まるで刃物。画像で見るイノシシの牙の切れ味。

公開日: : 最終更新日:2018/03/01 狩猟よもやま話

ストロング猪

大物猟をやっていると一度や二度は耳目に触れるであろう、猪アタックのおそろしさ。

幸か不幸か僕はまだじかにシシと対峙したことはないんですけど、いろいろと話は聞いているので、シシ撃つ時は気をつけなあかんなー、と今から用心しています。

シシの攻撃法で一番の脅威というと、やはりでかいオスの牙による切りつけということになるでしょう。

僕がシシ猟チームにいた期間は短いのですが、その短い間でもシシに切られて動けなくなった猟犬を何度か見ています。僕はその現場にはいなかったけど、やられて帰って来れなかった犬もいます。(-_-)

と、こんなふうに話は枚挙にいとまがないほど聞いていても、傷口、切り口を見ることってあまりないものです(犬の傷はかわいそうでまともに見れませんでした)。

シシの牙は僕ももらいものを持ってるんですけど…

シシの牙

この個体の牙はそれほど鋭くありません。

シシにも当然個体差があって、「これはエグいな…」ってほど、ナイフみたいにとがっては触る物みな傷つけそうなぐらい鋭いのもたまに見ることはあるんですけど、頭の中で想像するだけだと牙の鋭さと傷口がイマイチうまくリンクしない。

なので「よく切れるらしいな…」ぐらいの漠然としたイメージだけを持って今日まで生きてきましたが、以前狩猟サイト・狩猟ブログへのリンクを紹介したうちのひとつに、シシの牙の切れ味がとてもよくわかる記事があったので、参考のために見ていきましょう!

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それは、食料捕獲作戦! の以下の記事。繁殖期のケンカで壮絶な切り傷を受けたオスのシシが紹介されています。

凄いケンカ傷だっ!!

こちらでは獲れたシシは湯むき(皮を剥がずに湯をかけながら毛をむしる方法)で処理していまして、実際に切られた傷口が一目瞭然です!

まずは1枚目。背中を切られています。黄色の○のところです。

食料捕獲作戦! 凄いケンカ傷だっ!!

http://capturefood.blog83.fc2.com/blog-entry-1561.htmlより

サムライかな?

ものの見事にスッパリ行ってますねぇ。このシシは90キロオーバーのなかなかいいサイズ。傷は長さ30㎝ほどだそうです。深さは2~3㎝、あるいはそれ以上か。

雄シシの皮膚は人間のズボン+皮膚よりよっぽど強度あるだろうから、ハンターが同じような状況で受傷するとこれどころでは済まないのでしょうね…。(;-_-)

食料捕獲作戦! 凄いケンカ傷だっ!!

http://capturefood.blog83.fc2.com/blog-entry-1561.htmlより

もう一枚。こちらは後ろ脚の傷。赤○は弾の痕だそうです。

どちらの傷も日が経っているようで皮下組織は黒く変色していて、おかげで冷静に見られます。これが受傷直後の血の滴るような画像だったら、自分がやられた場合と重ね合わせて冷静に見れなかったかも。

猪の攻撃で大事に至る場合、人間だと太もも内側の動脈、犬だと腹を切り裂かれるケースが多いようです。それを防ぐために犬だとこういう犬用の防刃ベストがありますね。

人間には防刃繊維で作ったこういうステテコがあるんですけど、こういうのがあればマシなんですかね。気休め程度かなぁ。でもないよりはマシだろうし、シシ猟の時には猟装ズボンの下に着用しようかな。(´・ω・`)

このようにシシはあなどれない獲物だけど、こういう情報を詰め込みすぎるのも問題なんじゃないかとも思っています。…ブログに書いておいてなんですが。

僕を含めじかにシシと対峙したことのない人だと、そういった情報が頭にあるために、実際に出くわしたときに冷静さを失ってしまいそうで、それがさらに大きな事故の引き金になってしまいそうな気がしているのです。

慌てず騒がず、必要以上に恐れず。を肝に銘じて、シシと猟場で会う日に備えたいと思います。( ・`ω・´)ゞ

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Comment

  1. monndou_n より:

    チェーンソー用のズボンなら、何とかなりそうな気がしますが…。ただ、刺されるとなると用途は違うかと。
    ケブラーは、対切創素材ですが、突き刺しには弱いようですね。
    犬用のベストも、刺されると貫通するようです。ただ、そのまま引き裂かれる事はないようです。
    犬用の鎧でも作れば、売れそうな気がします。

    • spinicker より:

      人でも犬でも刺されるだけならまだそう大事には至らないだろうから、刺突より切創に対応できる素材がよさそうですね。
      あとは地味に咬まれるのもこわい。指ちぎられたとかも聞きます…。右手の人差し指とかちぎられたらかなわん。ケガするのは覚悟してるけど、治るケガにおさめたいです。カタギなのに指欠損とかいや。(´・ω・`)

  2. ltchughes より:

    いやぁ、貴重な情報、ありがとうございます!

    師匠から「金玉えぐられるから、気をつけろ」と言われていましたが、これほどバッサリと切り込む凶器とは、、、恐ろしいですね!

    私はくくり罠で10メートルくらいで対峙しますが、ほとんどが逃げようと暴れるだけで、こちらに向かってくるようなそぶりはありませんでした。

    1メートル越えのオスの時は、オスがカチカチと牙を鳴らして威嚇してきました。私がこんな風に切られる寸前だったんですね。

    こんなので鼠径動脈をやられたら、3分と持たずに死ぬことになります。こういう情報は貴重で重要です。ありがとうございます!!

    • spinicker より:

      長いことシシ猟やってる人でも「シシは向かってくるって言うけど、そんなん一回もないで」って人もいるので、巡り合わせもあるんでしょうね。かといって来られた時に準備できてないと被害が大きくなりそうだし、意識ぐらいはしておくべきですね…(´・ω・`)

  3. ヒロポン より:

    シシの牙は、車のバンパー引きはがすぐらい力がありますからね。
    因みにその車のバンパーは牙が貫通してましたから身に付ける服では無理かもしれません。

    • spinicker より:

      牙もそうだけど、シシは体重そのものも脅威ですね。質量+牙の攻撃。FRPのバンパーなんかひとたまりもなさそう。ちなみにサンバーのうしろバンパーは鉄なのでさすがにシシでも突き通せません!(・∀・)

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