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ちょっと前にエゾシカとんかつ風を作ってみた際、「これはとんかつソースよりトマトソースが合いそうだ!」と思ったので、あまったエゾシカ肉をミラノ風カツレツにしてみました。
※行程の多くが「エゾシカとんかつ風」とかぶるので、重複するところは前回の画像、テキストを使い回してあります。あしからず!
材料(2~3人前)
ソース材料
衣材料
ついに届きましたエゾシカ背ロースきたこれ。話には聞いてたけど、この白いのが全部脂だってのか!? まじすか!
これが断面図。 向かって右、肉部分のディープな赤はまさに鹿肉そのもの。そして左半分の白いところ、これが全部脂! こんな脂の乗った鹿はお目にかかったことがねぇ。えみしおそるべし!」
解説もすんだところで、調理に入ります。
このままでは厚すぎるので、二枚におろし、肉と脂の境目の筋を何カ所かで切っておきます。ついでに肉をやわらかくしたいと思いますが、肉たたきなどいう気の利いたものはないので、包丁でみね打ちしまくります。
小麦粉を敷き詰めたボウルとかバットに肉を投下し、裏表まんべんなく、肉の肩のところにもしっかりまぶします。小麦粉が厚くつきすぎた場合は、肉をはたいて落とします。
小麦粉のおしろいが終わったら、溶き卵のプールにダイブさせます。これも全体にまんべんなく。人によってはこのあと、再度小麦粉→卵をくり返す人もいますが、僕は一度づけです。
このあたりからちがってきます。
ミラノ風カツレツの衣はとんかつよりきめ細やか。なので、袋に入れた上で叩いたりぐりぐりしたりして細かく砕いていきます。
そして、ミラノ風カツレツは衣に味をつけます。ドライバジルとパルメザンチーズを投入し、よく混ぜましょう。そして肉を投下、しっかりとまんべんなく全体にまぶします。
ソース材料を小鍋に入れ、弱火で煮詰めていきます。トマトは大きめのさいの目切り、ベーコンは短冊切りにしてあります。
火を通す時間はお好みで。短めにすると生トマトの風味が強く出ます。僕は生のトマトはちょっと苦手なので、ちょっと長めに煮詰めました。
本来であればフライパンで厚めにオリーブオイルをひいて、裏表ひっくり返しながらソテーするらしいのですが、今回は肉の厚さがちょっと気になるレベルなので、火の通りをよくするために普通の揚げ物のように揚げることにします。スライサーがあればなぁ、こんなことにはならんのに。たけえんだよスライサー!
うん、まずまずかな。ただ、やっぱりぶ厚すぎるよなぁ。火の通りにムラが出ててもおかしくない。まぁ、食べてみましょう。大丈夫かなぁ・・・。
-食後の感想-
・・・(・∀・)!
これはナイス、うまい!
若干、ぶ厚いところの中心部は火の通りが甘いところがありましたが、全体的にはいい出来です。オリーブオイルの量が多かったので衣のバジル&チーズが流れ出てしまうかなと思ったのですが、しっかり残ってくれてました。いい風味!
トマトソースもやっぱりよく合ってます。ベーコンがもうちょっとでしゃばりそうな気がしていましたが、バターのマイルドさで角が取れて、うまいこと脇役でおさまってくれています。ただ、ちょっとソース全体の味が濃すぎたかな。コンソメは入れなくてよかったかも。。。このへんはお好み次第ですかね。
結果としては、エゾシカとんかつ風の時と逆な感じになりました。あの時は期待しながら食べてみると
(´・ω・`)・・・
って顔になりましたが、今回は火の通りなんかを心配しながら食べてみると
・・・(・∀・)!
になりました。これはくせになりそう。おいしかったです、ごちそうさま!