狩猟やジビエを通じて、人生の血肉を得たり得なかったりするwebサイト。貧乏がなんだ!
Amazonをさまよっていたとき、偶然目にした一冊の本が、僕の鹿肉に対するイメージをがらっと変えてくれました。それ以来、鹿肉を食べる際には、この料理法がデフォルトとなっています。
材料(2人前)
師匠にカルガモ一羽と交換してもらった、鹿のモモ肉。後ろ足をまるまる一本もらいました。でっけぇ! 足一本でこれなら、自力で一頭仕留めたらいったい何キロの肉が手に入るのだろうか。量ったことはないけど、鴨はよっぽど大きい個体でも精肉後には1キロあるなしだろうからなぁ。
厚みもこの通り。骨を抜いても2キロはありそう!
まったくそのまんまではないですが、なんかイメージ的には「はじめ人間ギャートルズ」の骨つき肉に近いです。
僕がもらってきたのは被弾したところでした。骨が砕けていて内出血がひでぇ・・・。ちゃんと食えるのかなこれ?
このせいで、全体の4割ほどの肉を捨てるはめになってしまいました・・・。(クリックでモザイクなし画像)
気を取り直し、適度な大きさに切り出したら、下味として塩こしょうを振ります。塩の分量はバターが無塩か有塩か、どんなソースで食べるかなどで決めましょう。
冷えたフライパンにバターを落とし、弱火で溶かします。
表面に焼き色がついたところで・・・
バターをくり返しくり返し肉にかけることで、じっくりと中まで火を通します。ブロックの大きさにもよりますが、表裏、4回ほどひっくり返しながら、各20回づつスプーンでバターをすくってはかけ、すくってはかけ。面倒ですが、この手間をかけることで、評判のよくない鹿肉がとてもおいしく食べられるようになります。
いい感じに火が通りました。このまますぐに切ってしまうと、熱のために肉汁が流れ出てしまいます。それを防ぐために常温まで冷ましてから、包丁を入れます。
鹿肉のことを「もみじ肉」と言いますが、この肉もいい色をしています。中が赤っぽく見えますが、これは低温で長い時間火を通した証拠。30分加熱すれば、65℃でも殺菌できる。と、されています。
いくら鹿肉が健康にいいとは言われていても、肉オンリーの食事はよろしくありませんね! 今回はサニーレタスと玉ネギを添えてみました。
では、いただきます!
-食後の感想-
柔らかすぎず硬すぎず、ザクザクとかみ切れる小気味よい食感と、くせのないあっさりした食味が楽しめます。誰なんでしょうね、鹿の肉が臭いとかマズいとか言い出したのは。脂は少ないものの、うまい上にクセがない上等の肉です。これだけクセがないと、アイディア次第でいろんな料理にできそう。あー、散弾銃ほしー! 鹿忍び猟で狩りてぇ!