狩猟やジビエを通じて、人生の血肉を得たり得なかったりするwebサイト。貧乏がなんだ!

ロゴ

ページメイン画像

ヒシの実の塩ゆでタイトル

今の時期(10月末)、僕が通っている猟場の池にはヒシがいっぱい浮いています。ヒシの実が食べられる、という知識は昔っから持っていました(なんかの忍者マンガで見たような?)が、食べたことはなく。
今回、猟期前の見回り時にいくつか採取してきたので、食べてみることにします。初めての食材なのでシンプルに塩ゆででいきましょう。

ヒシの実の塩ゆでメイン画像

材料(0.5人前)

  • ヒシの実 10粒程度
  • 水 適量(鍋の大きさによる)
  • 塩 適量(水量による)
ヒシの実の塩ゆで作り方
ヒシの実の塩ゆで作り方手順1
ヒシで埋めつくされています!

どうやらヒシという植物は繁殖力旺盛なようで、場所によってはこんな感じで水面いっぱいになっています。

(画像クリックで拡大)

ヒシの実の塩ゆで作り方手順2
実はここにあります

一株手にとってみました。が、どこに実があるのかわかりません (;-_-)
三株目でようやく発見! すべての株に実がついているとは限らないようです。赤い○がヒシの実です!

(画像クリックで拡大)

ヒシの実の塩ゆで作り方手順3
水につけてあく抜き

ヒシの実はあくが多いそうなので、一晩水につけておきます。

あらためて触れてみると、固い殻の上部とその両端からするどいトゲが出ているのがわかります。これを乾かしてさらに固くしたものを「まきびし」にするのだそうです。なるほど。ヒシを撒くからまきびしか。

ヒシの実の塩ゆで作り方手順4
ゆでます

ま、それはおいといて。味は食べてみないとわかりませんね。
ということで、どんな味か知らないので、シンプルに塩ゆでに。水に塩とヒシの実を入れて火にかけるだけ。
手抜き簡単です!

ヒシの実の塩ゆで作り方手順5
長いめにゆでました

池の水のにおいを思い出すと不安になったので、表面を徹底的に洗ったものを、長いめ、10分ほどゆでました、ちょっとでも安心できるように!
ゆで上がったあとは水にさらして冷やし、殻をむいていきます。

ヒシの実の塩ゆで作り方手順6
・・・固い!

ヒシの実はこの殻の中に入っているのでむいていく必要があるのですが、これがまた固い! 人力のみでは無理な感じです。orz
僕は、画像のように下と両サイドに料理ばさみで切れ目を入れ、そこから殻を裏返すようにしてむきました。
(画像クリックで拡大)

ヒシの実の塩ゆで作り方手順7
実がでてきました!

見た目は横に長いハート型。ちょっと粉を吹いているような感じで、固めの甘納豆のようにも思えます。では食べてみましょう。

-食後の感想-

・・・ふむふむ、なるほど。「クワイに似ている」なんて記述も見たことがあるのですが、クワイってなんですか? ( ゚∀゚)

そのクワイがわからないので他のものにたとえると、うーん、甘みのないクリ??? 外側は男爵、内側はメークインなじゃがいも??? って感じ。見た目どおりちょっと粉っぽくて、でんぷん質が豊富そう。味はクセがなくて、味付け次第でおやつにでも酒のつまみにでも、なんとでもなりそう。

あとはなんというか、ナッツ類のような「やめられないとまらない」成分もちょっと含まれてるようにも思います。冷静になって考えれば特別においしいわけじゃないんだけど、テレビなんかを見ながらついつい手が伸びてしまう。今回は10粒ほどしかないですが、これが皿に山盛りだったとしても、いつのまにやら完食してた。なんてことになりそうな不思議な魅力もある食材です。

よし。素材としては悪くないことはわかったので、また機会があれば取ってきて料理してみよう。甘い系とつまみ系がいいかな。

管理人spinicker

ようやくオムツが取れた・・・ような気がする、大阪府在住の(この業界では)若手猟師。奈良県・岐阜県の猟場で活動しています。得物は2種猟銃(狩猟用空気銃)のレインストームと、1種猟銃(散弾銃)のM870。貧乏なくせに楽しい、いいような悪いような日常を、サイトやブログなんかで恥ずかしげもなく公開しています。 

メールアイコン ツイッターアイコン フェイスブックアイコン


ページ
TOP