三大狩猟車の一角。デッキバンのモデルチェンジキタ━━(゚∀゚)━━!!
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最終更新日:2017/11/22
狩猟車・猟用車
三大狩猟車といえば、まずはジムニー。次に軽トラ。そしてこのデッキバンじゃないかと思っています。
いいですよねデッキバン。四名乗車可能、二名乗車なら室内に荷室少々、そして室外にも荷台少々。使い方の可能性が広い車です。
この三車種が狩猟車の猪鹿蝶です。街ですれ違うこれらの車に無線アンテナがついていようものなら、勝手に猟師認定してニヤッと笑ってしまうほど。
そしてそのうちの一角、デッキバンがこの2017年11月13日にめでたくモデルチェンジを遂げ、新しくなってファンのもとへ帰ってきました!
新生デッキバン 変更点は?
細かいところまで挙げればいっぱいあるんですけど、ここはカーレビューのブログではなく狩猟メインのブログなので、猟師目線で見ていきたいと思います。気にならないところ細かいところどうでもいいところは飛ばします。( ゚Д゚)
外観
まずは先代デッキバン。
ううむ。いかにも商用車然としてのっぺり感たっぷりのフロントマスク。正直、あまり好きではありませんでした。(´・ω・`)
対して、新デッキバン。フロントグリルのでっかい開口部がなかなかアグレッシブで、乗用車に近づいたような印象を受けます。こっちのが好み。素晴らしい! とも思いませんけどね。まだこっちのがいい、ってレベルですけど。このへんは人それぞれでしょうか。
ただし、グレードが豪華装備のGと廉価装備のLというのがあって、こちらの画像は豪華なGの方。電動格納ミラーやメッキパーツやキーレスが標準でついてくるイケメンです。カラーラインナップも豊富。
こちらが廉価装備のL。色は白かシルバーかどっちか。うーん、一気に商用車に戻ってしまった。( ̄∇ ̄;)
しかし廉価版であっても、車体上と荷台横のこういうバーが今回のモデルでは標準装備に。犬のリードをつないだり、荷物の固定なんかに便利です。これ、前モデルではたぶんオプション扱いだったんじゃないかな?、
あと外装といえば、ぶつけやすいバンパーのコーナーは、そこだけ脱着が可能で修理費が安くなるという「コーナーピース」というパーツが採用されているそうです。
確かに山走ってるとあちこちこすったりしますからねぇ。僕のサンバーのバンパーもごらんの有様だよ!!!
…でも猟師って基本細かいこと気にしないので、こんなもんほっとくんじゃないかなあ。僕もそのまんまにしてます。コーナーピースとやらは僕はどうでもいいですねぇ。動けばいいんですよ動けば。バンパーなんてただの飾りです。てかぶつけても大丈夫なようにするためのパーツですよバンパーなんて。
新デッキバンが今までのような商用車から、乗用車・趣味カー方面へ寄せてきたというのは単に僕の印象だけではないようで、公式サイトのイメージ画像もこんな感じで趣味性を前面に押し出しています。
あと、これを見る限りでは、ターゲット層は40代からそれ以上といったところのようですね。子育てが一段落して自分の時間も持てるようになった熟年世代あたりがメインか。
安全性能
なんといってもでかいのはこれでしょう。事故防止を最新の電子制御でサポートしてくれる、ダイハツの「スマートアシストⅢ」の実装です!
ざっくり紹介すると、
- 前方の歩行者や車両に追突しそうな場合、アラームと自動ブレーキでサポート
- 居眠り等で車線を逸脱しそうな時、警報音で通知
- 障害物への急発進防止。駐車場からコンビニへ突撃不可能
- 前方車両の発進に気づかない場合、ブザーで通知。信号待ちで効果大
- 前走車、対向車の有無を識別して自動的にハイビームにしてくれる
といったもの。
センサーの感度とか操縦者の感性というか判断と近くて違和感がないのであればという前提はつきますが、それらがまともならこういうのは助かります。特に1の追突防止。年に一回ぐらいはヒヤッとすることありますからねえ。まだ追突したことはないですけど。
他にも車両姿勢制御やトラクションコントロールなんかも搭載されていて、かなり安心できる仕様に仕上がっています。
不満点
ターボモデルの設定がない!
なんでやねん。なんでないねん。orz
頭ではね、わかってるんですよ。イメージ画像のような中年より上がターゲットなら、お金持ってる世代だし、デッキバンは彼らのセカンドカー需要狙いなんだろうな。遠出とかはファーストカーの出番だろうから、デッキバンにそこまでの動力性能は求められないんだろうな、と。
でも僕のような軽バン一台維持するのが精いっぱいの猟師は、猟用車で日常生活から遠出まで全てをまかなわないといけないのですよ。
そうなってくると、一昔前のスッカスカな軽ならともかく、安全装備満載で重たい今日びの軽だと、過給器つきでないとバイパスの合流やら高速の巡航やらでストレスがたまってたまってイーッてなります。
カーゴモデルにクルーズターボというグレードがあるんだから、出そうと思えばデッキバンだってターボモデル出せるだろうに。出してください。遺憾の意を表明します。orz
スマートアシストはATにしか設定されていない!
軽の動力性能なんてたかが知れてるので、今のサンバー、そして前のエブリイも、任意の回転数までひっぱれるMTをチョイスしていました。しかしそんなMT乗りをあざ笑うかのように、スマートアシストはMTモデルには設定されていないのです。その程度ですかダイハツの実力は。(´・ω・`)
高いわハゲ
上記の不満が解消されてるならまだしも、解消されていない現状での価格がGのAT(スマートアシスト)で税込み1,617,840円。ちょっと景気良くオプションつけてくと乗り出し200万に迫る勢い。スマートアシストのない5MTでも1,488,240円となっています。若者の車離れとかどの口が言ってるんでしょうね! 車の若者離れでしょうが。
ではグレードを落としてみましょう。LのAT(スマートアシスト)が1,474,200円。5MTは1,344,600円。狩猟車なのでここまで全部4WDです。2WD? 知りません。
ベースとなっているハイゼットカーゴのクルーズ、デラックスよりざっと10~20万ぐらいお高いじゃないっすか。特装車だから手間かかってるってこと? あなたには失望しました。
あとフルキャブじゃないってのも挙げようと思ったけど、フルキャブセミキャブは一長一短だからなあ。猟場のことだけ考えたらフルキャブがいいのは当然だけど、一般道を走る日常生活ではセミキャブのがメリット多いし。ここはノーカウント。
つらつら挙げてみましたが、AT派だったり財布がぶ厚かったりする人にとっては僕の挙げた欠点は気にならないことかもしれません。みなさま方の判断で新デッキバンを評価してみてください。オートックワンのハイゼットページへのリンクを貼っておきます。こちらはカーゴですが、共通点は多いので参考にはなるでしょう。
個人的には、今回のモデルチェンジ、AT派にはいいかもしれないけど、MT派には恩恵が薄いような気がします。現状でMT派の僕がデッキバンを買うとしたら…新車はメリットに乏しいので、先代の中古車を検討するかな。(´・ω・`)
僕としては、以前の記事「中古車購入検討中!ハンターにぴったりなベストオブ猟用車は?」に書いたような、軽バンベースで、後ろのスペースの半分を足伸ばして車中泊できるように荷室にしつつ、もう半分を獲物や汚れ物を気兼ねなく載せれるよう荷台にして、5MTターボつきスマートアシストつきだったら、明日にでもハンコ持ってディーラーへ行くんですけどね! 出ませんかそんな車? (・∀・)
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Comment
ヒッチキャリアみたいに、後部にキャリアを作られては?よく、「はみ出しは車長の1.1倍まで」とか言いますけど、アレって、積載物の事ですよね。キャリアは積載装置ですから、、、「取り外し可能な積載装置の大きさ制限」って、どれくらいなんでしょう?
ヒッチキャリアも考えてはみたんですけど、あれも法的になかなかグレーというかどうなってるのかわからないところがあるようで。手荷物の範囲50キロまでしか積んじゃだめだとかうんたらかんたらetcetc…。ターボつきデッキバンの開発が確約されるまで毎日ダイハツに電話しようかな。(´・ω・`)
挙げられていない欠点をいくつか、
1.牽引フックが無い(猟場でハマったらアウト)
オプションであるといううわさも、、
2.後部座席が煎餅クッション
3.トラックで選択できる、ストロング防錆パッケージが選べない。
捕捉ありがとうございます。m(_ _)m
2はまぁそんなもんかと思えても、1と3はあると助かるんですけどねー。猟師が山で使ってるだけでデッキバンはオフロードモデルかといえば違うだろうから、仕方ないといえば仕方ないのかな。(´・ω・`)
最近の軽は、びっくりするぐらい高いですね。アトレーも190万ぐらいしたような気がしますし、ジムニーも200万ぐらい払ったような。豪華装備の現行ハイラックスが、安く思えて仕方ありません。
ダイハツもリサーチをしていたようですが、一般向けに作ってきたようですね。
タイヤも大口径のを入れたりするでしょうから、ハイ/ローの副変速機は欲しいところですね。
犬積んで、獲物も積めて、快適にとなるとハイジェット ジャンボになってしまうのかもしれません。
スズキが、ジムトラを出してくれれば、沢山の猟師が購入すると思うのですが。
ジムニーも、もう少しハンドルが切れればいう事ないのですが。
維持費が安いからということで軽を検討する人もいると思いますが、こうも車両価格が高止まってると、少なくとも10年以上は乗らないと、手頃なリッターカーあたりを中古で買った方が結局コストが抑えられたりってことも珍しくなさそう。
商用車の1速は低速走行にかなりのところまで対応してくれるけど、たまにエクストラローが欲しくなることもあります。でもたいていの場合オフロード性能を突き詰めるとオンロードでの快適性がなくなったり、難しいものですね。。。