狩りバカ日誌 2014年12月20日(キジ猟)

公開日: : 最終更新日:2015/01/22 狩りバカ日誌2014

曇りのち雨 8℃1℃ 日出 06:55 日没 16:53

今年は大ガモがなかなか獲れない。去年までなら強引に射掛けていたようなシチュエーションで自重してる面もあるので進歩といえるのかもしれないが、それはそれ、これはこれ。獲れないよりかは獲れた方がいい。よし、今日はカモの日だ!

・・・と、意気込んでみたものの、肝心の大ガモの姿が見当たらない。今年は去年より渡りが遅いのか? うーん、いる所にはいるのだが・・・。藤原京跡の前にある池なんかはマガモ200羽ぐらいの群れで賑わってるが、銃禁のどまんなかだ。orz

コガモもそうだけど、そんな感じでいる池には山ほどいるけどそれ以外ではほとんど姿を見かけない。分散化が進んでいないのか。やはりこのあたりではカモ猟は年明けからの方がはかどりそうだ。

しかしそれでもあきらめきれずカモの姿を探しつつ流していると、川岸に褐色のシルエット。カルガモ! だが、場所がきわどい! 銃禁との境界線になっている橋のすぐ近くで5~6羽が固まっている。もうあと30mも泳がれると銃禁だ。

素早く車を停めて銃をひっつかみ、慎重かつ大胆に堤防をくだる。植え込みがうまく姿を隠してくれている。カル達はまったく気づいていない。しめしめ、うまく行ってる! 距離は20mほどまで近寄れた、我ながらいいスニーキングだ。

さてそろそろ挙銃。と、ゆっくり頭を上げたところで・・・カル達のすぐ近くにいたアオサギと目が合った。

!!! マジか! いつからいた!?

空飛ぶ警報機、アオサギ。誰もおまえなんか狙ってないのに妙に警戒心が強く、場合によっては100m向こうでも飛ぶという自意識過剰な非狩猟鳥。こいつがまっ先に飛んで逃げることによって周囲の獲物も警戒するという、カワウと並ぶカモ猟の厄介者だ。

今回もまた、さもありなん。2秒後に飛んだアオサギのおかげでカル達も警戒、僕の姿を発見して芋づる式に逃走。この間、わずか10秒足らず。ちくしょう、詰めが甘かった・・・。

50m向こうで飛ばれてもダメージは少ない。「ちっ、仕方ない」ってなもんだが、20mにまで近寄ってから飛ばれると「・・・・・ぁあああああくっそおおおおぉぉぁあああ!」となる。己の未熟さがまいた種だが、それにしてもアオサギは許さん。

ガックリと肩を落として車へ戻ると、かわいらしいヒッチハイカーがいた。

キセキレイ

ヒッチハイクキセキレイ

1m横に人間が乗りこんでエンジンをかけてるのに逃げようとしないキセキレイ。ワイパーと窓枠の間を行ったり来たりしている。ハクセキレイが人間をあまり怖がらないのは知ってたけど、キセキレイもそうなんだな。

窓のすぐ外にとまってこちらをうかがっているキセキレイの姿を見ていると、カモを逃したイライラが少し晴れた。かわええ。 ^ ^

その後もめぼしい水場をまわるも、回収できなさそうなところで2回カルを見ただけ。くっそ、しょっぱいな今日は。

またしても空振りに終わった池を後にしつつ、1ヶ月ほど前の記憶をたどる。そういやこのあたりでキジを見たな、そう、ちょうどあのあたり・・・に? おった!

先月に姿を見かけたところから10mも離れていないところでキジがボーッと立ち尽くしていた。

20141220キジ猟概要図

直進するとなると周囲は極端に遮蔽物が少ない。回り込むには遠回りすぎて、いい位置につくまで待ってくれるかどうか怪しい。

まぁいい、こいつの縄張りは把握できた。今回逃げられてもまたそのうち会えるだろう。となれば短期決戦、慎重に直進だ!

20141220キジ猟3D概要図

途中からは匍匐前進に切り替え、ゆっくりと急ぐ。40mぐらいでこちらに気づいていたはずだが、なぜか逃げなかった。しゃがみも走りも飛びもしない。時折鳴きながら、ただじーっとこちらを見ている。鳥類の視力は鋭い、見えていないはずはない。

その後もこちらを凝視しつつ逃げるそぶりを見せないので、とうとう30mあたりまで来た。藪が邪魔で伏射は無理だが、おあつらえ向きの木立がある。左手レストができる。

・・・さすがにこの距離では外さんぞ。何を考えてるんだこのキジは。

上体を起こして膝射+左手レストの構えを取る。と、ここではじめてしゃがみこんだ。この期に及んでの第一警戒態勢だ。遅い、遅すぎる! しかも撃ち下ろしなので丸見え!

パン!

首元に18グレイン弾が直撃。その場にひっくり返った。おそらく狙点から5ミリもずれていないはず、とどめは必要ない。

20141220キジ猟成果

キジは性質的にのんびり、というか堂々としているところがあるが、ここまで逃げなかったやつは初めてだ。よく大人になるまで生き残ったもんだ。それもケヅメがちょっと丸まった、けっこうなヒネキジ。自然はわからないもんだ。

その後は農家さんへの恩返しでカラスを1羽射獲。もう1羽を半矢にしてしまったが、なんで飛べるのか不思議なくらいいいところに当たっていたので、すぐに絶命しただろう。しかしカラスとはいえ半矢は出したくない、もっと精進しないと。(`・ω・´)

【本日の猟果】
発砲 3
命中 3(カラス×2 キジ×1)
半矢 1(カラス)
捕獲 キジx1(29m左手レスト・首貫通) カラス×1(40m膝射・胸貫通)

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Comment

  1. フォレスト より:

    キジいいなぁ
    この時期になると鴨たちも学習するんですね。
    私の通っていた猟場は池が氷って、
    平野付近の数少ない池は猟圧で居着いておらず、
    今日はボウズ(T_T)
    鴨からキジやハトの猟場開拓しなければと考えています。

    • spinicker より:

      2年目までは本腰入れてキジを探してなかったんですけど、見つける気で流したら意外と見つかるもんですよ。^ ^
      カモを探して水面ばっかり見てたら足下からキジが飛んだってのはよくあることですし。。。

      この時期にカモがあまり獲れない、ってのは単に数がまだそれほど多くないからだというのが大きいかと。
      1月、2月に入って渡ってくるのもいますから。

  2. フォレスト より:

    渡った鴨が猟区内の池に降りてくれれば良いのですがね。(^_^;)

    • spinicker より:

      言えてます。やつらカモ版ハンターマップ持ってますからね! (;`・ω・´)

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