使わなくなった猟具たち その4-チェストリグ
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使わなくなった猟具たち
狩猟免許を取得して一期目のこと。
狩猟を開始するにあたって猟装はどうすればいいかと考えていた僕は、まずサバゲーの冬用っぽい装備を参考にしました。同じような形をした同じようなものを手に山野を歩いたり走ったりするんだから、あんな感じでいいんじゃないか、と。
当時購入したジャケットなどは六年たった今でも着用していて、動きやすさと防寒性のバランスはまずまずかなと思っています。その点ではサバゲー装備を選んだ着眼点は悪くはなかったのかなと。
が、逆に、合わなくなったサバゲー装備もいくつか出てきていまして。
そのうちのひとつがこのチェストリグ。
最初のうちはマジックテープがバリバリ鳴らないように改造したりしてそれなりに出番はあったんですけど、今はもうお蔵入り物資のひとつになっています。(-_-)
関連記事:大物猟に便利なサバゲー用チェストリグのバリバリ音を小さくする方法
理由1.歩きにくい
僕が買ったのは、サイド部分に「ダンプポーチ」と呼ばれる、かなり大きな収納スペースのあるモデル。やっぱりいろいろ入れておける方がいいよね!(・∀・)
という考えで選びました。それが徒になることなど知るよしもなく…
同一の製品ではないんですけど、僕のチェストリグもこんな感じで、サイド部分にダンプポーチがついています。
こいつがこう、歩く時に手を振るようなところにあるわけですよ。手がバシバシ当たる。常に脇を開けてケンシロウのような歩き方を余儀なくされます。
肩から銃を下げて歩く時には銃がバシバシ当たる。これまたストレスです。
それこそ軍人のように、銃を首から下げて体の前でホールドするか、脇がスリムなこういう形のものだと干渉しなくていいのかもしれませんね。
理由2.実銃持ちが軍人そっくりに見えるのはちょっと…
ご存じのように、日本は銃所持に厳しい国。ピストルなんかもってのほか、猟銃だって簡単じゃない。
てか、猟銃でも「軍用銃みたいに見える」という理由で、担当官や都道府県によっては許可が下りない、あるいは、下りなくなった。なんてことも聞いたことがあります(ベネリ系とか)。
銃に詳しくない人なんかだと、猟銃とか軍用銃とかの区別なんかしてないでしょう。等しく「銃=戦争=悪い・怖い」みたいな考えの人だっているはずです。
という具合に考えた場合、あんまりこう、より軍人っぽく見えるような装備をすすんで身につけるということに何やら抵抗が出てきまして。避けられるトラブルは避けたいし、やめておこうかな、と。
まぁ、ズボンが迷彩柄とかぐらいなら、百歩譲っていちおうミリタリールックってジャンルがあってたまに街中でも見かけることがあるけど、いくらミリタリールックでもチェストリグまではしてないですからね…。
そこまで気にしなくていいかもしれないけど、少しでも周囲への威圧感を減らすためには無意味ではないかなと考えています。
理由3.高機能ベストを入手した
去年の三月に地元の師匠から高機能な狩猟用のベストを賜りまして、これがなかなかのすぐれもの。
関連記事:使い勝手よし。Duty Apparelの狩猟用ベストがやってきた。
このDutyApparelの狩猟用ベストにはMOLLEシステムという仕組みが採用されていて、こんな感じで任意の場所に任意のMOLLEシステム対応ポーチを配置できるのです。自分の好みの位置に自分の好みの装備をセットできるという安心感。プライスレス。
理由としてはなんだかんだでこれが一番かな。便利ですモールシステム。
…といったような理由で、装備は年々更新されていくもの。
ちょっと考えればお金もったいなかったなーなどと思わなくもないけど、最初っから最高の装備にたどり着こうなどというのがどだい無理なわけで。
多少の出費はあっても、新調した装備や猟装がばっちりフィットした時なんかはやはり爽快です。
そういうところも狩猟の楽しみのひとつ。長いシーズンオフ、装備の改善・新調を検討して過ごすのも有意義な時間の使い方だと言えるでしょう。(・∀・)
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