リアルな狩猟車事情を、猟期直前の射撃場で観察してみた。
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最終更新日:2016/11/11
狩猟車・猟用車
以前、僕はこちらの記事やこちらの記事などで「狩猟車は軽の四駆があればいいけど必ずしも必要ではない」というような趣旨のことを言っています。
しかし、これから狩猟を始めようという人で、僕のように形から入る傾向のある人には
「いやいや、やっぱり狩猟をやるとなると軽や四駆は必要なんじゃ? アンタはそうは言うけど、言葉だけじゃ信用できん! ヽ(`Д´)ノ 」
などどいう方もおられるかもしれません。はっはっは。この疑り屋さんめ。
仕方ないですね。それでは今日はひとつ証拠をお見せしましょうか。
先日、ランニングターゲット射撃の練習に行ってきたときのこと。
当然ながら、射撃場は銃猟ハンターが数多く集まる場所。ことに猟期目前ともなれば各地の猟友会支部の予約・貸し切りがバンバン入ります。一見でふらっと行ってもなかなか撃てないので注意、というぐらい。
ハンターだけでなくシューターも射撃場に集う人種ではありますが、この時期は特にハンター比率の高いのが特徴です。
この日もそうでした。僕の所属しているグループを含め、まわりも京都の猟友会支部や団体関連ばっかり。
―と、いうことは。今駐車場にある車はハンターの車≒猟用車が多いんじゃないだろうか。
当日の京北総合射撃場の駐車場の様子。
向かって右の方に並んでるのが手前からヒッチキャリアつきジムニー、軽トラ。このへんはバリバリの狩猟車ですね。
でもそこから先はアルト?のような軽乗用、と、おそらく新旧のエクストレイル。僕があげた「軽の四駆」ではありません。
奥の方にも何台かとまっています。
こちらはハッチバック型の普通車というところまではわかるものの、ちょっと遠くて詳細は不明。オーリスとかかな。どちらにせよこれらも「軽の四駆」には該当しません。
こちらは先ほどの画像よりもうちょっと手前側を写したもの。クリッパーバン、RAV4かテリオスか、ワゴンR、その他にも車種の特定にはいたりませんが、ステーションワゴンやセダンなんかもあるようで。
で、ここで注目してもらいたいのが、まんなかの通路をはさんで左右にとまっている手前の二台。白いセダン、カローラかな? と、シルバーのワゴンR。
お わ か り い た だ け た だ ろ う か 。
この二台、アンテナが装着されています。これは車載用無線のアンテナです。
ってことは、この車のオーナーはおそらくグループでの大物猟に参加しているはず。あんまり狩猟車のイメージがないカローラ(?)とワゴンRでバリバリ活躍しておられるわけです。
ハンターには僕のような収入の不自由な人間より、ある程度以上の余裕がある人の方が多数派なので、狩猟車はセカンドカー、射場には普段乗っているファーストカーで来ている、という人も少なくありません。
したがって、画像にある車のすべてが猟場へ乗って行く車というわけではないはずですけど、「猟期直前の射撃場に止まっている+無線用のアンテナ装着=狩猟車」というのは成立すると言えると思います。
なので、これをもって、僕の言った「狩猟車は軽の四駆が最強だけど必ずしも必要ではない」が証明されたこととします! やった! ( •̀∀•́ )✧
さっきから必要ではないと連呼してますが、猟場によってはやっぱり必要だったりします。必ずしも必要だとは限りませんが、必ずしも不要とも限りません。雪国とかは特にそうかも。
そのへんのさじ加減は、実際に自分で行ける範囲までは下見をしてみたり、同じグループの先輩方に聞いてみたりしてうまく判断してください。
でもまぁ、なければないで、なくても回れる猟場を見つければいいだけの話ですけどね。鳥猟は大物猟より平野部よりですることが多いので、なんとかなりやすいです。グループ猟であれば、横に乗せてもらえたりもするでしょう。工夫すればたいていのことはなんとかなります。
あれこれ考えるより、やはりまずは「始めてみる」のが一番ですかね! (・∀・)
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Comment
私のレガシーにも無線のアンテナをつけています。(最近、軽トラの方が、燃費がいいのと、取り回しが楽なので、軽トラがファーストカーに昇格しました。通勤も射場に行くのも軽トラで行ってます。)
私が、レガシーにアンテナを付けている理由は、ただの嬉しがり。(固定の無線機は車載していません。)
よっぽどの理由がない限り、この車で猟場に行く事は無いと思います。
実質猟師1年目の私の感想としては、鳥猟ならば、車種は何でも良さそうですね。ただ、単独で大物猟をするなら、それなりの車種に限られるのかなと。
どちらにしても猟に使うなら、傷がついても、汚れても、少しぐらい当てても気にならず、パンクしても、壊れても安あがりな車種が良さそうですね。
アンテナだけ装着ということですね。…実は僕も同じことを考えたことがあります。結局面倒になってやめましたが。orz
鳥猟でも鴨撃ちだとそれほど問題なかったですね。
ただ、キジ撃ちは…。運転に集中してると問題ないんですけど、どうしてもキジの姿を探しながら田畑の間の農道を走ることになるので、脱輪が増えるんですよねぇ。四駆だと一輪の脱輪だと何事もなく脱出できたりするので、キジ撃ちメインで考えている方は最初からパートタイム四駆を選択すると無難かも。
写真のアルト(キャロル)2駆を狩猟車として活用しています。
確かに鴨猟の時は猟場が舗装道路の近くが多いので問題は少ないし、グループ猟でも困った事は今までありません。燃費が良いので金銭的にも助かっています。
しかし、単独猟となると話が違います。去年の事ですが猟期前に狩場の下見では登れた坂道が落ち葉が降り積もっていてタイヤが滑って登れない状況になってしまいました。(/o\)
舗装道路の近くでだったのでロードサービスをよんで助かりましたが山奥の軽自動車しか入られない林道でスタックしたらロードサービスも助けに来れない事態になっていたと考えるゾッとします。
4駆でも過信すると同じでスタックします。林道は整備されていないので路面状況が変化します。
4駆でも2駆で下見をして問題なく走れると確認して万が一の時に4駆に切り替えるくらいの慎重さがちょうどいいと思います。
林道に入って直ぐに4駆にしたら限界が高いぶんだけ救出困難な山奥でスタックしてしまいますよ。
ですので4駆を選ぶならパートタイムがベストだと思います。
こういう実体験に基づいたお話は非常にためになります。これから始めようとしている人のためにもなりますね!
>4駆でも2駆で下見をして問題なく走れると確認して万が一の時に4駆に切り替えるくらいの慎重さがちょうどいいと思います。
僕も基本は二駆で走ってます。ただ、「二駆だと止まってしまいそう」という場所はあらかじめ四駆にしてます。完全に止まってしまうとリカバリーに労力が必要なケースもありますよね。
あと、ハンドウインチとかラダーといったスタック対策品を積んでおくのも大事ですね。(・ω・ )