狩猟やジビエを通じて、人生の血肉を得たり得なかったりするwebサイト。貧乏がなんだ!
時期は梅雨のまっただなか。そろそろ猟期までの折り返しといったところ。猟欲は高まる一方ですが、まだ4ヶ月もあります!
ここは一度気を落ち着けて、テナガエビでも釣ってきて食べることにしますかね。梅雨の後半あたりがテナガエビ釣りのピークなので、今なら釣り頃食べ頃です!
関連記事:今がハイシーズン、テナガエビを釣ってきました(釣り方解説あり)!
材料(1~2人前)
泥抜きが終わったら、ボウルに調理酒(分量外)をエビたちが浸るぐらい準備します。
テナガエビたちをかたっぱしからボウルの中に放り込みます。この下準備のことを「酔っぱらいエビ」というそうです。知らなかった。
そのままだとものすごく暴れてキッチンを酒びたしにされてしまうので、なにか適当なものでふたをしましょう。10分もすれば急性アルコール中毒、かどうかは知りませんが天に召されます。
動かなくなったらボウルの酒を捨て、塩をひとつかみほど(これも分量外)投げ入れ、クレンジングするように甲羅やしっぽの固いところを洗います。ぬめり取り&表面の汚れを落とすためです。あんまり派手にガチャガチャやると手足が取れてしまうので、ほどほどに。
塩を洗い流したら、キッチンペーパーでしっかりと水分をふき取っておきます。でないと、熱い油に入れた瞬間にプチ水蒸気爆発を起こして身が吹っ飛んでしまいます! (x_x)
160℃ぐらいの低温の油でまず1度揚げ。手早くさっと揚げて一旦油から出します。
1度揚げが終わったら次は180度ぐらいに温度を上げてエビを再投入、しっかりパリッとするように火を通します。
超うまそう! そのへんの居酒屋の川エビにゃ負けてねーぜ!
ジビエ料理をやっていて心苦しいのは、獲物の身体の一部を捨てる場合が多いことですが、これこの通り! テナガエビは丸ごと食べられるので捨てるところがありません。精神衛生的にもよろしいです。
食べ終わってから気付いたのですが・・・針を外さずにおいたエビが2匹いたはず! 針はどこいった!? まさかいっしょに食べてしまったか・・・? (゚д゚;)
ドギマギしながらあちこち見てみると、ひとつはクーラーボックスの壁、もうひとつはバケツの底にひっついてました。自分で吐き出したのかな? これからハリスを切る時は長めに切って気づきやすくしとこう。
(´・ω・`)
-食後の感想-
文句なし! ぱりっっっっぱりのサッッッックサクっすわ! (≧▽≦)
白い生地にめりこんだえび満月のえびが大好きな僕にとっては最高のつまみです。あれの上位互換ですね、ものっそい香ばしい! 身ももちろんうまいのですが、テナガエビの代名詞の長い手がパリパリサクサクポリポリと、味も食感も最高です。
ブログ記事「現役猟師が抱くジビエブームへの疑問!ジビエは本当に「おいしい」のか? 」に書いたように、ジビエは純粋な味でいうと市販の精肉にはかなわない。という思いは変わりませんが、このテナガエビについては市販エビと張り合えるんじゃないかと思います(エビは厳密にはジビエではないですが)。
しかし、大阪のどまんなかを流れる、以前は日本一汚いとか言われてた川にこんなうまい食材が潜んでるとは。近くに川の下流域があるという方は一度テナガエビ釣りにチャレンジされてみてはいかがでしょうか。(・∀・)