鹿の骨つきモモ肉まるごと1本!取れた肉の量を測定してみました。

公開日: : 最終更新日:2015/01/22 ジビエ・ワイルド料理

まんが肉

空気銃猟でのメインターゲットは僕の場合、カモとかキジとかヒヨとかハトとか。コジュケイなんかも獲ってみたいけど声を聞くばっかりでなかなか姿は見かけないし、ヌートリアとかアナグマも獲りたい動物だけどメインターゲットとは言えません。

どっちにしても、これらの動物はサイズがそれほど大きくはない。カモならいくら大きくても2㎏以内、アナグマやヌーの大きい個体でもたいていは8㎏以内であるとか。回収も解体もそこまで手間にはなりません。

そこへいくと、シカやイノシシなんかの大物はヘタすりゃ100㎏オーバー、仕留めたのが谷底に転げ落ちでもした日にゃ回収解体も重労働、どころか場合によっては命がけです!

装薬銃での大物猟はエアライフルの小物猟に比べると何もかもが豪快。小物撃ちは小物撃ちでいいものだし僕も好きですが、ダイナミックさでいえば大物猟の圧勝! やはり惹かれるものがあります。

シカ解体後

クリックでモザイクなし画像(グロ注意)

ダイナミックといえば、先日いただいてきた鹿。獲物は三段角のオスだったそうで、肉の量も相当なものだったようです。画像はウデ肉モモ肉ロースにモツ。ウデなんかは猟犬のごちそうになります!

鹿モモ肉

で、こちらが僕がもらってきた骨つきのモモ肉、まるまる1本。改めて見てみるとやはりすごい量。まな板からはみ出します! のせる時には「ズシン!」って音がしました。

さて、では早速これを精肉します。

包丁はあまり使いません。人間でいうところの大腿二頭筋だとかなんとか筋が薄い膜(筋膜?)につつまれた状態でいくつかのブロックにわかれて骨や肉にくっついているので、それをバリッと剥がしてはしっこの腱を最後にチョンっと切って骨から外す。というイメージ。カモやキジで練習してるのでなんとかいけます。

鹿モモ精肉後

これだけの量になりました。今回の分は数ヶ月以内には食べてしまうはずなので、真空パックせずにラップでくるむだけにしています。必要とあればこの上からパックしてもOK。

鹿モモ精肉後

上からだけではわからない、厚みもこの通り! かなりの量です。

が、これ・・・何㎏あるんだろう。量ったことなかったなぁ、よし、量ってみよう!

まずは今週中に食べる予定のこのブロックから。

鹿モモ肉ブロック

皿を除外して・・・511g、っと。で、次が

鹿モモ肉ブロック

330gで・・・

鹿モモ肉ブロック

215gに・・・

鹿モモ肉ブロック

195g・・・

鹿モモ肉ブロック

これは245gか。これでやっと半分か、すごい量だな。

鹿モモ肉ブロック

165g。

鹿モモ肉ブロック

397g、でかい。

鹿モモ肉ブロック

281g・・・

鹿モモ肉ブロック

そしてこれがラスト、とどめの625グラム! これらを合計すると・・・2964g!

鹿すね肉と骨

厳密にいうとモモ肉ではないので除外してますが、このすね肉が224gだったので、これも加えると3㎏オーバーの肉になりました。

いやぁ、縄文人あたりの人はろくな道具もなかったのに、なんで危険を冒してまで狩りをしたのかがよくわかりますね。たった一頭、それも足一本でこれだけの食料になるわけですから。鹿やイノシシはありがたい存在だったのでしょう。

それは今を生きる僕にとっても同じことです。市販の肉には市販の肉の、ジビエにはジビエの良さがある。自分で獲ってきたものであれば、捕獲にいたる工程も楽しみでありまた勉強でもあります。

便利に、豊かになった現代だからこそおすすめしたい趣味、狩猟。ある意味究極のアウトドア。今ならいろいろと教えてあげますよ! ・・・僕の師匠が!

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Comment

  1. やんま より:

    日に日にドリップが出て臭くなるので、おむつとかペット用のシートで包むと熟成に良いって聞きます。

    新鮮なものだったらユッケで食べたいですね~♪

    • spinicker より:

      水分に浸ってるところはすぐ悪くなりますからねぇ。吸水性でいえばおむつが良さそうですが、薬品がこわいので無添加のキッチンペーパーを使ってます。
      ユッケ、ユッケですか。。。食べたことないんですよねぇ、食わず嫌いで。気になるなぁ、食べてみようかな。
      (; ・`д・´)…ゴクリ

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