狩猟の質問「空気銃猟で獲れるようになる方法は?」に答えます!
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最終更新日:2018/11/08
狩猟の質問答えます!
今日のイカした質問メールを紹介するぜ!(・∀・)
「昨期から狩猟(空気銃)を始めた者ですが、獲物がぜんぜんとれません。何かいい方法はないですか?」
ものすごくざっくりで簡潔な内容でした。(´・ω・`)
そのあたりを考えるのも醍醐味だと思うんだけど、とりあえず質問には答えさせてもらいましょう。僕の空気銃猟は鴨メインなので、その前提でお話します。
空気銃猟のコツ「一足二銃三工夫」を提唱します!
狩猟の世界でよく言われるのが「一犬二足三鉄砲」。猟果を挙げるための極意であるとされています。いい犬を持って、足繁く猟場に通って、よく当たる銃を手に入れてよく当たるように練習しなさい、と。
僕もこれに大いに同意します。が、単独空気銃猟(空気銃猟はたいてい単独でしょうが)に犬の出番はまずないでしょう。そこで僕は空気銃猟のコツは「一足二銃三工夫」であると唱えてみます。
1.足
まずはフィールドに出てみること。下見しかり、出猟しかり。数多く。できるだけ。
何をそんな当たり前なことを。と思うでしょう? けど結構あるんですよ。「獲物がいない獲れない!」って人に、じゃあどれぐらい猟に出たのかと聞いてみると、一度だけだとか二度だけだとかって答えが返ってきたことが。そらそれではなかなか獲れまへんわ。( ・3・)
で、今度は「なんで下見に行かないの?」と聞いてみると、だいたいの場合「どこへ行けばいいのかわからないから」という反応が。
最初のうちはいろいろわからないのは当然です。「わからないから行かない」では、いつまでたってもわかるようになりません。
のび太くんのセリフに
「ぼく、思うんだけど…。もう少しうまくなってから練習した方が…」
ってのがありますね。どこへ行けばいいかわからないからどこへも行かないってのはのび太くんの思考を地でいくようなものです。
わからないながらもあちこち行ってみてトライ&エラーをくり返しているうちに見えてくるものがあります。経験値ポイントでいうと1ptとか2ptとかかもしれませんが、それが積み重なってレベルアップしていくのです。
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レベル1からのスタートを楽しみましょう。チートを使わないと楽しめない性格の人は…残念ながら狩猟は向いていません。
2.銃
レベル1からのスタートとはいっても、我々が手にしている武器はひのきのぼうではありません。相手が狩猟鳥であれば一撃必殺の威力を持つ空気銃にEのマークをつけた状態で出猟することになります。
よく当たる銃でよく当たるように練習する。これも大切なことです。50mで500円玉ぐらい、できれば10円玉以下のグルーピングを発揮できる銃が望ましいです。
一昔前だと空気銃メーカーというとFX Airguns社、AA(Air Arms)社らへんがメジャーどころでしたが、値段設定が高価すぎることからだと思うんですけど、最近はBROCOCK社やCOMETA社などの比較的廉価なラインナップを持つメーカーの製品もぼちぼち日本に入ってきているようです。
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空気銃についてはまた新しい情報がちょっと入ってきているので、そのうち更新します。
まぁこの「銃」については「鉄砲」の読みを変えただけなんですけどね。鉄砲だと語呂が悪かったので銃にしただけです。(´・ω・`)
3.工夫
以前、こんなことがありました。
いかにもカモが好きそうな池を何度下見しても影も形もない。不思議だ。おかしい。なんでだ。
よくよく考えてみると、その池は、常に下見ルートの一番最初に通過する場所だったのです。下見も朝一番、日の出前後からスタートしていたので、言わば同じような状況でしか見ていなかったことになります。
そこで、見回りルートを逆回りにして、その池は午後に通りがかるように変えてみると…そこにいたのは大量のカルの群れ! その池は午後からよく群れが下りてくる場所だったのです!
時間だけでなく天候・時期(氷が張る・張らないなどが影響する)など、様々な影響で獲物、この場合であればカモの居場所は変わります。下見にはよく行くけど獲物はいつ見てもいない、という場合には何かを変えてみると違った結果が出ることも。
工夫は下見の場合も、また射撃の場合も、狩猟にまつわるいろんな局面に関わってきます。うまく行ってない時は特に。その点では「足」も「銃」も、工夫での補完があればこそ。この三つはどれが欠けても成功にはたどり着けないものだと言えます。
レベル1で強敵が倒せないのは当然。ということを考えると、上の三つに加えて「4.根気」もあれば言うことなし。ですかね。諦めなければ、いつかは獲れます。
最近はネットで調べればたいていのことはわかってしまうので、ネットでもわからないことがあるとそこからどうしていいか見失ってしまう。といった人が増えているのかもしれません。
言いたいことはこれで全部ではないですが、とりあえずはこんなところでしょうか。この記事が参考になったら、次はあなたがこれから始めようとする人に色々と教えてあげてください。(・∀・)
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Comment
下見の重要性、激しく同意します。
私は罠メインですが、「獣道って、よく分からないから、、、」 と言われた事が有ります。私もよく分からない方なので、雨上がりや雪が降った後など、足跡がよく分かる時に、見回りに行きました。
カワウを追っていたときも、夏から河原を走り回って、鳥の居場所や住宅地との位置関係、草むらが枯れるに従って変わっていく風景をチェックしていました。
ガソリン代が、大変な事になりましたが。。。
くくり罠だと獣道チェックは銃猟以上にしっかりやらないといけないでしょうね。獣道って、雪が積もっても積もらなくても同じ所を通るんでしょうかね。
夏場と冬場の環境の違いはビックリしますね。特に川とか池とかの水場周辺は。草の茂り方がまったく違う。下見に何度も出かけるのは大切です。持論「最重要猟具はガソリン」が再度証明されました!(・∀・)