鹿肉の生姜あんかけを作ってみた。
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ジビエ料理レシピ・鹿
このところ鹿の竜田揚げを気に入って何週か連続で作ってまして。すると思うのですよ。味はいいんだけど揚げ物はやっぱり片づけ面倒だなー、と。
関連記事:ジビエ×文明の利器。電気フライヤーで鹿の竜田揚げに再挑戦してみた
材料を見ていると、下味用のたれと衣用の片栗粉が目に入りました。
…揚げるのめんどいなら、これで何か作ればいいんじゃね? 片栗粉があるなら、あんかけとかは?(ΦωΦ)
鹿焼肉の生姜あんかけ 材料(4~5人前)
- 鹿背ロース 2本
- れんこん 200g
あんかけ材料
- 水 50cc
- しょうゆ 大さじ3
- 調理酒 大さじ2
- みりん 大さじ1
- ほんだし 小さじ1
- きび砂糖 小さじ2
- 片栗粉 大さじ2
- しょうが ひとかたまり(100円分ほど)
鹿肉の生姜あんかけ 作り方
ででん。すでにそぎ切りにされた背ロースがフライパンに盛られた状態からスタートです。
鹿肉は脂が少ないので焼き用の油(分量外)をてろーっと垂らします。ごま油は風味いいけど全量ごま油だと生姜の風味とケンカしそうな気がしたのでキャノーラ油と半々にしてみました。
中火で火を通しつつしゃもじで全体をうまいこと油とからめて、いい塩梅に油が回って肉の色も変わり始めたら…
薄切りにしたれんこんを仲間入りさせて炒めていきます。
このれんこんは味というより食感のため。肉だけだともそもそ食感オンリーだけど、れんこんでもそもその対局となるシャキシャキ食感をプラス。なので新れんこんがいいですね。ちょうど秋のはじめらへんは新れんこんが出回る時期だそうでタイムリー。
フライパンを横目で監視しつつあんかけ作成に着手しましょう。生姜をすり下ろします。
ここはやはり、チューブ生姜より実物ですね! 僕は生姜好きなのでたっぷり98円分まるまる使います。
適当なボウルにあんかけ材料をぶち込んで撹拌。
肉は肉できっちりグリルで焼いて、あんもあんでソースパンかなんかで別に作ればもっといいのかもだけど、そこはそれ、おおざっぱなおっさんハンターの料理。フライパンに流し込んで肉といっしょくたに火を通しますw
さて後はこれを流し込むわけですが、肉の状態などによってはフライパン内にドリップ(肉汁)が発生してるケースも多いでしょう。火力の低い家庭用コンロではなおさら。
ジビエの、鹿肉の風味がきつすぎると食べにくい。という方はあんかけ材料投入前にドリップを捨ててしまいましょう。全量捨ててしまうとそれはそれで味気ないかも?
あんかけON! すぐに固まります。
あんかけにするとドリップごと固まってそのまま口に入るので、普通に炒める場合より鹿風味が強くなる傾向があります。なのであんまりアレなら捨てておきましょう、となるのです。
ほどよく火が通ったら完成。火が通り過ぎてれんこんの触感がシャキシャキからほくほくに変わる前に決断しましょう。
鹿肉の生姜あんかけ 食後の感想
ウメ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ェ!!!!!
キリっとした生姜とほのかな和風だしの風味がたまらん! 生姜の分量多めなんでかなりガツンとくる。きび砂糖のまろやかな甘さも対照的でいい! 砂糖はやっぱ上白糖よりきび砂糖やね。
そして狙い通りメリハリのついた食感。これには食感フェチのspinicker氏も大満足。手間も竜田揚げよりよっぽど楽だし、これは大当たりだな!(・∀・)
このレシピを考案してから、うちの冷凍庫から三週間で四本の背ロースとモモのブロック一つが姿を消しました。うんことトイレからほんのり鹿肉のにおいがするぐらい食べまくってます。
炒め油とかあんかけ材料の配分にまだ吟味の余地はあるけれど、現時点でも個人的にはかなり満足の一品。
ぜひ一度作ってもらって、お好み次第に改良してみてください。肉をれんこんで挟んでつまようじでとじたりしても良さそうですね!(・∀・)
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