猪の角煮を作ってみた。
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ジビエ料理レシピ・猪
ジビエのなかで、もっとも市販肉に近いと言っていいんじゃないかというのがこの猪肉。豚は猪を家畜化したものですからね。
なので料理法としても豚肉レシピが非常に参考になるのも特徴です。今日は豚の角煮をちょっとアレンジして猪の角煮を作ってみました。
猪の角煮 材料(約4人前)
- 猪ブロック肉(バラがベスト) 800g
- 白ねぎ 1本
- 大根 1/3本
- ☆しょうが 1片(大きめ)
- ☆水 1/2カップ
- ☆みりん 1/2カップ
- ☆酒 1カップ
- ☆しょうゆ 大さじ4
- ☆きび砂糖 大さじ2.5
猪の角煮 作り方
前回まで使っていた13貫メスの肉がなくなってしまいました。非常にいい肉だったのですが。orz
代わりに登場するのが12貫メス。これもかなりいい個体です!
圧力鍋に肉をブロックのまま放り込んだら(凍っている場合は解凍しておく)、かぶるぐらいに水を入れて(分量外)、適当な長さに刻んだ白ねぎも放り込んでおきましょう。
強火にかけて、圧がかかったら弱火に落として20分間加熱したら火を止め、圧が抜けるまで放置します。
圧が抜けたら肉を取り出し、ゆで汁と水をまぜたぬるま湯で肉についたあくを洗い流します。
このゆで汁も何かに使えそうな気がするのですが・・・今回は捨ててしまいます。(´・ω・`)
ブロック肉を切り分けていきます。
ここまではおおよそ豚の角煮を踏襲していますが、この切り分けに関しては豚の角煮より小さく、だいたい半分~1/3ぐらいのサイズにしておいた方がよろしいかと。
というのも、圧かけても豚とくらべるとかなり固いのです、猪肉。筋繊維がみっちり詰まっているので、小さめにしておいた方が無難です。猪肉を超やわらかくする方法があったら伝授ねがいます。(´;ω;`)
しかしそのぶん、脂もしっかりしていて適度な歯ごたえを楽しむことができます。
シシはやっぱり脂ですね。豚よりしつこくなくて甘みと深みがあるように思います。量を食べてもあまり「ウッ」となりません。
☆のしょうが&調味料ズを投入します。
僕はこの時、しょうがを粗みじん切りにして放り込みます。これがまたうまい!
切り分けた肉と大根を投入します。
再度加熱。強火→圧かかる→弱火に落とす→15分煮る→火を消す→圧が抜けるまで放置。
・・・にしても、鍋きたねぇな、酷使してるしなぁ。これ終わったら洗おう。(´・ω・`)
圧が抜けたらすぐにふたをあけて様子を見ます。ここからさらに火を通すか、ここで調理を終えるかはお好み次第で。
僕は今回、時々煮汁をまわしかけながら、さらに弱火で15分ほど煮込みました。豚だとそこまではしなくていいように思いますが、猪肉の固さはやはり気になるので。
今回のところはこれぐらいで勘弁してやりました。肉も大根もほどよくぐったりしていていい感じです。
これこれ、このしょうが! 猪肉の脂を甘辛く煮上がったしょうががピリッと中和してくれて、脇役の箸休めとして非常に優秀なのです! (^q^)
しかし今回思ったのですが、みじん切りだと箸でつまみにくいな・・・。かといってあまり大きく切ってしまうと繊維がじゃまでかみ切りにくいし。次回から千切りぐらいにしとくか。。。
後日、山上ヶ岳(大峰山)への登山に弁当として持参しました! タッパーに山盛り詰まってるのは好物の玄米です。(・∀・)
猪の角煮 食後の感想
上でちょっとネタバレしてますが、しょうがとの相性が最高! 甘辛&ピリ辛のコントラストとねっとりした脂身のコクがうまく合わさって、非常にいい感じに仕上がっています。
少し気になったのが、やはり固さ。これだけ煮込んでもまだ固い!
箸で簡単に脂と肉が分離できるぐらいにはなっているのですが、筋肉の繊維が太いのか、なかなかやわらかくなってくれませんでした。もっと小さく、ひつまぶしぐらいに切るかな。(´・ω・`)
ここ何度か連続で猪肉の料理を作ってみて、やはり猪は使いやすいな、と思った次第。
猪は残り少なくなってきたし、在庫が豊富にある鹿と鴨の新メニューも開拓していきたいなぁ。
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本サイトの方にもレシピページはあるのですがモバイル対応ができていない状態なので、移行できるメニューは
Comment
これです!我が家の保存食。獲ったその日にスト-ブの上でアクを取りながら半日煮込みます。煮汁も数回交換します。柔らかいですよ。生姜はみじん切りですね。晩酌のあてが乏しい時に冷凍庫から掘り出してきます。
師匠の別荘にも昔ながらの石油ストーブが置いてあるのですが、いいですねあれ。上で煮物できるし。ファンヒーターと入れ替えるかな・・・。
あてに乏しい時は僕もあります。冷凍庫に埋蔵しとこうかな。(・∀・)
どうしてくれるんですか!涎が止まりません!!
生姜、良いですね。肉の臭みを消して、油のくどさを消してくれて、最高ですね。
シャトルシェフを使われてはいかがでしょう?夜に火を入れてから朝まで保温すれば、6時間近く煮込むことになります。
いったんさまして上に浮いて固まった脂を取り除き、さらに火を入れて保温して6時間。
豚肉の場合、かなりぼろぼろになりますが、堅いシシ肉なら良いでしょうか?
火の管理をしなくても良い状態で長時間の煮込みが出来ますので、お勧めですよ。
シャトルシェフという単語は耳にしたことがあったのですが、どういうものかは知りませんでした。よさそうですねこれ。お金に余裕ができたら買ってみたいと思います!(・∀・)
ミオラという酵素があります。
牛のネックやツラ等をジャガートで刺した後、この溶液に漬けておいて煮込みます。
手軽に使うなら果物の酵素ですね。パイナップルの酵素は強力な上、味も豚に合いますのでおススメですよ。
酢豚にパイナップルのあれですね!
ミオラというのは初めて聞きました。あとフルーツといえばキウイにも消化酵素が含まれていると聞いた記憶が。合いそうなものを試してみます!(・∀・)
私は猪の肉をおすそ分けでもらってます。
自分で仕留めたいのですが中々……
さて肉を柔らかくする方法ですが、酢か玉ねぎがいいそうですが、
最強はコーラです。超おすすめです。
オス猪のゴムみたいにクソ硬い肉も、「まぁ食べれないことはない」くらいに柔らかくなる優れものです。
欠点は甘くなることです。
酢で酸っぱくなって酢豚にしか使えなくなるよりはずっといいのですが……。唐揚げだと丸焦げになります
ああっ! 思い出した、コーラ煮! なんかどっかで見た記憶があるのですがすっかり忘れてました。おかげさまで思い出すことができました、ありがとうございます。(・∀・)
甘い猪肉をどう料理するかというのも考えると楽しいものですね。甘い肉料理・・・何にしようか。