銃猟には眼鏡等をスコープより先に新調した方がいいかもしれない話
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狩猟よもやま話

15歳ぐらいの頃から眼鏡を使用しています。一時はコンタクトに移行していましたが、最近ではもうずっと眼鏡です。
生来のズボラなもので、眼鏡を買い換える時にいちいち検査などしていませんでした。右目-4.00,左目-2.25。という度数だけ伝えててけとーに作ってもらったものを装着する。といったことを二十年ほど繰り返してきました。
しかしハンターなどになってからというもの、それまでの日常生活ではあまり気にならなかった「遠くの見え方」が気になってきて、木化けしているシカを発見する要領で遠くを見つめてみると、どうもぼわっとした、不快なオブラートに包まれているような印象が。街中ではまったく気にならないんだけどなあ。
そこで今回、今までより手間とお金をかけて、バッチリ検査してもらった上でワンランク上?の眼鏡を新調してみました。結論からいうと、もっと早くやっておくべきでした。(´・ω・`)

こちら今までの眼鏡。度数だけ伝えて作ってもらったやつ。他にも何本か持ってますけどメインはこれで、作り方はみんな同じです。日常生活には何ら問題ありません(自覚できる範囲では)。

こちら今回作った、銃猟用スーパー眼鏡。超よく見えます。
作ってもらうにあたって伝えたのは、
- 眼鏡を作る際の検査を二十年ほどしていないので、そこからしっかりと
- 解像度の高い、できれば明るく見えるものを
- 近くはどうでもいいので、とにかく遠くが見えるものを。2.0ぐらいになりたい
という点。
しかしどれだけ矯正しても2.0が出るかは人によるそうで、そこは可能な限りベストを尽くす。ということでとりあえず測定開始しました。
ジ…。カチャカチャ…パキパキ…キュイーン(測定中)
お定まりの視力検査とか赤と緑どっちがよく見えますか? ってやつとかの他に、なんか花びらの形みたいに短い棒が並んでる画像を見せられて、どっちが見やすいですか? みたいな、以前はなかったような気がするテストが追加されていて、ここに時間がかかりました。
その結果わかったのは、どうやら軽い乱視が出ていたらしい、ということ。
乱視のある猟友は「月が二つに見える」と言っていたので、乱視になるとそうなる→自分はそうじゃない→乱視ではないと考えていたんだけど、軽度だとそこまでにはならんのですね。軽いので自覚できるほどじゃないけど、微妙に物の輪郭が合わないので解像度が低く見える。ということのようです。
「はー、乱視の人って大変っすねえ」とかせんべい食いながら言ってたんだけど、なんのことはない。自分がそうでした。orz
視力については、-2.25と-4.00で二十年前には1.0ぐらいになっていたものが、今回測定すると0.7~0.8程度にまで落ちていました。やはり年を経ると変わるようです。
可能な限りのブーストを追及してみましたが、1.5はバッチリ見えるものの残念ながら2.0には届かず。言うなればその間、1.75ぐらいでしょうか。厳密にはそういうものじゃないそうですけど視力って。
そして先の日曜、新調した眼鏡を装着して猟場に出てみると、
なんじゃこりゃぁあ!!! めっちゃよう見えるやんけ!!! (;@Д@)

まず、望み通り解像度というのか物の輪郭がクッキリ捉えられます。そして光の入り方も良くなったのか、明るさも今までよりアップしたような(こちらは解像度ほど劇的ではないですが)。カメラで言うといいレンズに代えた、ってことかな。
代償として近くが絶望的に見えません。が、これは手元を見る時に眼鏡を外せば問題なし。あとはまだ慣れていなので遠近感がつかみづらく、足元がふわふわする感覚がありましたが、これは一日でほぼ気にならないぐらいにまでおさまりました。

トータルとしてはもちろん大満足。もっと早く作っておけばよかったと思うことしきり。
けど一つだけ残念なことも。残念というか仕方ないことなんですけどね、装着しているスコープが相対的にしょぼく感じられるようになりました。
今までは遠くの正体がわからないものを確認する時にスコープで覗くことが多かったんですが、眼鏡がよく見えるようになったおかげで出番が減りました。しょぼ眼鏡の時は等倍でもスコープの方がよく見えた、明るかったし解像度も高かったけど、今では眼鏡の方がはっきり見えます。
眼鏡が良くなればスコープの見え方もそのぶんプラスされて良く見えるのかと思えば、そうではないようです。スコープの見え方、印象は良くも悪くも変わらないので、しょぼい眼鏡の時の方が恩恵をより多く受けているように感じられます。スコープの評価としてはおそらくこっちの方が正当なはず。
おそらく、眼鏡が悪ければ悪いほど、スコープが良ければ良いほどこの落差は大きんじゃないかと思います。
とはいっても眼鏡に拡大機能はないのでこれからもお世話になることは変わりないんですけどね。でも、今までよく見えると思っていたスコープが頼りなく感じられるようになってしまったのも事実です。他のハンターさんのスコープ評が辛口で自分が甘口なのはこのへんが原因か。(´・ω・`)

スコープがしょぼく感じるのはいいことじゃないように思えてしまうけど、より実態に即した評価につながったってだけで、これもメリットの一つ。
バッチリ調整した眼鏡にはそれなり以上のスコープしかしっくり来なくなったとしても、視界がくっきりクリアに遠くまで見えるようになるわけだし、やはり視力を矯正しているハンターはまず眼鏡・コンタクトレンズにコストをかけるのは大切なことであると考えます。
僕みたいにアイウェアをおざなりに運用している銃猟者さんは、木化けシカ対策に一度そのへんを見直してみてはいかがでしょうか?(・∀・)
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