新しい狩猟読本が猟銃事故防止にいい感じな件。
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狩猟ヒヤリハット・事故
僕が初めて狩猟免許を取得したのは2011年か2012年か、まぁそのへんです(適当)。
2種をまず取ったけど装薬銃も欲しくなってその後1種取得、と二度手間をかけたのも今となってはいい思い出。orz
もう遠い昔のような気もするのですが、数字を見るとわりと最近。なのでこれといって変わってるところもないだろうと思っていたらそうでもなかった。というのをこちらのサイトで発見しました。
ハンター試験に合格し銃やわなで狩りができる「狩猟免許」をゲットする方法(Gigazine)
ページの内容は狩猟免許の取得方法を最初っから懇切丁寧にレポートしてくれている、というもの。
舞台が大阪だということもあって「ああそうだったなぁ」となつかしく思いながら見ていると、記憶とちがうところが。
こちらが僕がもらった狩猟読本と例題集。特に狩猟読本は今でも開くことがあるので、けっこう傷んでいます。
そして、
こちらが上記のページに掲載されていた、現行の狩猟読本&例題集。装丁がちょっと変わっています。
しかし、これではただガワが変更になっただけ。僕が「おっ」と思ったのは、
今までの狩猟読本にはなかったこのカラーページの一コマ。誤射事故防止のための企画。
「※実際に猟銃による人身事故が発生した現場で、被害者の位置に人を立たせ、狩猟者から見た状況(距離約20m)を撮影した写真です。」というキャプションがあります。
いや、ありえるわこれは。見えませんでした。orz
「獲物はここから出てくる!」と思い込んでたり、「シシこわいこわい」と恐怖にかられてたりといった心理状況のときに、こんな感じで目の前の藪がガサガサと揺れたら・・・
右の画像はご丁寧に拡大してくれてあるものだけど、現場で実際に見えていた光景は左の方。当然、赤い点線の○なんかもなし。予備知識なしだと、これが人間ってすぐにはわかりません。
こういうのを見せられると、やっぱり山へ入る人にはできれば蛍光オレンジのものを上半身に着けていてほしいなぁ、と思ってしまいます。ハンターは蛍光オレンジが目に入ると我に返る確率が高いです。。。(´・ω・`)
それにしても、これはいい試み。GJ。このシリーズだけで小冊子を一冊作ってもいいんじゃないかという出来です。どういった状況でどういった事故が起こったのかという詳報はいろんなパターンを知っておきたいところなので。ちょっと日猟を見直しましたね、僕は。
今年の日猟会費がいきなり1.6倍に値上げになったのはこれを制作するための経費だったのだ!
・・・と、好意的に受け止めておくことにしましょうか。今回だけは。( ̄ω ̄)
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Comment
僕は、後者の本で勉強しました。銃の取り扱いなんかは、古い資料のままかもしれません。
最近、会社で安全について、ものすごくうるさく言われています。
毎週、月曜日は、KYミーティング。
同業他社や、他事業所で起こった労災について、自分の事業所で同じ様なリスクが無いかのミーティング。
ちょっと目にゴミが入った程度でも、報告ものです。
猟友会でもせっかく安全射撃大会があるのですから、プロジェクターで映しながら事故事例や、グループディスカッションなどを行いながら教本の様な教育をやるべきだと思います。
OHAでは、グループディスカッションはなかったですが、よく似た教育がありました。(服装などの話)
今度、猟友会の担当の方に提案してみようと思ったりしています。
ものすごくしっかりした会社ですね。いいところにお勤めのご様子。^ ^
猟期前にもらえる日猟会報にも前年度の事故の情報は掲載してありますが、活字オンリーだといまいち現場の状況がわかりにくいものです。こういう形で画像化してもらえると一目瞭然。自身の狩猟環境と照らし合わせやすくてとても有用だと思います。ぜひ提案してください! (・∀・)
6月に受けた狩猟免許更新講習会では、DVDによる狩猟時の事故を再現した動画が流されました。
獲物であるイノシシの背後にキノコ狩りの男性がいたという設定でしたが、事故後の家族の葛藤やら何やらでちょっと重い空気が会場に漂いましたね。
自分はライフルの単独猟ですが、ヘッドショット以外は狙わないので確実にスコープでご尊顔を確認しなければ撃ちません。
組み猟と違い失中に対するプレッシャーが無い分、単独猟は気が楽です。
銃の経験者講習でも同じような話を聞きました。誤射事故を起こした人がその場で自分の銃で自殺を図ったとか。他人事ながら、やるせない。(´・ω・`)
スコープを使うと獲物をじっくり見る間があるのでまだちょっと安心ですね。僕も空気銃猟ではスコープを使うので、誤射に関してはまだ安心感があります。装薬銃は・・・気をつけないとなぁ。