狩猟やジビエを通じて、人生の血肉を得たり得なかったりするwebサイト。貧乏がなんだ!
鹿肉は基本的に脂が少ないので、なかなかジューシーに仕上がりにくいジビエ食材なんじゃないかと思います。どうすればジューシー感を出せるだろうか。
・・・よし、アレだ、メンチカツだ! メンチカツのじゅわっとした脂のほとばしり具合を目指そう。衣が油を吸ってくれるしなんとかなるだろう。うまい惣菜屋みたいに行くかどうかはわからないけど、いっちょやってみるか! ( ゚∀゚)
材料(3~4人前)
衣材料
以前使っていた手動ミンサーを実家に忘れてきまして。父親に聞いてみると「処分した」とのこと・・・orz
仕方ないので、新しいのを買いました。電動フードプロセッサ! 案外安かったですが、今は円安で値上がりしてますね。。。
5秒もしないうちにたまねぎのみじん切りが完成! マジか、ここまで早いのか! (゚д゚;)
あらびきな感じにしたかったので時間は短めでしたが、普通のみじん切りでも10秒もかからないと思います。文明の利器すげぇ!モモ肉のブロックを使うのでそのまま放り込みたいところですが、取説には
『肉をミンチにする場合は2センチ角ぐらいに切れよこの貧乏ハンターめが』
と書いてあったので、その通りにします。orz
これまた一瞬で鹿ミンチ完成! うーん、もう手動ミンサーはばかばかしくて使ってられませんな。値段もそう変わらんし。。。
適当な大きさのボウルに鹿ミンチ、玉ねぎ、パン粉、調味料を放り込みます。スパイシーなのが好みなので、こしょうとナツメグを若干多めにしてみました。←後でちょっと後悔
よく混ぜていきます。柔らかすぎるようであればパン粉を追加投入して固さを調整しましょう。今回は玉ねぎもミンチもあらびき気味にしてあるのでちょっとまとまりが悪いようです。あらびきにこだわりがなければ、普通の大きさにしておいた方が無難でしょう。( -_-)
衣材料。上から薄力粉、卵、パン粉。この順番でまぶしていきます。
衣をまぶしたら、低めの温度、160~180℃の油で時間をかけて揚げていきます。高温すぎると表面はこげてきてるのに中はまだ火が通ってない、とか悲しいことになりかねません。食感を活かすために玉ねぎは大きめに刻んでいます、玉ねぎの甘みを出すためにもじっくりと!
やはり具材のあらびき具合が悪さして、揚げている最中にはしっこの方がぽろぽろ分解するシーンがちらほら。。。形的にはいいとは言えないかな。
残りも揚げておきます。今回の量、鹿肉300g玉ねぎ300gその他プラスアルファでだいたいこれぐらいの大きさのメンチカツが8つできました。
-食後の感想-
よっしゃ、意図したとおりに肉汁がじゅわっと・・・!
・・・とは行きませんでした。残念ながらジューシーさにはやや不満が。(´ ・з・)
やはり惣菜屋のジューシーさを出そうと思ったら、ミンチそのものにもある程度の脂が含有されてないとダメなようです。エゾシカならともかく、本州で猟期に獲ったシカは脂乗ってないからなぁ(本州ジカの旬は初夏で、この時期にはそれなりに脂が乗っています)。
ただ、味そのものは鹿の妙なクセもなく、これがジビエだとは言われなければわからないだろうといういい出来です(ちょっとナツメグが多すぎてナツメグの香りが強すぎた点をのぞけば)!
なんといってもやっぱり揚げ物なので、揚げたてをその場ですぐにいただく! これが一番です。揚げたてはやっぱりうまい! 今回も揚がったばっかりのサクサクほくほくだったので、それだけでもう最高! ソースもケチャップも、なにもつけなくてもおいしかったです。
しかも自分が捕獲に関わった鹿の肉、満足感はひとしお。なんつってもここがジビエ料理の醍醐味っすよ。ごちそうさまでした! (・∀・)