狩猟用空気銃アーガス60を1シーズン鴨猟に使ったのでレビューする。

公開日: : 銃・射撃

アーガス60

実は新しい空気銃、ARGUS60(アーガス60)の30口径をストリームライン2と入れ替えで購入していまして。(‘ω’)

新銃 プリチャージ式空気銃(エアライフル) KALIBRGUN ARGUS 60 カリバーガンアーガス 60

去年の猟期前に導入してブログに書いたつもりでいたんだけど、どこにもねえじゃねえか。まあ今の方が1猟期使った後なんでより詳しいこと書けていいかな。そういうことにしとこう。

先になぜストリームライン2を手放したかってのを言っておくと。やはり長くて華奢なのが実猟銃として使い勝手イマイチだった。というのが理由。

参考:【空気銃】ストリームライン2(7.62mm)を実猟で使ってみた感想!【レビュー】

僕などはがさつなので、よくツタに銃身をひっかけたり、木にぶつけたりしてしまうんですよね。よくカモがついてる池は射撃位置まで藪漕ぎが必要なところが何か所かあったり。

109.7cmの全長、そして軽さとトレードオフの造りの華奢さゆえに、そういった衝撃で照準が狂ってしまうことがわりと頻繁にあって、これは使いにくいなと。(´・ω・`)

バッチリ調整した直後はさすがFXの銃! と言える精度が出てたんですが、そんなこんなで、買い替えを決断したようなわけで。

カリバーガンアーガス60(7.62mm)レビュー、といいところ

ARGUS60

うちに届いた直後のアーガス。いっしょに写ってるのは、こんなん買うお金あったらごはん増やして! と主張しているかもしれない猟犬です。

チェコのKALIBRGUN社は知る人ぞ知る名銃、クリケットで一躍名を馳せたメーカーです。今となってはもう性能を疑う人もだいぶ減ったことでしょう。

アーガス60

精度に関しては心配してないけど、何より気に入ったのは全長82cmという取り回しの良さ! ストリームライン2より実に25cm以上も短い。この短さはいいですねえ。ペレット1缶のおまけもいいですねえ! きょうびペレットも高くなったので助かります、30口径なんか特に。

アーガス60

全長の割に重量は4.1kgとやや重め。けどブルパップ形状のおかげか、数字でいえば870より重いはずなんだけど、体感ではアーガスのが軽いぐらい。片手で下げてもそれほどの重さは感じません。

短い空気銃なら「URAGAN(ウラガン)」という機種があってこれなら全長80.1cm。銃刀法の規定が、空気銃は全長が79.9cmを超えるもの、つまり80cm以上となっているので、それより1mm長いだけ。アーガスよりさらに1.9cm短い!

…のですが、ここまで短いと逆になんか安全マージンがないというか不安で、お値段も少々お高いってこともあってアーガスを選択しました。悩んだんですけどね。

ARGUS60

ユニークなのが普通は丸いものが、この銃では四角形のシュラウド。■

好みは分かれるところだけど、四角ということはバレルクランプも曲面の丸よりはがっちりと平面で止められてよい。と思うことにしました。

ARGUS60(アーガス60)

さてそれではいつものように笠取国際射撃場の空気銃射場でサイト合わせです。

ARGUS60(アーガス60)

はい。さすがです。距離は50mでひとつの的に5発、真ん中の列の右から左へ順に撃っていって、ラストはその下の列の中央の的で終了。大きな円は直径4cm、小さな円は2cm。1円玉の大きさ。

この的紙では35発撃ちこんで、50m先の1円玉にかすりもしなかったのは3発か4発だけ。あとの31発はヒットもしくはクリーンヒットです。

特別な調整などせず箱出しのまま、それも初めて撃つ銃でこの結果。いいですねえ!
距離の読み間違えさえなければ相当な猟果が出せそうです。(*’ω’*)

カリバーガンアーガス60(7.62mm) 気になるところ

ARGUS60(アーガス60)

しかし光の裏には影。気になる点もいくつかはあります。

一番大きいのはマガジン。

この赤で囲った突起を上げた状態でコッキングすると回転機構が働いて次弾装填、下げた状態だとバーが回転を止めるので単発仕様。と使い分けれるんだけど、この突起がクリック感というかカチッと感があまりないので、上げていたつもりのものがいつのまにやら下がっていたり、またその逆になってたり。猟場で二の矢をかけるつもりでコッキングしたのに単発になってて取り逃がしたことが何度かありました。
まあ、これに関してはすぐに慣れて撃つ前の確認が習慣づいたので、今となっては大した問題ではないのですが、現状はそんな形です。

で、こっから先は大したことない、または想像はついていたこと。

やはり大口径なんで、エアの消費は早い! あまり寒くなかった時期で、一発につきだいたい4.5気圧ぐらい減りました。同じ30口径のストリームライン2より若干燃費悪い気がします。
僕などは猟場メインなんでまだなんとかポンプでしのいでますが、よく射場へ行く人はタンクないとビスケットオリバみたいになります。必須です。

次。ブルパップゆえに、今んとこちょうどいいスリングが見つからない!( ゚Д゚)

両手をフリーにしたい、藪漕ぎの邪魔にならんよう体の前では保持したくないので1ポイントを除外するとなると、簡単にはこれというのに出会えない、出会えていない状況。移動時には必ず片手がふさがります。
ケースに入れたままであれば肩から下げるあるいはたすきがけで両手フリーにできるけど、撃つには一度地面に置いてファスナーをジーッと開けて、それから構え。となるので、これまたひと手間必要になって、ちょっとした悩みの種です。

そしてラスト。これは自分の問題ですが、慣れるのに時間かかりそう。

前出のとおり、精度はいいのですよ。けどなんか、今まで普通の形状の銃を使ってきたので、そのせいか「あの形状の方が当たる」というか、あの形の銃で当ててきた、獲ってきたので、この短い銃でうまく当てられるイメージがまだできていない。と、言語化するとこうです。精度の高い銃、狙撃銃は長い。といった思い込みのようなものも頭蓋内にこびりついていて、それにも邪魔をされています。(´・ω・`)

これが案外厄介で、引き金を引く一瞬前に、当たるイメージ、当たったイメージが閃いてくれないと、なかなか当たらないのです僕の場合は。当たるイメージが浮かんでも外すことはよくありますが、外れるイメージが浮かんだのに当たることはまずない。不思議なことに。そしてこれが発動するのは猟場で獲物を前にした時だけ。なんでかわからん。

射場ではよく当たってるんだし単に僕の精神的なものなんだけど、うーん、この変な形の銃(形状的には普通の銃の方が好み)で積み重ねてきたもの、実績がないのでイメージもない。自信をもって引き金を引けていない。そのせいか、この猟期はよく外しました。

これはもう、この銃で地道に成功体験を積んでいくことでしか打開できないんだと思います。

ARGUS60(アーガス60)

言い方を変えれば、精度には申し分ない以上、この先が楽しみな銃。と表現することもできるのがアーガス60。自分の頭もチューンアップしながら、長い目で空気銃猟に向き合っていく所存です。( ・`д・´)

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