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僕はハンターなので、狩猟で捕獲したジビエ、カモやらキジやら鹿やらシシやらを食べてます。が、獲って食べてるのはそれだけかといえばそういうわけでもありません。今日はこないだの盆休みに釣ってきたチヌ(クロダイ)を食べます! アヒージョという、にんにくで香りづけしたオリーブオイルで調理する方法です。
材料(2人前)
盆休みにはよくチヌ(クロダイ)釣りに行きます。この時期は大物はなかなか釣れませんが、そこそこのサイズのものは数釣れて楽しいのです。道具はもらいものがあるのであまりお金もかからず助かります。僕もそうですが、狩猟のシーズンオフには釣りをするという猟師は多いです。
これぐらいの大きさ、30cmぐらいまでのものは塩焼きにジャストサイズ。うろこを落としワタを抜き飾り包丁を入れたところで、オリーブオイルの賞味期限がせまりつつあるのを思い出しました。アヒージョにするかな。にんにくは常備してるし、鷹の爪もあるし。
鷹の爪とにんにくをみじん切りにします。てゆーか、今回はみじん切りにしてしまいましたが、にんにくに関してはあまり細かく切らないほうがいいかもしれません。理由はのちほど。
鍋は陶器製のものがベストだそうですが、僕はちょうどいいサイズのものを持ってないのでフライパンでいきます。
オリーブオイルを熱して塩を入れ、にんにくと鷹の爪を揚げます。いい匂い。
チヌを入れます。フライパンにジャストサイズなので、オリーブオイル使用量がそれほど多くならなくて助かります。しかしなんでオリーブオイルってあんなに高いんですかねこんちくしょう。
僕の場合、オリーブオイルをけちっていて油量が少ないので、このままだと中まで火が通りにくくなるのをアロゼで補います。アロゼって調理法、なかなか使い勝手がいいです。鹿モモ肉のアロゼではじめて知った調理法です。キジバトのネギ油揚げもこの方法で火を通しました。これもうまかったです!
ひっくり返して・・・
これでもか! これでもか! というほど油をまわしかけます。
実際のところは中まで火が通ればそれでOKなので、そこのところはお好みで。僕はこれをやっているとイーッとなって意地になってしまうので、これでもかとかけてしまうのです。変な現象です。何回もやってしまうぶん、火は弱めてますけど。
いくらなんでもそろそろいいかな、はぁはぁ。
表面の飾り包丁がなんか変な感じです。さばいた段階では塩焼きにするつもりだったからなぁ。飾り包丁が入っているだけでなんとなく和食っぽいと思うのは僕だけですかね。
本家スペインでは陶器を使うというのは、遠赤効果で冷めにくくする、というのが目的だと思います。よく知りませんけど。僕はフライパンのままできたてを食べることで冷めるのを防ぐ作戦をとります。しかしうまそうですね。酒も今日は(僕にしては)ちょっといいのを準備しました。
では、いただきます!
-食後の感想-
・・・なんか塩っ気が足りないなぁ。そこそこ入れたはずなのになんでだ。
と、にんにくをつまみつつ考えていると、いきなり口内を蹂躙するNaCl。理由はわかりませんが、にんにくが塩分を吸着しているようです。キジバトのネギ油揚げのときはこんなに極端なことはなかったんだけどなぁ、なんでだ。
そこでチヌの身とにんにくをいっしょくたに口に入れてみたところ・・・ふむふむ、ふむふむ! これはうまい! チヌのほんのりした潮の香りとコクのあるにんにくが相性抜群! 塩気のないのも補えるしで一石二鳥。でも、にんにくはもうちょっと大きく切っといた方がつまみやすくて良かったかな。自分で作ったドライバジル、これもほどよいアクセントになってます。
ただ、んー。鷹の爪のパンチが弱い? かといって、量増やしたところで単に辛くなるだけのような。よし、見切った。アヒージョといえば「にんにく+鷹の爪」が定番だけど、この感じなら鷹の爪よりブラックペッパーの方が合うとみた! 次作るときはブラックペッパーを登板させてみるかな。何はともあれ、ごちそうさまでした!