ日誌 2019年1月14日(散弾銃・忍び猟)
公開日:
:
狩りバカ日誌2018
晴れ 9℃/2℃
少し順序が前後するが、1月14日の出猟記。一頭目のシシを倒してから二頭目のシシを倒すまでの間の週のこと。
いちおうシシを獲れはしたが、この猟場に通うようになったのは年が明けてから。まだ一か月もたっておらず、回数にしても片手にも満たない。前回獲れたのはラッキーパンチみたいなものだ。
好猟場だとはわかっている、しかしどこがどうなっているのか、痕跡の濃い場所薄い場所などはまだ把握できていない。
今日はそのへんを見ながら歩くのをメインにするつもりで来ている。あまり忍んで歩いていると時間がかかるので効率優先、音は気にせずズカズカ歩いて回ろう。今日獲れる率は低いだろうけど、先のことを考えると一度や二度はやっておいた方がいい手順だ。
シシの濃いエリアまで行くのに毎回使っている道は、斜面と斜面にはさまれた谷合の、平坦で見通しのいい獣道。人間でも容易に歩ける。
この絵でいうと①の獣道が今いるところ。ものすごく濃い足跡が残っている。が、こういうところで獲物を見かけた経験は今までにほとんどない。
ここまで見通しのいいところはさすがに日中にはあまり使わないんだろうという気がしている。日没~日の出までの闇に紛れて歩いているんじゃないだろうか。
銃猟の可能な時間帯に見かけやすい場所といえば、②の獣道のような、斜面をトラバースするような形で走っているところ。木々の間に姿も隠しやすい。
という判断で谷合の通りやすい道をはずれ、斜面にのぼる。やはりこのへんにも濃い道は何本も通っている。
そのうちの一本をたどっていると、木の根元に笹や木の葉が敷き詰められ、楕円形にくぼんでいる場所がみつかった。まずまちがいなくシシの寝屋だろう。
場所は記憶した。そのうち寝屋撃ちにチャレンジしてみよう。(`・ω・´)
導かれるままに獣道を行く。
山腹の間に少し開けた踊り場のようなところに出た。日当たりもいい。これまでの猟場と同じであれば、シカの群れはこういう場所でリラックスしているイメージがある。今は留守のようだ。
太く濃い道が無数に走っていて、この一帯に獲物が多数生息していることを証明している。とても全ては追えない。
何気なく選択した道にも、こんな感じでシカ糞とシシ糞のコラボレーション。これがあちこちで見られる。それほど険しくもなく、針葉樹と広葉樹が適度に混じり合い、見通しも悪くない。猟場としては素晴らしい。
泥浴び後のシシが体をこすりつける木が道のすぐ脇で見つかった。決して珍しくはない光景。しかしこの木は非常に泥の跡がくっきりしている。
近寄ってみると、シシの剛毛の一本一本までがばっちり刻み込まれている。これが何週間も前ってことはないだろう。新しい。
大量のシシ糞、それもついさっきのがある! と思ったら…。大量の動物の毛が混じっている。新しいものの下には古いのが折り重なっている。ため糞だ。
ってことはアナグマかタヌキ、おそらくタヌキだな。アナグマだともっと凹凸が少ないような気がする。
いやはや、これだけ動物の痕跡が多いと、今姿は見えなくても、すぐ近くに存在が感じられて非常に楽しい。僕は気づいていなくとも、シシやシカの二頭や三頭は、食い入るように地面をみつめている僕の姿を遠くから見ていたことだろう。
ついでに長年変更のなかったTwitterのプロフィール画像を更新してみた。自分の写真を撮ったのなど何年ぶりだろう。スマホの自撮り機能をはじめて使った、なんか恥ずかしい。(*‘∀‘)
この後もうしばらく歩き、1月2日にしとめたシシが歩いてきたであろう方向へも確認に行ってみたら、あまり痕跡のないエリアで意外に思ったり、さらに有望なエリアをいくつか発見したり。この日の獲物の捕獲・目撃はなかったが、今後の捕獲率アップにつながりそうな情報を多数仕入れて帰ることができた。
そこそこ獲れてはいるが、僕の知識などたかが知れている。足跡でオスだとかメスだとか体重がどれくらいだとかなど、想像はしてみてもそれが正しいかどうかはまったくわからない。
ならどうやっているのかといえば、こうやって歩いて、痕跡の多いところを見つけてそのあたりを重点的に忍び歩いて遭遇に期待する。数多く出猟する。ただそれだけだ。
それを積み重ねていくうちに、ベテランのような読みや知識がおのずとついてくるものだと思っている。たかだか数年の経験で身につくものではないはずだ。
今回得た猟場の知識が、1月21日のシシの射獲につながっている。
僕は今後もこんな感じで単独忍び猟を続けていくはずだ。
【本日の猟果(忍び猟)】
- 発砲 0
- 捕獲 0
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