実は知りませんでした。遭難時に4アマ・デジ簡で送信すべきチャンネルは?

公開日: : 最終更新日:2020/03/24 登山よもやま話

kindle版が300円ほどだったので、某通販サイトで「ヤマケイ文庫 ドキュメント 滑落遭難」「ヤマケイ文庫 ドキュメント 道迷い遭難」という書籍を最近ダウンロードしまして。これが非常に興味深い。自分にも思い当たるフシが登山だけに山ほどありまして、自分はちょっと山をなめてたなと思い知らされました。orz

そのへんの紹介は後日おこなうとして、やはりああいう本を閉じた後は己の行動を否が応でも振り返ることになるわけで。

稲村ヶ岳登山ルート

ぱっと思いつくのは、4年ほど前に大峰山(山上ケ岳)に登った時のこと。滑落には至らなかったものの、細い登山道を歩いている時に足を滑らせて転倒しています。また、ふもとには行方不明者の情報を募る貼り紙もありました。

こちらは狩猟中にプチ滑落した時の動画、5分36秒あたり。こういうのがあるので装填して歩いてはいかんってことですね。

不幸にも山中で身動きが取れなくなってしまった場合。ハンターはそういう局面で命綱になりうるものを所持しているかもしれません。

そう、携帯電話…もだけど、携帯の電波が入らない山も多いですからね。無線機。4級アマチュア無線、デジタル簡易無線。これがあれば、電波の飛ぶ範囲、半径数キロ以内ならメッセージを送信することができます。

ここまでは誰しも思いつくことだけど、とりあえずマニュアルとか説明書とかは対処できない事態が発生して初めて読むタイプの僕は考えていませんでした。

救援要請って…どのチャンネルに送信したらいいんだ???

アマチュア無線の場合

気になったのであれこれ調べてみました。もしかするとこういうのって4アマの試験で出てたのかな。覚えてない…。(´・ω・`)

その結果、九州の無線機と防犯カメラの専門店「クマデン」というお店のウェブサイトに非常にためになる記載を見つけました。

呼び出し周波数とは、相手局を呼び出したい時に使う周波数です。非常通信周波数とは、災害などでの人命救助や救援といった非常通信に使う周波数です。呼び出し周波数は多くの局が使いたい(呼び出しをしたい)と思っています。この周波数では呼び出しのみ行い、会話は別の周波数に移動してからしましょう。また、ほかの周波数が空いていれば、あえて非常通信周波数を使わないのが無難です。

145.00MHzと433.000MHzは呼び出しと非常通信と兼用の周波数、145.50MHzと433.50MHzは非常通信用周波数とあります。

呼び出し(呼び出しチャンネル)というのは不特定の無線局に向けて呼びかけることのできる、そのための周波数のようです。なのでアマチュア無線の愛好家には、常に145.00MHz・433.00MHzの周波数を受信できる状態にしておいて、会話を楽しめる形にしてある。という方もおられるようです。

いろんな人が受信の態勢を整えているチャンネル、ということのようです。

一方の非常通信用周波数というのはその名の通りでしょう。

このどちらかであれば誰かが聞いてくれている可能性が高い、となるのでしょう。

ただ、次のデジタル簡易無線もそうですが、そのチャンネルで通信し続ける、独占するのはマナー違反となるみたいです。繋がれば以降の通信は周波数を変えて行うのがマナー。とあります。

デジタル簡易無線の場合

個人が通常のレジャーで使用する場合は種別3Rでしょう。1~30までチャンネルがあるうち、呼び出しチャンネルは15である。と一般社団法人 全国陸上無線協会のウェブサイトには記されています。

① 3Rのデジタル簡易無線局(上空利用ができない登録局)は、チャネル番号15(351.2875MHz)が呼出専用チャネルになっており、このチャネルではスクランブル(秘話)機能やユーザーコード(選択呼出)は設定できない仕組みになっています。
② 呼出専用チャネルは、相手を呼び出すためだけに使用し、通話はそれ以外のチャネル(通話チャネル:チャネル番号1~14及びチャネル番号16~30)を使用しましょう。

そしてこれまた知らなかったことなんですけど、同pdf文書内には「1. 連続的なデータ送信に利用したい時は、他に利用者がいないことを確認し、CH26からCH30のうちの空い
ているCHを優先して使用
するようにしてください。」
ともあります。

違法とかではなくても、円滑な利用のためにはそういうガイドラインを守って利用しましょう。と記載されています。

先のクマデンさんもこちらも、非常にためになる情報がたくさん詰まっています。無線を使っていて僕のように知識の乏しい人は、お時間のある時にでものぞいてみると目から鱗が落ちることでしょう。

あとは低価格のヘリ捜索サービス「ココヘリ(COCOHELI)」にでも入会しておけば鬼に金棒でしょう!(・∀・)

そういえば、以前高見山に登った時、頂上の展望台で無線の機器を展開してどこかと通信を試みている人がいたのをこれを書いていて思い出しました(稲村ヶ岳だったかな…)。
遭難者捜索とかではなかったと思うんですけどね、おそらく電波のいい山頂で無線通信を楽しんでいた愛好家だったかと。

遭難時、信号を拾ってもらうためにも道具と知識が必要。備えておきましょう。一番いいのは遭難しないことですけどね!

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Comment

  1. バラクーダ より:

    こんにちは。少々ご無沙汰しておりました。
    今期も事故無く怪我無く違反無く、無事に終わりました。
    今期は空気銃の狩猟もやっと出来まして、来期に期待というところです。

    さて私は無線も趣味でして、デジ簡のあるカテゴリーで「資格不要無線」で長らく遊んでおりました。
    狩猟の関係もあり昨年4アマ免許と局免許を取得して今に至ります。
    なので非常通信周波数って?と言われても特に困らないといいますか当たり前だと思っていましたが、
    無線が趣味ではなく仕事や他の趣味で必要だから使ってる、という方々には???という話かもしれませんね。
    アマチュア無線資格を持っているなら単に忘れているだけかとは思いますが、これを機に再確認というところですね。

    ちなみに、145.300MHzと433.300MHzはデジタルの呼び出し及び非常通信周波数でもあります。
    まあダントラさんたちはお構いなくアナログで使ってますけど(笑)
    それと広帯域FM無線電話以外の場所でも使ってますね。
    円滑な交信と電波の有効利用の為にバンドプランは守って運用していただきたいものです。

    この冬は無線設備(固定局)も更新しましてちょっとお金が掛かってしまいました。
    地上高10mほど(海抜で30mほど)にデジ簡はGPアンテナを立てましたら、
    70km80km先とでも条件次第で交信出来ますね。
    たかが5W、されど5Wです、驚きました。
    昨夜も430で60~70kmほど離れた局長さんより57レポート戴きましたのでビックリです。
    アマチュア無線はハンディ5W機、屋根上モービルホイップ1/2λでも、他の局長さん方々の設備が良いので取ってもらえますね。

    といことで、狩猟よりも無線趣味が長いのでつい長々書いてしまいました、すみません。

    • spinicker より:

      おひさしぶりです!(・∀・)

      僕は無線とかメカとかぜんぜん知らないので、興味深いことばかりで。
      デジタルというとデジ簡しか知らないので、1~30ch以外に合わせる方法がわかりません…。細かい周波数を合わせる方法があるんですね。
      遠距離と交信する場合はアナログの方が有利というのは聞いています。奥が深いですね…(´・ω・`)

    • バラクーダ より:

      こんにちは。勘違いさせてしまったようでスミマセン。デジ簡は仰るとおり30ch(地上)しかありません。ユーザーコードや秘話コードを使って音声的な混信は避けられますが、重なる周波数は同じなので混信そのものは避けられませんね。キャリアセンスという機能があるので関係ない局でも受信してると送信できないのが玉に瑕というところでしょうか。

      145.3と433.3はアマチュアの方の話でして、アマチュアにもデジタルモードがありまして、その話を書きました。アマチュア無線はいろいろありすぎて難しいですけど面白いですね。

      アナログが有利なのはその通りだと思います。というのもデジタル変調は受信していてもアナログ音声に変換できる信号強度がないと復調してくれないので、受信していても無音という状態になります。その分交信距離は短くなる傾向があります。普段はデジ簡で遊んでますが、その点だけはアマチュア便利だなと思います。ザーザーいいながらも音声が聞き取れたりしますので。デジタルはその状態だと判別できない音声か聞こえないかになってしまいます。

      アンテナや場所で大きく変わるのはデジ簡もアマチュア無線V/Uも似たような感じですね。どちらかというとUHFに近いですかね。デジ簡は351MHzのUHF、Uは430MHzのUHFですので、その辺の影響かもしれません。

      無線も面白いと感じる私ですが、なかなか奥が深すぎて、一定のところで線引きしておかないと無限にお金がかかります(笑)なので深入りしないようにきをつけてます。またしても長々失礼しました。

    • spinicker より:

      「アナログはノイズ混じりでも音声として届くけど、デジタルはその状態では無音となる」ってことだけは聞きかじって覚えてましたが、それ以外のこととなると説明いただいてもチンプンカンプンでございます。難しいですねえ。(;´∀`)

    • バラクーダ より:

      たびたびすみません。
      「アナログはノイズ混じりでも音声として届くけど、デジタルはその状態では無音となる」というのは正にその通りで、正しいと思います。

      簡単に書くと、アナログは人の声を電波に変換するだけ(受信はその逆)なのに対して、
      デジタルは人の声をデジタル化して電波に変換してるので、アナログよりも一手間余計にかかってます。
      なのである程度の信号の強さが無いと正確にデジタル信号を拾えないので声に戻せないという現象が発生します。
      (大雑把に書いてますので正確にはちょっと違うところもあるかもしれません)

      なのでアナログの方がより遠くに届きやすいんですね。
      これが144MHzや430MHzという周波数よりも低い50MHz、
      HF帯以下になる28MHz以下などは、波長の関係や電離層反射の関係でより遠くに届きやすくなりますね。
      まあややこしくなってくるのでこの辺にしておきます。

      私も込み入った話はまだ素人同然なので出来ませんで、OMさん方々の話を聞いてるとチンプンカンプンなことが多いです。
      難しいんですけど、毎回同じようにできる訳じゃないので面白いですね。
      これがアンテナの話になるともっと難しくて面白いですよ(笑)
      お騒がせしましてすみませんでした。

  2. 鹿児島 より:

    先日はエアライフルの相談、ありがとうございました。
    狩猟にアマチュア無線を使うのはグレーゾーンかなと思います。
    猟期の狩猟は趣味の範疇と言っても良いかなと思うのですが、有害駆除の場合は委託業務なので巻狩りの場合は業務連絡扱いかなと。

    仕事柄業務無線使っていて、アマ4は包括所持なので、間違っていたら済みません。

    • spinicker より:

      いえいえ、どういたしまして!(・∀・)

      総務省も「ルールを守って運用してください」って、良いとも悪いとも言ってないですね。まあ日本の「黙認」ってやつでしょうか。推奨も禁止もしないという。有害とかの業務ではアウトらしいですけど。
      うちの隊ではどっちに転んでもセーフな簡デジ使ってます。まだ慣れてないせいか、アマチュア無線の方が聞こえ方がいいような。(´・ω・`)

  3. 鹿児島 より:

    ココヘリの話ですが、海版のヒトココで検証したところ、電池の持ちも精度も十分実用レベルでした。
    ココヘリは防災ヘリ関係に捜索用親機を貸し出している様ですね。

    携帯電話と違い、オフラインで使えるのがメリットかと。
    概略の方位距離が表示されるので、捜索範囲を絞るのに有効でした。

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