apemanの安物トレイルカメラを獣道に仕掛けてみた結果。
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最終更新日:2019/03/21
猟具・猟装

さて猟期も終了し、張りつめていた風船がしぼんだような生活を送っているspinicker。休みの日は家でゴロゴロしています、花粉もまだまだ飛んでるからね。しかしこのゆるーい時間も次の猟期を万全で迎えるにはまた必要なのです。(・_・)
ゴロゴロはしていても、狩猟に関するデータには目を通しています。記憶が新しいうちに頭に入れて反芻しておきたい事柄だってあるのです。猟期終盤に仕掛けておいたトレイルカメラのデータなんかがそれにあたります。
結論からいうと、想像以上に有用でした。もう一台か二台欲しいと思うぐらい。今日はその一部分と、運用上の注意点なんかを少し。
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僕が買ったのはこのapemanという会社の製品。今見ると7880円になってました。僕はタイムセールで6999円で買えました。
残念なことにこの製品、ものすごく基本的な使い方しか書いてない説明書がついてきます。自分でさわってみて覚えていくしかありません。とりあえずこちらの動画はそこそこよく説明してくれているので参考にしてください。そういうとこやぞapeman。(´・ω・`)
以前は寝屋撃ちを成功させたところへ通じる獣道へ仕掛けておいたんですけど、そこはどうやら交通量が少ないであろうことが判明したので、今回は見るからによく使っているところへセットしておきました。すると…
関連記事:狩りバカ日誌 2019年3月3日(散弾銃・単独忍び猟)

おおっ。早速写っておる。中型のシシです。ブログ用にリサイズしてあるので見づらいかもだけど、実際はもっと大きいサイズに設定してあるのでバッチリです!

これもシシですが…写ったのは二頭の一部分だけ。これは後ほど触れますが、こういった見切れや空はじき(画像撮影はしてるけど動物は写っていない)は設定を変更することで激減できます。

シカも来ました。このへんはどちらかというとシシの方が多いです。シカの痕跡も少なくはないんですけどね。
ちなみに僕には「この獣道はシカとシシどちらが多く使っているか」などまったくわかりません。ちっちゃい足跡がドカドカついてたらシシの親子が多いのかな、ぐらいには考えますけど。(´・ω・`)




期待させて申し訳ありませんが、何も写っていません。空はじきが多かったのは圧倒的に昼間でした。実際にはこの倍ぐらいの量があります。


昼間は鳥タイムだというのがその理由のひとつでしょう。追われてさえいなければたいていはゆっくり歩く四つ足より素早いのでこうなるのかなと思っています。キジバトとカラスがよく写り込んでました。
しかし、キジバトのような小さい鳥の動きにでも反応するんだから四つ足用のカメラとしては合格ですね。



レンズに水滴が。雨です。
雨の日でも作動はしますが、こういう感じで写りが悪くなります。レンズ部分にひさしのようなものをつけるといいかも。
いろいろ調べたところ、撮影モードを「カメラ+ビデオ」にすると空はじきが激減する、少なくともどちらかには写る。と聞いたので、さっそく実践してみました。
その動画がこちら。きっちり姿を捉えています。画像ならシャッターの開いている何百分の一秒とかしか写せないけど、動画なら数十秒間の撮影ができるのでそりゃ有利ですわな。
トレイルカメラといえば、ちょっと前まではブッシュネルの3~4万円ぐらいのものしかないと思っていたので、なかなか手が出ませんでした。今は8000円やそこらで十分な性能のものが買えるんですねぇ。ありがてぇ、ありがてぇ。m(_ _)m
これらの画像と動画でわかったことがたくさんあります。一番は、シシは昼間には一切写らなかったこと。僕がこの猟場に通い始めた頃は9時~12時ぐらいによく見かけたものです。

僕はシシを見かけたらスマホの地図アプリにその場所と時間をメモしていくんですけど、この通り。午前中の遭遇が多かったのです、最初のうちは。この範囲外でも何か所か遭遇してますけど、そちらでもその傾向が強いです。
それが夜間しか撮影されないようになってるってことは、やはり人間の存在を避けて昼間には人の痕跡がないところに移動しているのか、それとも寝ているのか。
まぁ1シーズンだけでは施行回数として十分じゃないけど、トレイルカメラがあればそういった仮説を補強するデータのひとつにはなります。
ちょっとした注意
起動させるごとに「メモリ初期化中」という表示が出るので、当初は戸惑いました。こいつ何してくれとんねん、起動ごとにフォーマットしとんのかと。(; ゚Д゚)
しかも最初は仕掛けても仕掛けても何も写ってないことばっかだったので、それが本当に何も通りがからなかったのか、それともこの初期化のおかげで撮影されたものが消されたのか判別できなかったのです。説明書も必要最低限のことしか書かれておらず、この現象に関する記述もどこにもなかったので、なおさらでした。
何度かやっているうちに「デフォルトに近い設定で使ってるのに、なんぼなんでも勝手に消したりはせんだろう」と気にせず運用してみると、メモリ初期化中の表示の後でもちゃんとイノシシが歩いている画像が確認できたので、やっぱり関係なかったのだとわかりました。
あと、本体付属の液晶画面はとても小さく解像度もよくないので、現場で撮れてるかどうか確認してみた時、作動はしたけど画像には何も写ってないように見えることがとても多かったです。
なので、その場で「ああ空はじきだな」と消去してしまうことも多々あったんですけど、家へ持ち帰ってPCの大きな画面で見てみると実はちゃんと捉えていた、という体験が何度もありました。
本体の画面では何も写ってないように見えても、消してしまわず持ち帰って大きな画面で確認してみることをおすすめします。
これから長くつかっていく上で問題は出てくるかもしれませんけど、とりあえずのところ性能には満足しています。単三電池8本で最長6か月作動というロングライフも魅力。
僕はこのトレイルカメラで日中にシシの交通量の多い、気配の取られにくい上から見下ろせてなおかつ撃ちやすいような獣道を発見して、来期は待ち伏せ猟で成果を上げたいと思います!(・∀・)
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