大阪市立自然史博物館の「知るから始める外来生物」展で現状を視察してきた。
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暮らしよもやま話
新人研修が苛烈さを増してきている今日この頃。ブログを更新する気力もがっつり削られて、転職ってこんなに大変だったのか、と毎日の労苦をかみしめています。休みの日が他府県への転居に伴う手続きうんぬんで消えてしまってなかなか気分転換がままならないのも気力を削がれる一因なんだよなあ。orz
そんな申請&手続きの休日も落ち着いてきてやっと自分の時間として消化できるようになってきたので、8月の末に大阪市立自然史博物館の「知るから始める外来生物」展を観覧に行ってきました。
あんまり博物館って来ないんですけどね。結論からいうと二重の意味で面白かった。内容についてはこの記事だけで表せないほど深かったので、ざっとしたインプレッション中心でいきます。興味を持ってもらえれば!
まずは入り口の展示物、ハンターにもおなじみの外来生物の剥製。ハクビシン、ヌートリア、アライグマ…。とてもいい出来です。剥製って生前のリアルさを出すの難しいんですよねえ。ここのはポーズとか表情とかとても生き生きしてました。
ためしに「ニホンオオカミ 剥製」で画像検索してみると、剥製師の腕の差でこれだけ違うのか、というのがわかってもらえるかと思います。いや、モノの程度次第ではどうしようもなかったりするんだろうけど…
フェモラータオオモモブトハムシ。まず聞いたことのない名前でしょう。三重県を中心に勢力を伸ばしている東南アジア原産の小さな甲虫。
実はこいつの幼虫が知る人ぞ知る美味インセクツで、僕も以前とある筋から手に入れて食してみたことがあるのです。甘さ控えめの杏仁豆腐みたいな摩訶不思議なお味でした。
参考:これは美味No.1昆虫!?フェモラータオオモモブトハムシを食べてみた!
厳密には外来生物と言えないかもしれないけど、本来生息していなかった小笠原諸島で増えまくってしまった生物、ノヤギが与えた植生への影響なんかもわかりやすく紹介されてました。駆除前は草が短くなんかマサイマラっぽかったのが、駆除後には日本の島らしい緑が戻ってきています。
ホタルも外来生物問題に無関係ではありません。自然保護のつもりで各地で放流されているものが、ぜんぜん違った地域から採集してきたものだったりすると「国内外来生物」ということになるのです。地域ごとの特性が失われてしまうらしい。
ホタルだと、フォッサマグナを境に、東と西で光る間隔が違うんだとか! 西日本型は二秒に一回、東日本型は四秒に一回発光するとのこと。すげえ、なんで!? (゚Д゚;)
こういった地域性が、西のを東に、東のを西に放流したりすることでこんがらがってしまうんでしょう。
展示物のテキストもユーモアがあって、ところどころクスッとくるようなアクセントが散りばめられていて、読んでて退屈しない工夫がなされていました。
博物館ってなんか堅苦しいところってイメージあったんだけど、なんのなんの。中の人次第なのかもしれませんね。少なくとも大阪市立自然史博物館は常設展なんかも非常に面白い。ハンターであってもなくても、動物好きなら楽しめるはず。お客の入りも好調で、僕自身も気がつけば外来生物展だけで二時間半ほど時間が経過していました!
外来生物展は残念ながらもう終わってしまったけど、今後ちょっとでも興味のあるイベントがやってたら、博物館未経験の方も、一度のぞいてみてはいかがでしょうか。700円の価値は十分に元が採れるかと思われます。(・∀・)
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Comment
ユーモラスで楽しめるテキストですね。
狩猟者には当たり前ですが、外来生物として認知度が低い生物もいますよね。
ハクビシンなんて子供の頃から近くにいたので在来生物かと思ってましたよ。
狩猟免許取る時に「外来種なんだ!」と思った記憶があります。
ヌートリアとか片仮名だと外来だって分かりやすいんですけどね。
魚類では雷魚なんて漢字で書いちゃうので外来魚と思ってない人も大勢いますね。
ニジマスもそうですけど。
でもなかなか面白かったです。
私も見学して見たかったなぁ。
確かハクビシンは在来か外来か最近まで議論されてたような気がします。それほどなじんでるってことですね。
でも外来だからってなんでも駆除すりゃいいってわけでもなくて、すでに日本の生態系に深く入り込んでたりすると重要な食物連鎖ピラミッドの一部になってたりしてなかなか難しいんだとか。またそのうち面白そうなイベントを企画してくれるはずなので、機会があれば!(・∀・)