ジビエ×文明の利器。電気フライヤーで鹿の竜田揚げに再挑戦してみた
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ジビエ・ワイルド料理
シカって脂乗ってないよな…(´・ω・`)
本州で猟期のみに狩猟をしているハンターにはそういう認識を持っている人が少なくないでしょう。
実はシカの旬は緑の豊富な晩春~初夏あたりで、有害とかでこの時期に獲ったものには脂が乗っていることも多いんだとか。あとはエゾシカは試される大地の強烈な寒気に耐えるために、冬でも脂が乗っているのが普通なんだそうで。
でも、北海道の狩猟にも有害鳥獣駆除にもたずさわったことのない僕の認識では、やはりシカは脂が乗ってなくてパサつきやすいジビエ。ということになるのです。おいしく食べるためには油脂をうまく使って料理するのが有効。
二年ほど前には竜田揚げを作ってみました。

が、結果はこのとおり惨敗。薄い片栗粉の衣が鍋にくっつきまくってボロボロにはがれ、なんとも無残な姿に。味は悪くはなかったんですけどねぇ。(´・ω・`)

脂の少ないシカを揚げもので食するのは理にかなっているので、なんとかうまく揚げられるようになりたい。
そんな一心で今回、電気フライヤーを導入してみました。TWINBIRDのEP-4694という製品です。

前回は普通の鍋を使ってくっつきまくりました。しかしこちらは揚げもの専用機ということで、容器内は全面テフロン加工。くっつき知らず!(・∀・)

うちの普及品ガスコンロでは揚げ油の温度調整が至難。その点、電気式フライヤーは自動で最適な温度調整をしてくれます。

今回は中温(175℃)に設定して進めます。
レシピは二年前の↓ものと同じです。揚げものの容器が普通の鍋か、今回の電気フライヤーかだけの違いで。
関連記事:鹿の竜田揚げを作ってみた。

背ロースに衣をまぶして投下。
じゅわっ、パチパチパチ。揚げものはこの音が食欲そそります!(^q^)

まずテストで揚げてみた1個目。衣剥がれ、なし! \上手に揚げましたー♪/

気をよくしてどんどん揚げていきます!

いやぁ、楽っすねぇ電気フライヤー。めっちゃ簡単に上手に揚がります。竜田揚げの特徴、片栗粉の白い花もきれいに咲きました。
この白い花は、衣をちょっと厚めにつけた方がうまく咲くみたい。

再度表示、こちら二年前のもの。
衣がぼろぼろすぎて、「これは竜田揚げです」とでも主張しなければ、とても竜田揚げだとは思ってもらえませんね! 揚げものだとはわかるだろうけど…

はい、今回のもの。誰がどう見ても竜田揚げです。料理の腕が上がったような錯覚をおぼえます!
味の方も、多めに入れたしょうががよく効いていて美味!(^q^)
僕が今回買ったこちら。いい商品なんだけど、これはあくまでも1~2人用かな。
油の使用が少量(500ml)で済むメリットは、一度に揚げられる量も少量になるというデメリットとトレードオフ。
少人数で一口大の唐揚げとか竜田揚げを作る。とかならこれでもいいかもしれないけど、
串揚げみたいな長いのとか、大人数でワイワイ楽しみたい。なんて場合は、容量の大きい(1100ml)こういうものの方が使いやすかったりするかもしれません。
以前にはヨーグルトメーカーでのジビエの低温調理なんかもちょっと紹介しました。
関連記事:ジビエ料理に好適!猟師が買うべき低温調理器、ヨーグルトメーカー!
ジビエは市販肉よりくせが大きかったりするけど、こういう文明の利器を投入することで市販肉に近づけていくことは可能。
今後もなんかよさげな製品があればどんどんチャレンジしていく所存です。財布と相談してですけどね!(・∀・)
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Comment
こういう小さいフライヤーは、ホームパーティーにも使えます。食べながら揚げる、揚げながら食べる。わいわいヤリながらイケますよ。
山小屋で電気が使える環境なら、ちびちびヤリながら揚げながら銃の手入れとか。。。
そういう場合には、もうちょっとサイズの大きい角形のやつだとはかどりそう。僕の買ったやつだと、長めの串揚げとかはちょっと難しいかな。
>山小屋で電気が使える環境なら、ちびちびヤリながら揚げながら銃の手入れとか。。。
電源がマグネット式になってて足引っかけたりしたらすぐ外れるような作りになってるので、多少酔っぱらってても安心な設計なので、それもいいかも!(・∀・)