これも狩猟の楽しみ。新規開拓予定の猟場へ下見に行ってきた。
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狩猟よもやま話
好天にめぐまれた日曜日。峠を車で元気いっぱいに走るのが趣味の知人から「猪や鹿をしょっちゅう轢きそうになってこわい」という話を聞いていた地域へ下見に行ってきました。
国土地理院地図とGoogleMapで調べてみて気になったのは、その峠から近い里山近辺。空の青と山の緑、花の黄色のコントラストが美しい。…セイタカアワダチソウは外来種ですけどね。(´・ω・`)
箱罠がかけてあります。口が開いてるのは有害でやってるのかな。まぁ、猟期外だからといって必ず閉めるものでもないだろうし。
近くにはくくり罠の標識も出ていました。くくり罠がかけてあるということは、犬を入れるようなグループが来てないということかな。だとありがたいんだけどなぁ。
湿地から続き、道路を横切っている泥だらけの蹄刻。
この本の79ページによると、固い地面に副蹄の跡が残るのは、鹿より副蹄の位置が低いシシの足跡!
横断した先の草むらを見てみると、低い位置の草にべっとりついた泥の跡と、太くて短い剛毛。まちがいない。シシだ。
泥が深すぎてよくわからないけど、そんなに古くはない様子。昨日の夜とみた。トラッキングはあまりやらないのであてずっぽですが。(^∇^;)ゞ
用水路をまたぐ小さな木橋に残った足跡。これもシシか。
間隔が広い点と少し滑ったような形、それほど大きくないところから、若い単独のオスとみた。小走り以上のスピードで走ってたようです。
ちなみにこういう渡し板ではなくグレーチングの溝板にすれば、蹄のある生き物は上を通りたがらない(pdf注意)ということなので、侵入ルートをある程度コントロールできそう。安くはないみたいですけどね。
ぎゃあああああああ!!!!!(お約束)
…こいつさえ、こいつらさえいなければ藪でも草むらでももっと入っていけるんだ・・・! orz
耕作放棄されて久しい水田は茅の生える湿地となり、縦横に獣道が。
さすがにここへ降りては見てないけど、こういう下がぬかるんでて見通しの悪い藪を好んで通るのはやっぱりシシだろうなぁ。鹿よりシシが多いとみた。
ふもとの様子はなんとなくわかったので、もうちょっと山手へサンバーを走らせます。
ちなみに、こういう中の見えにくい箱バン、しかも他府県ナンバーの車で山へ入ると、ゴミの不法投棄にきたならず者とまちがわれることが少なくないので、猟友会キャップとベストを着用、あと銃の所持許可証も持参しています。(´・ω・`)
おっと。テープが張り巡らせてあります。
この時期、9月~11月中頃にこういう感じで通せんぼしているのは「マツタケ山につき立ち入り禁止」という印です。近くに立て札かなんかも出てるはず。
ハンターだと信じてはもらえるだろうけど、李下に冠を正さずという言葉もあるし、こっち側へは入らないようにしないと。
こういう杉林は鹿のテリトリーというイメージがあるんですが、どうもこのへんは鹿の痕跡が薄いような? 五体満足のアオキがあちこちに生えてるんですよねぇ。
鹿の生息地で足場のいい場所のアオキがそれなりの大きさになるまで育ってて、しかも葉っぱがほぼ万全で残ってるというのは、今日びの日本ではあまりないような気がする。
oh…
まぁ山ではよくあることですけどね。先猟期にこれに近いような場所で無理くり通ってこわい目にあったので今回は素直に引き返します。 orz
けど先が気になるので歩いて見に行ってみたら・・・これはひどい。落ちたら命に関わるレベル。おとなしく帰ります。
道幅は軽の1.5台分ぐらい、待避所が0.75台分ぐらい、合わせて軽二台分ぐらいのスペースでUターン。サンバーはホイールベースが短いので二回の切り返しでターンできました。やっぱり狩猟には軽がベストのようです。
てか、猟にランクルとかパジェロみたいな大きい車が必須だったら、僕は多分猟師にはなれなかったでしょう。あんな大きな車維持できない。orz
…というような感じで新規開拓の下見は終了、無事帰ってきました。
手応えとしては、うーん?
シシの痕跡は濃いけど、鹿の形跡がほぼゼロなのがなんとも。やっぱチャンスは多い方がいいですからねぇ。地元の人とまったく出会わなかったので話も聞けず、裏付けが取れなかったのも残念。あと、思ったより遠かったのもマイナス。
いずれもっと腕を上げて、シシの忍び猟を真剣に考えるようになったらまた来てみよう。
新規開拓を試みて「これは素晴らしい、ここでやろう!」と即決できるほどいい場所にめぐり会うことってそうそうないですが、だからこそ、いい場所にあたった時のよろこびもひとしお。
来期もこれに懲りず、また新規開拓にはげみたいと思います。( ・`ω・´)
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Comment
いつも楽しく拝見させていただいています!経験豊富な先輩の記事は本当に勉強になります…ちなみに私もクモが超無理です!(笑)
いえいえ。僕などはまだまだ先輩方におんぶだっこですよ。超修行中の身です。相撲でいうとたぶん序二段らへんです。お互いにがんばりましょう。(´・ω・`)
クモは法律で禁止すべきですね。「コガネグモおよびジョロウグモはこれを禁ず」。( ・`ω・´)
下見には良い季節になりました。夏の時期も知っておくのが良い様ですが、女郎蜘蛛+マムシ+ヒルに足がすくみます。山道から見上げた斜面の横走りの獣道も確認できたら、濃さも確認出来たかも。
昼間はまだ半袖でいけるぐらいですが、日差しがかなりマイルドになって、当地もやーーーっと涼しくなってきました。運動の秋、下見の秋です。
不思議とヒルは猟場でまだ一回も見たことないです。子供の頃、空き地なんかで大きな石をひっくり返したらその裏によくいたんですけど、最近は大人になって、空き地で大きな石をひっくり返す機会もなくなったので、ヒル自体見かけなくなりました。
うちの田舎の有害駆除をしている人からの情報ですが、今年はマツタケは不作です。山の解禁は11月1日なのですが、まだまだ山に入る人が多いと思うので、発砲は控えるように。とメールが来ました。
余計なお世話かもしれませんが、近くにマツタケ山があれば、猟期になっても、地元の人と連絡が取れなければ、慎重になった方がいいと思います。
また、ロープ内に入ってなくても、他府県ナンバーの見慣れない車があるだけで警戒され、下手すれば通報される危険があります。おそらく、地元の農家からすると、ハンターかどうかも関係ないかと。とりあえず、山には近寄って欲しくないみたいです。(このシーズンに1000万円以上稼ぐ農家もいてるようですから。)
なので、僕たちは9月の前半のすごく暑い時に下見に行って、農業委員さんなどに挨拶をして来ました。
土地持ってる人に「来てくれるな」と言われたらもうどうしようもないですからねぇ。こちらは趣味で立ち入らせてもらってる身ですし。(´・ω・`)
今までのところマツタケ関連ではトラブルはないですが、気をつけたいと思います。
すみません、質問です。
今期から罠猟を始めたいのですが、どの山なら地権者(地元民)と揉めず安全に猟が出来るかまだ分かっていません。
入山(入林?)できる山ってどうやって調べてらっしゃいますか?
考えられるのは、
①自分で山を所有している。
②知り合い・友人が山所有者。
③国有林・官行造林地に入山許可を出して入る。
④他人の山でも特に問題なし。
くらいですが、普段猟場を選定するときどの様にしているか教えていただければ助かります。
3番が、一般的的なものなんですかね?
罠は銃よりそのへんがややこしそうですね。猟友会に加入されているのであれば、支部の先輩に質問してみるというのはどうでしょうか?
ちなみに、僕も罠には興味があって、地元支部の方の箱罠猟を何度か見させてもらってるんですけど、その方には「罠やるんならワシの置かせてもらってるとこ使ったらええぞ」と言ってもらっています。はるか昔に地権者の了解を得てその方の畑の一角に仕掛けてあるのですが、僕のことも話をつけてくれるそうです。
なので、「⑤師匠から引き継ぐ」というのもアリかと。