狩りバカ日誌 2019年1月27日(散弾銃・グループ猟)
公開日:
:
最終更新日:2019/02/08
狩りバカ日誌2018
曇り 4℃/-3℃

久しぶりのグループ猟。今日はいつもとは別の待ち場に入ることになった。
別とはいっても、いつものところから待ちを切られて抜けられる時、このあたりをよく通るという場所。隊長によるとこのへんも朝早くにはわりといるらしい。
問題は、ここで待ちを張るとなると、ものすごく狭い範囲に今日でいうと五挺の鉄砲が集まることになる点。同士討ちがこわいところだが、何年も前から同じメンバーでやっていて、技量や行動はお互いにだいたいわかっている。ぼさっとした人間はこの中にいない。問題ない。
犬を入れるとすぐににおいを取り、走り始めた。明け方まで降雪があってあまりいいコンディションではないはずだが、成長著しい2歳の若犬である。
GPSの軌跡を確認する。こちらへは来ず、少し離れたところを抜けられそうだ…というところでぐるっと弧を描いてこちらへ戻ってきた。と思ったら、
パーン!
鳴った、早い。まだ追い始めて10分かそこらだ。この位置だと隊長だな。
つばを飲み込んで、まもなく入るはずの無線連絡を待つ。ほかの三人もそうだろう。
「はい、獲れました」
集合時間から30分後のことだった。
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現場では先着したメンバーが獲物を引き出しているところだった。すべての待ちがすぐ近くだったので早い人なら5分ぐらいで到着しただろう。

一本角の若いオスジカだが…何かがおかしい。勘のいい人ならこの画像で気づくかもしれない。


全体的にやせている上に、何より右後ろ脚がありえないぐらい細い。

見ると理由はすぐわかった。解放骨折を起こしている。傷は古く、弾はネックを前から貫通しているので、この骨折とは関係ない。何週間か前にどこかで転落したものだろう。おそらくこの冬は越せなかったのではないか。
以前には顎に骨折痕がある(治癒して一回り太くなっている)シカを見ている。獣道を歩いていると大きく足を滑らせた跡なんかを見ることもたまにある。野生動物の滑落もままあるんじゃないかと思っている。

時間が早かったのでこの後もう一度いつもの場所で犬を放し、僕の待ちへ来た角なしのさらに若いオスをしとめることができた。
…が、犬の扱いを誤って、到着した頃には結構な範囲を食べられてしまっていた。猟欲が強すぎるのもこれはこれで困りものである。orz

その後は皆で精肉タイム。

先にしとめたやせ衰えた方の個体と、後の健康な個体の同じ部位の同じブロックを比較してみた。左がやせた方、右が健康な方。
やせた方が二歳、健康な方が一歳なので大きさ自体はやせた方が上だが、厚みがぜんぜんちがう。ケガして動かせなかったからだろう、筋力が落ちてぺらぺらになっている。

横から見ると一目瞭然。この後食べてみたが、味はそれほど変わりなかったものの、食感はやはりぺなぺなで頼りなかった。
しかしこのぺなぺな、案外くせになりそうな…。不健康ゆえの美味・美食(例:フォアグラ)とでも言えばいいのか。
いろいろと珍しいものを見れた一日であった。
【本日の猟果(忍び猟)】
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Comment
順調に狩猟されてますね~(*^。^*)
解放骨折…人間なら痛くてもう動けないのにやはり山の獣たちはすごいですね。
僕は自営の悪い所、不定休で休みがなくなかなか山入りできずに猟期が過ぎます…(泣
元旦に散弾銃で2羽のカモを一発で捕ったのが救いですw
先日のブログでナイフが戻ってきた話を読みましたが
僕も喫煙者時代、キャンプに行って川でジッポを無くし、翌年発見。
仕事中にポケットからポロリ、数十m下の暗渠にさようなら~してからの~
2年後に点検行ったら発見w
イニシャル刻印してるので完全に自分の奴…
もう箱に入れて大事にしまってます(^_^;)
僕は単体弾でしか狩猟しないので、1ショット2キルはまず無理です。すごいですね。しかし元旦に出猟するとはハンターの鑑。僕も出猟しましたけど。(・∀・)
僕の場合などはせいぜい1か月ぐらいですけど、何年か越しで帰ってきたってのはなんかさだめのようなものを感じます。(; ・`д・´)