狩猟ヒヤリハットその12 沢と膝と倒木と

公開日: : 狩猟ヒヤリハット・事故

沢と膝と倒木と

狩猟をやっていると大小さまざまなケガと付き合いながらキャリアを重ねていくことになります。たとえ1シーズンだけであったとしても、それなりの頻度で出猟していれば一度や二度は受傷していてもおかしくありません。僕も今までにあれやこれやケガしたり、しそうになったりしながらフィールドを歩いています。

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ケガといってもいろいろあって、まぁ解体中に指先をちょっと切ったとかならいいんですよ。いや、よくないけど大したこともないので、そのせいで帰って来れないとかにはなりません。大きな問題ではないってことです。

が、上にも挙げたとおり、山中で骨折となるとこれはヘタするとその場で動けなくなる可能性を秘めています。単独猟時などはマジでヤバい。マジ卍。

まぁ、骨折も二度やらかしてるんですけど、どっちも車の近くだったので、そこまでのピンチ感はありませんでした。

しかし、過去にはそれ以上にヤバい事態になりかけたことがあります。もしかしたら狩猟中のヒヤリハットとしてはもっとも肝が冷えた瞬間だったかもしれません。

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沢渡りは危険がデンジャー

どういう局面でそうなったかというと、山中での単独猟の最中。870を背負ってシシ・シカを追っていた時のことです。

山にはいくつもの沢が流れています。川の源流です。

川は山から始まります。あちこちから水が集まってポタポタ垂れているというだけの本当の川の始まりみたいなものもあれば、ちょっとした谷レベルのものも。

狩猟ヒヤリハットその12 沢と膝と倒木と

こういった場所には倒木や岩石がゴロゴロしているのが普通です。大雨・大風に削られた木や岩が水の流れで運ばれてきて吹きだまりのような体をさらすのです。ひどい場所では足の踏み場もないぐらい散乱していることがあります。

ヒヤリハットはまさにこういった沢を渡ろうとしているときに発生しました。

狩猟ヒヤリハットその12 沢と膝と倒木と

目の前の沢を渡って向こうへ行きたいのですが、倒木が数本横たわっています。倒木同士の間には少し隙間があります。両端は地面から映えている木にひっかかっていて崩れそうにはありません。

狩猟ヒヤリハットその12 沢と膝と倒木と

そこへ足をおろし、体の向きを変えて膝の前にある倒木にいったんまたがる形を取ってから乗り越えようとしたところ…

狩猟ヒヤリハットその12 沢と膝と倒木と

ガラガラガラッ。足場にしていた石が崩れました!

狩猟ヒヤリハットその12 沢と膝と倒木と

足は前後の倒木に挟まれ、ロックされて動かせません。そのまま体は前へ投げ出され、膝が曲がってはいけない方向へメリメリ曲がっていきます…!

と、実際は壊滅的なダメージを受ける前に、そばに生えていた杉の幹につかまってことなきを得ました。それでも半日ぐらいはズキズキしていたので、もうあと何秒か遅れていたらダメージは深刻だったかもしれません。

車から遠い場所での出来事とあって、しばらくは動悸が治まりませんでした。こんなとこで足折ってたらどうなってたんだ… (; ・`д・´)…ゴクリ

沢がもっと小さければ苦労せず渡れる、でっかければ最初から渡ろうとはしない。でも山を歩いていると沢にぶつかるのは避けられないので、どこかでは渡らないといけない。

という場合に、こういった「難儀するけど渡ろうと思えば渡れる」という沢は要注意のポイント。迂回できればいいんだけど…そこを渡ろうと決断したってことは、たいていの場合他にいい場所がないからであって…。結局そこを渡ることになるのがほとんどなわけです。orz

沢渡りの時だけでなく、山を歩く時は「何かあった時にすぐにつかまれる、アンカーにできる木があるかどうか」を意識して歩くのが基本になります。この時もそれで助かりました。杖やストックでもいいですね。

上る時はそれほど気にしてないんですけどね。こういった足場の悪い場所や下りの時は必ずといっていいほど、周囲は気にして歩いています。

当地の山はなかなか険しいので、アンカーのない場所を歩くことになるケースも年に何度かは出てきますが、そういう時はめっちゃ緊張しますね。だいたい一服して英気と集中力を回復させてから通るようにしています。

これが下見の時であれば、鉄砲もなくて身軽なので危険性は少なくできます。下見の大切さってのはこういうことでもあります。

考えたくないことですけど、もしやってしまったら…。切り傷なんかとちがって、足の骨折なんかだとまともには動けないでしょうね。救急キットでは間に合いそうにありません。フラッシュライトや大音量のホイッスルなんかで自分の存在をアピールしつつ救助を待つ、ぐらいしかないのかも。

そうならないためにも下見をしっかりと実施しつつ、厳しいシチュエーションで歩く場合にはアンカーを意識して慎重に。が基本。獲物を獲っても家に帰れなければなんの意味もありません。

「お土産は 無事故でいいの 猟師さん」の合い言葉を胸において出猟するようにしたいものです。(・∀・)

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Comment

  1. フォレスト より:

    私も単独猟が多いので出猟時には入る山などの情報を家族に伝えていますが、単身赴任の時は連絡を怠っていました。
    一人暮らしのハンターもいらっしゃると思います。
    万が一の時は狩猟仲間が捜索出来るように掲示板やLINEなどに出猟記録を残しておくシステムを作っておきたいですね。
    狩猟仲間なら無線やドックナビを持っているので捜索が短時間で確実に出来るので山岳遭難による莫大な捜索費で破産を回避できます。

    • spinicker より:

      ドッグナビのver2spがあれば一発でわかるので便利ですが、1キロぐらいまで近づかないと捕捉が難しいので、結構エリアは絞れていないとダメですね。
      「ココヘリ」のサービスは悪くなさそうです。入会金3000円と以降は年会費3650円で専用のGPSが貸与されて、遭難時には無料のヘリで居場所を捕捉してくれるみたいです。(・∀・)

      https://hitococo.com/cocoheli/

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