狩りバカ日誌 2019年12月15日(散弾銃・単独忍び猟)
公開日:
:
狩りバカ日誌2019
晴れ 10℃/3℃
昨期の順調さからは一変、今期は不調の続く大物猟。遠征先でシシの痕跡を見ていると、微増微減を繰り返しながらの低空飛行、といった印象を受ける。
この傾向がこの先どうなるのか。昨期から通い始めたばかりでデータの乏しい現状、こればかりは行ってみなければわからない。今週も名阪国道を東へ突っ走る。
ハケで刷いたように毛の一筋まで見える、泥浴び後に木にこすりつけた痕跡。でっかい糞。生息自体は確実にあるのだが…発見できる頻度が昨期と比較すると格段に減った。SPUE(出猟一度あたりの目撃頭数)でいうと昨期は3ぐらいあったと思うが、今期は0.5あるかないか。僕の知らないところで、ハンターにとってうれしくない山の法則の変化があったのだろう。(´・ω・`)
二本の尾根に挟まれた小さな小川に沿う作業道を川上に向けて忍び歩いていた時。
「バシャバシャッ!」
不意に大きな水音がした! 後ろの方だ。
音の近さ、大きさのために、僕は前回の反省も忘れて、またしても反射的に大きく振り返ってしまった。
関連記事:狩りバカ日誌 2019年11月21日(散弾銃・単独忍び猟)
小川を渡り切ったところに、小走りに走る大きなオスジカの姿があった。尾根の方から走ってきたのだろう。今まさにスピードを落として歩こうとしているところ。距離は前回より近い。おそらく10mもない! 7~8mぐらいか。
この時点では、大きく振り返ったにもかかわらず、すぐそばのハンターには気づいていなかったようだ。シカはどうも自分も動いている時はまわりの動きもあまりよく見えていないように思うフシがある。
間髪入れず装填に入る。ここで初めてこちらに気づくシカ。落としかけていたスピードを再び上げ、進路を変えて走り出した!
こちらは装填に手間取り、射撃体勢が整った頃には15mほどに距離は広がっていた。壮健なオスジカはスピードもかなりのものだ。当たるか?
ドカーン!
白い物が飛んだので毛が散った、当たった! と思ったらサボットのワッズだった。ええい紛らわしい!
シカのいたあたりへ痕跡を見に行ったが何もなし。今回もおそらくランニングターゲットの基本を忘れてスコープのまんなかに獲物を捉えて引いてしまったはず。これでは当たらない。弾がそこへ到達した頃には獲物はその先にいる。
そういえば動的で転がしたのって片手で数えられるぐらいしかないなあ。この世界には空気銃の静的から入ったからか、動的がなかなか当たるようにならない。頭ではわかっていても、少し前を撃つというのは身についていないとなかなかできることではない。(´・ω・`)
前回回収したままになっていたトレイルカメラを仕掛け直して帰途に就いた。
今期は猟果に恵まれない。が、「獲物のない時ほど出猟すべき」が猟果への近道であるとも知っている。僕はまた来週も出猟することだろう。(・∀・)
【本日の猟果(忍び猟)】
- 発砲 1(シカ♂ 15mぐらい立射 動的)
- 捕獲 0
- 時間 10:30ごろ
- 地勢 尾根に挟まれた小川のそば
- 装弾 フェデラルサボットスラッグ(#12)
関連記事
-
狩りバカ日誌 2019年11月18日(散弾銃・単独忍び猟)
晴れ 14℃/4℃ 15日をもって、本拠地奈良県の猟期も開幕。いよいよ気合が入ってきた
-
狩りバカ日誌 2020年2月20,21日(散弾銃・待ち伏せ猟)
2月20日 晴れ 13℃/4℃ 昨秋の台風の影響に加え、このところのコロナウイルス禍の影
-
狩りバカ日誌 2020年1月3日(散弾銃・単独忍び猟)
曇り時々雪 5℃/0℃ 近場(車で1時間前後)での理想の猟場探しは今日も続く。今回入るのも初め
-
狩りバカ日誌 2019年11月9,10日(散弾銃・単独忍び猟)
晴れ 18℃/6℃ 11月9日 先週の初出猟では、昨期に山ほどシシの痕跡があった
-
狩りバカ日誌 2019年11月2日(散弾銃・単独忍び猟)
晴れ 20℃/8℃ 今年で八度目となる初日の夜明け。八年目ともなるともう慣れたといえば慣れた。
-
狩りバカ日誌 2019年11月21日(散弾銃・単独忍び猟)
晴れ 10℃/-4℃ 猟場からシシの痕跡が激減した原因の調査は今日も続く。
-
狩りバカ日誌 2020年1月12日(散弾銃・単独忍び猟)
晴れ 9℃/2℃ 四か月の猟期もほぼ半ば。今期は好天に恵まれることが多いのはありがたいけど、ど