狩猟やジビエを通じて、人生の血肉を得たり得なかったりするwebサイト。貧乏がなんだ!
たいていの場合、新規のジビエを味わう時にはプレーンな、塩こしょうのみで焼いた状態のものを食べてみてどんな感じか確かめてみるのですが、なぜかキジではそれをしていませんでした。たぶんいろんなとこから事前に聞いていたからだと思います、淡泊で鶏に似ている、と。
しかし何事にも先入観は禁物・・・とまで言うと言い過ぎですが、やはり一度はシンプルに塩こしょうでいただいてみるべきかと思います。もも肉を骨つきのまま、1本はそのままロースト、もう1本は照り焼き風にしましょう!
材料(1人前)
以前の炊き込みご飯でも精肉前のキジを観察しましたが、あのときのキジは師匠が目の前で仕留めたやつをもらったもの。今回は自力で仕留めたやつ。やはり感慨はひとしおです! ^ ^
前の個体にはなかったのですが、この個体には腰~内ももあたりにかけて透明のとろっとした液体がたっぷり! これってたぶんコラーゲンですよね? 前の固体になかったのはなんでだろう。あいつは年寄りでこいつは若者、ってことかな?
見るからに「ももにくっ!」と言わんばかりのフォルムです。うまそう。
オリーブオイルを中火のフライパンで熱し、塩こしょうをした骨つきもも肉の裏表に焼き色をつけます。
火の通りにくい鳥肉にきっちり火を通すために、弱火にしてふたをします。裏表ともに4~5分ほど火を通したらふたをとって1分ほど焼き、水分をとばして完成!
次は照り焼き。たれ材料を器に入れてよく混ぜます。
今度はサラダ油を中火で熱し、裏表に焼き色をつけたら、たれを半分だけ肉にまわしかけてふた。4~5分弱火で焼いたら裏返し、もう半分のたれをまわしかけて再度ふたをし、さらに4~5分火を通します。最後1分で水分を飛ばすのは同じです。
大きな皿に少し水を入れ、その上にブロッコリーをのせた小さな皿を置き、両方の皿を覆うようにゆるめにラップをかけ、1分前後レンジします。これだけで簡単に温野菜ができます!
さて、温野菜が出来ると同時ぐらいに照り焼きも仕上がったかと思います。いただきましょうか!
我ながらいい色に仕上がりました。シンプルながら食欲をそそります。^ ^
-食後の感想-
うむ。いい味してます。予想以上ではないけど、予想以下でもない。予想どおりの、良くも悪くも淡泊なキジの味です。
照り焼き風味との相性、これも良くも悪くもない・・・でしょうかね。けど、んー。どっちかっていうと悪いかな? 個人的にですが、固い肉と照り焼きってイマイチ合わないような。そう、固いんですよね。キジももって。味はいいんだけど食感が悪いわけです。
特にアキレス腱というのか、靱帯。筋。地上性の鳥だけにめっちゃ丈夫な筋が人間でいうふくらはぎのところに何本か入っていて、ヘタにかじりつくと唇を切ってしまいそうになるほど。ナイフとフォークで切り分けてから食べるのがベストだと思いますが、それでも固い。なかなか切り分けれない。
んー。この悪くない味を活かしつつ固すぎる食感をどうにかするには・・・。ミンチにするのもひとつの手かな。今度はミンチにして豆腐と混ぜてハンバーグにしてみようかな。鴨に比べるとやっぱりキジは料理のバリエーションが数多く思い浮かびます。レシピを考えるのが楽しみな鳥でもあります。(・∀・)