最近ぼちぼち見かける白身魚「パンガシウス」の正体とは!?
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最終更新日:2018/05/28
BC級グルメ
閉店間際のスーパーの総菜コーナーは可処分所得の不自由な男やもめにとってパラダイス。僕の場合たいていお目当ては決まっていて、まず「白身魚のフライ」からチェックしはじめます。(^q^)
白身魚といえば、ちょっと前から最寄りのイオンでは「パンガシウス」という、まるで古代ギリシャ人みたいな名前をした魚の切り身を目にするようになりました。「ス」で終わるカタカナ名ってなんか古代ギリシャっぽいですよね。アリストテレスとか。アルキメデスとか。
それはともかく、この名前。ラテン語ですねたぶん。この時点でピンと来ました。代替食材ではままあることです。
『日本人にもイメージしやすい名前をつけると(たいていの場合、見た目の悪さから)ちょっと引いてしまうので、イメージしにくい名前をつけてうやむやにしてしまおう』
というやつ。それだけではないんでしょうけど、そう受け取れる場合も多いですね。
で、「パンガシウス」で検索してみたところ。。。
ナマズでした。
6月5日(木)ASC認証「パンガシウス」発売―イオン株式会社のプレスリリース(PRTIMES)
パンガシウスというナマズ
僕もひまなときにはふらっと訪れてついつい長居してしまうサイト「ぼうずこんにゃくの市場魚貝類図鑑」のこちらのページにはこうありました。
ベトナム、カンボジア、タイなどでの重要な食用魚。ベトナムではもっとも養殖の盛んなナマズ。国内での商品名「チャー」はベトナムでの呼び名。アメリカ、ヨーロッパなどに大量に輸出されている。アメリカでは国内でのナマズとの価格差から問題となり、輸出軋轢を起こしている。国内でも知らず知らずに販売されており、白身魚のフライなどに加工されている模様。
実は僕はこのナマズを10年以上前から知っていました。
20代半ば~後半に東南アジアをうろうろしていた時アンコールワットへも立ち寄ったのですが、最寄りのシェムリアプという町の近くに「トンレサップ湖」という、琵琶湖の3~10倍ほどの面積を誇る(雨期には面積が広がる)湖がありまして。
で、その湖上には「この湖で獲れる魚」みたいな博物館らしき建物、というか木造の浮き桟橋のような施設が浮かんでいて、それに養殖場とレストランが併設されていました。僕がナマズ食デビューを果たしたのもここです。
ここまで読んで、
「なんてこった、イオンはこっそりナマズなんかを売って金取ってやがるのか! ヽ(`Д´)ノ」
と憤っておられる方もあるかと思いますが、上記ページには
クセのない白身でほどほどに脂がのっている。ふんわりした食感の同属のバサよりも身質はサワラなどに近い。間違いなくフライなどにしてもっとも美味な魚のひとつである。他にはムニエル、ポワレ。
ともあります。そう、実はこのナマズ、かなり美味なのです。現地で食べたアモック(フィッシュカレー)、最高でした。
なのでイオンのパンガシウスもたまに買ってます。・・・半額になってたら。イオンはJALカードのマイルが2倍たまるのはいいけど高いんだよなぁ。。。orz
ちなみにこちらは南河内の某スーパーで買ったバサ。パンガシウスの仲間。たいてい売れ残って割り引きされてますが、これもうまいですよ。しかも安い!(・∀・)
代替食材の功罪
代替食材についてはもうかなり世間に広まっているので知っている品も少なくないですね。
でも個別に見ていくと「えっ、これが?」ってのは今でもあるし、これからも新たな品種が続々投入されていくことでしょう。
人によっては「こんなもの食えやしねぇ!」って方もおられるでしょうが・・・今のところ、個人的にはあんまり気になりません。なので、
知らないうちに食べていた…昆虫から作られた色素『コチニール色素』
なんてのも無問題。ってか、そんなの気にしてたら生きてられません。害がなければOK! ってのが基本的なスタンスです。(・∀・)
代替食材を導入する目的のひとつは「食材資源の枯渇を防ぐ」こと。これは大いに賛成です。
また、4日前のAFP通信にこんな記事も載りました。
【4月14日 AFP】地球温暖化による海水温度の上昇で、英国の伝統的な料理「フィッシュ・アンド・チップス」が食べられなくなる可能性があると指摘した英大チームの研究論文が、13日の英科学誌「ネイチャー・クライメート・チェンジ(Nature Climate Change)」に掲載された。
偶然ですが、これも白身魚の話ですね。資源の枯渇は乱獲のせいだけとは限らないわけです。
以前にこのブログでも「散弾銃も空気銃もいらない!そのへんで簡単に獲れるジビエ?食材」という記事を書きました。
世界的にきびしくなっていくと予想されている、食糧事情。打てる手は打って、できることはやっていく。代替食材、昆虫食の導入。賛成です!
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お疲れ様です。
ウィキよりタメになって面白くて、ついガッテンガッテンしてしまいました(笑)
また来ます。
はじめまして! (・∀・)
ウィキよりためになると言われると照れますが・・・気に入っていただけたようで何よりです。(//∇//)
役に立ったり立たなかったりするブログですが、よろしければまたお越しください。
私がよく行くイオンでは、かば焼きにして売っています。でもあまり人気がないようで、よく値引きして売られていますね。今日も6パッケージ売れ残っていました。半額でした。よって、3パッケージ買ってきました。ナマズであろうサメであろうと美味しければオッケー。
こちらのスーパーでも売れ残っていたケースが多かったんですけど、最近は僕が行く頃には売り切れてしまっていることが多くて痛し痒しです。( ̄∇ ̄;)
でもやっぱりある程度は売れてくれないと取扱い自体なくなりそうなので、もっと普及すればいいなと思っています。みなさんバンバン買ってください。かば焼きもいいけどバター焼きもいいですよ! ( `・ω・´)ゞ
貴重な情報有難うございます。
今度食べ比べます。
どっちもおいしいですよ!(・∀・)
ただ、たまーに土っぽいにおいのする時があるかな。ウナギもそんな場合があるけど、あれをかなりマイルドにしたような後味が残ることも。気になるようでしたらニンニクとか薬味利かすことをおすすめします。(^-^)
イトウ的なものを想像していましたが、ナマズだったとは…( ;∀;) いや、味に癖はなくふわふわで高齢者でも食べやすいですよ。
僕はなんか頭よさそうな名前だなというのが第一印象でした。(^∇^;)ゞ
近大ナマズもうまいらしいし、ナマズ類ってわりといけるようで。海のナマズ、ゴンズイもうまいと聞いたことがあります。今度釣れたら毒針に気をつけて持って帰ってこようかな…
[…] 出典:吾輩はプアである […]