狩猟専門誌 月刊「けもの道」書評!
公開日:
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最終更新日:2015/07/10
書評
狩猟人口の減少を受けて、かつての狩猟専門誌「狩猟界」が休刊になったのが2009年。その跡を継ぐように2013年12月に創刊されたのがこの新しい狩猟専門誌「けもの道」。
射場に雑誌の棚なんかがあれば、「Guns&Shooting」や「Gun Professionals」、はたまたトウキョウジュウホウのカタログやなんかといっしょに並んでいるであろうと思われるのが、このけもの道という狩猟専門誌。
僕も笠取国際射撃場のロビーで何度かぱらぱらと斜めに読んでみたことはあるのですが、今回実際に一冊買ってみてじっくりと読んでみることにしました。
だいたいのページがこういった感じの段組で、内容の大半が『猟師が自身の活動を投稿した記事』で構成されているのが大きな特徴。手記やコラムを寄せ集めたもの、といった形態です。制作にたずさわっている編集部も大阪の狩猟関連グッズ販売店のAEGが母体で、プロのライターやエディターが制作しているものではないと思われます。
たまにカラーのページが現れます。これは滋賀県長浜市のCoCo壱番屋、長浜8号バイパス店で地元の鹿肉を利用した鹿カレーが発売された、という記事です。
雑誌畑のプロが制作しているものではないので、粗はいろいろあります。同月号に同一人物の投稿が複数掲載されているだとか、小さいデータを強引に拡大したり、古い写真をスキャンしてるせいか、ものすごく粗い画像がたまにあるだとか、まぁ、あちこちに。(´・ω・`)
本文がかたくななまでに縦書きなのも気になります。おそらく投稿者の年齢的なところからくるであろう文体の年代物感とあいまって、なんというか、全体的に古い。昔っぽい。広告枠にはハイテク機器が掲載されているのでそこをのぞけば、濃厚な昭和の匂いが誌面全体にただよっています。
もっとも、そのへんは購読者の年齢層がそういったものを求めてるのかもしれません。が、
「コアなアウトドア遊びとして狩猟どうっすかー ( ̄∇ ̄ )」
といったノリで若年層を取り込もうと思った時にこのデザインはどうかな、と思ったりもします。前身ともいえる「狩猟界」も何度か斜め読みしたことがありますが、同じような感じの構成&デザインでしたね。でざいんたいせつ。(´・ω・`)
個人的評価 ★★★★★☆☆☆☆☆(5/10点)
実際に買う前、射場で斜め読みした当時の記憶では3点か4点ぐらいかな、と考えてました。
しかし、レビューにあたって実際に読んでいるとそこはこちらもハンター。「おっ」と思う記事もいくつかあって、気がつけば時間がたってました。( ̄∇ ̄;) 記事の内容によってはやはり惹かれるところはあります。
全体的な印象は同人誌の域を超えないものだし、これでこの値段(税込み1645円)はどうなんだ、と思わないではありません。
とはいっても、月刊誌だということもあり、○月号はまったくそそられないけど×月号はよかった。なんてことも考えられます。目次に気になる記事があれば一度買ってみてもいいかもしれません。
もし第一線で活躍してるフリーのライターやエディターがこういった題材で狩猟雑誌を作ったらどんな誌面になるんかなー。一度見てみたいなぁ。
ちなみに、某年某月号の某ページと某ページには僕もちらっと登場しています。画像のすみっこにちょっと写り込んでるだけですけどね! (^o^)
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Comment
販売量と販売価格。銃本体もですが、このバランスが高い位置でつり合うと、貧乏人には助かるのですが。
文化が違うとはいえ、アメリカでは同じ銃が日本の1/3ぐらいの値段で売られてるらしいですね。うらやましい。(´・ω・`)
銃砲店自体は昔からあったわけだけどパイの少ない市場なので、純粋に需要と供給で値段を決めてたら地域地域の銃砲店は生計が立たなかったんでしょうね。
興味を引く内容であればまだしも、高齢のハンターが感じることを掲載した記事だけでは、それこそ若い読者には訴えるポイントが違うかもしれませんね。
コアな趣味であるので、なかなか採算が取れないのでしょう、1500円オーバーのものは保存して並べておくようなものだし、それが月刊誌ってねぇ。
このまえツイートだったかな、その紹介されたCoCo壱番屋でレトルトの鹿カレーが発売されて、鹿肉5切れほどが入って600円!ふざけんな!って思いましたよ。
ちっとも消費拡大にならないお値段ですよね、そこまで味が違うわけじゃないし、もらってなら食べても買ってまではいいかなって思いました。(笑)
僕も今後よほど気になる記事が目次になければもう買わないような気がします、今のままだと。これからの誌面づくりに期待しておきます。(´・ω・`)
CoCo壱番屋の鹿カレーはネットニュースなんかでも取り上げられてたように思います。でも確かに値段安くしないと、最初は物珍しさで買う人はいてもリピーターにはなってもらえないでしょうね。肥育された家畜の肉に慣れた日本人が野生の鹿の肉の方を気に入るわけがないし。プラシーボを除外すれば「まずくはない」「食べれることは食べれる」どまりでしょう。味か値段かどちらかで勝負になるなら日本の鹿はここまで増えてないですよね。( ̄∇ ̄;)
いえいえ、シカめっちゃ多いです。シカウォチングを深夜零時から三時間で18頭遭遇しました。全て舗装路のガードレール横です。その奥の林の中には群れを感じました。五年後には、本州だけで500万頭。夜撃ち緩和を検討の時期と思うのですが。
確かに鹿は多いです??? 増える一方だと聞いています。鹿の肉は味でも値段でも家畜の肉とは勝負にならないので今までハンターにも放置されてきたわけですしね。
夜は里の中まで入ってくるそうですね。奈良県の某村では「夜は車乗るのが恐い、鹿にぶつかりそうで」と言う人もいました。