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今の時期(10月末)、僕が通っている猟場の池にはヒシがいっぱい浮いています。ヒシの実が食べられる、という知識は昔っから持っていました(なんかの忍者マンガで見たような?)が、食べたことはなく。
今回、猟期前の見回り時にいくつか採取してきたので、食べてみることにします。初めての食材なのでシンプルに塩ゆででいきましょう。
材料(0.5人前)
一株手にとってみました。が、どこに実があるのかわかりません (;-_-)
三株目でようやく発見! すべての株に実がついているとは限らないようです。赤い○がヒシの実です!
(画像クリックで拡大)
ヒシの実はあくが多いそうなので、一晩水につけておきます。
あらためて触れてみると、固い殻の上部とその両端からするどいトゲが出ているのがわかります。これを乾かしてさらに固くしたものを「まきびし」にするのだそうです。なるほど。ヒシを撒くからまきびしか。
ま、それはおいといて。味は食べてみないとわかりませんね。
ということで、どんな味か知らないので、シンプルに塩ゆでに。水に塩とヒシの実を入れて火にかけるだけ。
手抜き簡単です!
池の水のにおいを思い出すと不安になったので、表面を徹底的に洗ったものを、長いめ、10分ほどゆでました、ちょっとでも安心できるように!
ゆで上がったあとは水にさらして冷やし、殻をむいていきます。
ヒシの実はこの殻の中に入っているのでむいていく必要があるのですが、これがまた固い! 人力のみでは無理な感じです。orz
僕は、画像のように下と両サイドに料理ばさみで切れ目を入れ、そこから殻を裏返すようにしてむきました。
(画像クリックで拡大)
見た目は横に長いハート型。ちょっと粉を吹いているような感じで、固めの甘納豆のようにも思えます。では食べてみましょう。
-食後の感想-
・・・ふむふむ、なるほど。「クワイに似ている」なんて記述も見たことがあるのですが、クワイってなんですか? ( ゚∀゚)
そのクワイがわからないので他のものにたとえると、うーん、甘みのないクリ??? 外側は男爵、内側はメークインなじゃがいも??? って感じ。見た目どおりちょっと粉っぽくて、でんぷん質が豊富そう。味はクセがなくて、味付け次第でおやつにでも酒のつまみにでも、なんとでもなりそう。
あとはなんというか、ナッツ類のような「やめられないとまらない」成分もちょっと含まれてるようにも思います。冷静になって考えれば特別においしいわけじゃないんだけど、テレビなんかを見ながらついつい手が伸びてしまう。今回は10粒ほどしかないですが、これが皿に山盛りだったとしても、いつのまにやら完食してた。なんてことになりそうな不思議な魅力もある食材です。
よし。素材としては悪くないことはわかったので、また機会があれば取ってきて料理してみよう。甘い系とつまみ系がいいかな。