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ヒヨドリの焼き鳥 ガーリックバター風味タイトル

実は、ネットでもリアルでも、「バンを食べた」という話を聞いたことがないんですよねぇ。僕のアンテナが低いだけでしょうか? うちの師匠はゴイサギすら食べたことがあると言ってましたが(ちなみに「小骨が多くてうまくない」そうです)、バンを食べたという話は聞いていません。うまいのかまずいのか、ちょっとドキドキ!

バンのひとくち唐揚げ完成画像

材料(2人前)

  • バン 1羽
  • 下味用調味料
    • 酒 大さじ2
    • 醤油 大さじ1
    • ごま油 小さじ2
    • おろしにんにく ひとかけ
    • おろししょうが ひとかけ
  • 卵 1個
  • 小麦粉 適量
  • キャノーラ油 適量

ヒヨドリ&ムクドリの照り焼き作り方

バンのひとくち唐揚げ手順1
これがバン(羽根むしり後)だ!

バンは奈良県ではあまり見かけることがなく、人間を見かけるとすぐに姿をかくしてしまうので、なかなか獲れなかった鳥でもあります。
さて、これはアイリスオーヤマのフードシーラーでパッキングした状態のバン。web図鑑などでは「キジバト大」という記述がありますが、この個体はそれより一回りは大きい。得した!

バンのひとくち唐揚げ手順2
キャアアアアアアアアアア!

お わ か り い た だ け た だ ろ う か ?

そう、めっちゃ脂のってます! 現場でワタ抜きしてるときも、とくに臭みはなかったし腸の内容物は緑っぽかったし、草食メインの食性とみた! 味は期待できそう!

バンのひとくち唐揚げ手順3
下味をつける

下味用調味料をいっしょくたに入れてまぜたら、小さめの一口大に切った身を投入。調味料にからめて15分ほど放置し、下味をつけます。

バンのひとくち唐揚げ手順4
溶き卵追加で。

そこへさらに溶き卵を追加、再度まぜこんでこれまた15分ほどおきます。

バンのひとくち唐揚げ手順5
衣オン

小麦粉をまぶします。
・・・さっきからなんかえらそうに指図してますが、要するに唐揚げです。みなさんなりのやり方があれば、その通りにしてくださって結構です! ただ、「ジビエは小さめに切る(市販の肉より固いので)」「火を通しすぎない(固くなる)」という2点を意識してもらえればいいかと。

バンのひとくち唐揚げ手順6
アゲアゲ

エゾシカとんかつ風なんかでは二度揚げしましたが、今回はあれよりはかなり小さく切っているので、一度揚げで対応します。160~170度の中温の油で揚げます。色合いを見ながら、3~4分間火を通します。

バンのひとくち唐揚げ手順7
どや!
作っておいて何ですが、匂いと見た目はフツーの唐揚げです。さて、お味の方はいかに!

-食後の感想-

・・・うまい。うまいぞ。バンうまい!(゚д゚)

水鳥ながらよく歩く生態ということで、味としてはカモとキジの中間、からちょっとキジ側へ寄ったような感じ。下味のしょうがとにんにくがよくマッチしていて、ごま油の使用も正解だと言えるんじゃないかと! (後味に血の気配がしたのですが、これはたぶん僕の不手際だと思います)

あと思ったのは、この鳥は体格というか骨格から見ると、取れる肉の量が多いんじゃないか。ということです。なんせキジバトより一回り大きいぐらいの体から、(かろうじて、ですが)二人前の唐揚げが作れたわけですから。水鳥にしてはムネもモモもバランスよく発達していて、どっちも使いやすいというのも言えると思います。

まぁ、獲ったのも食べたのも今回が初めてなんであまり決めつけてもどうかとは思いますが、ここまでクセがなくて食べやすいと、この個体がたまたまそうだった。と考えるのは不自然な気がします。そのへんを確認するためにも、また獲ってみたいと思わせる鳥です。次はしゃぶしゃぶなんかにしようかな!

管理人spinicker

ようやくオムツが取れた・・・ような気がする、大阪府在住の(この業界では)若手猟師。奈良県・岐阜県の猟場で活動しています。得物は2種猟銃(狩猟用空気銃)のレインストームと、1種猟銃(散弾銃)のM870。貧乏なくせに楽しい、いいような悪いような日常を、サイトやブログなんかで恥ずかしげもなく公開しています。 

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